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公開番号2024070468
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-23
出願番号2022180988
出願日2022-11-11
発明の名称アブレーションシステム
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類A61B 18/14 20060101AFI20240516BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】超音波を用いて体内における焼灼電極の位置を把握し易いアブレーションシステムを提供することにある。
【解決手段】長手方向に延在するシャフトと、前記シャフトの遠位部の少なくとも一部を囲むように配置されている拡張部材と、前記シャフトの前記拡張部材により囲まれた領域内に配置されており、超音波を送信または受信できる第1送受信部材と、前記拡張部材に配置されている焼灼電極と、前記拡張部材に配置されており、前記第1送受信部材と通信可能であり超音波を送信または受信できる第2送受信部材と、を有するアブレーションシステム。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
長手方向に延在するシャフトと、
前記シャフトの遠位部の少なくとも一部を囲むように配置されている拡張部材と、
前記シャフトの前記拡張部材により囲まれた領域内に配置されており、超音波を送信または受信できる第1送受信部材と、
前記拡張部材に配置されている焼灼電極と、
前記拡張部材に配置されており、前記第1送受信部材と通信可能であり超音波を送信または受信できる第2送受信部材と、を有するアブレーションシステム。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記第1送受信部材は、前記長手方向に隣り合うように並べられた複数の振動子を有している請求項1に記載のアブレーションシステム。
【請求項3】
前記第2送受信部材は、振動子を有している請求項2に記載のアブレーションシステム。
【請求項4】
前記焼灼電極は、前記拡張部材の拡張時において、前記第2送受信部材の前記振動子よりも遠位側に位置する請求項3に記載のアブレーションシステム。
【請求項5】
前記拡張部材の拡張時における前記第2送受信部材の前記振動子の遠位端と前記焼灼電極の近位端の直線距離は、前記長手方向における前記第1送受信部材の前記複数の振動子の近位端から前記シャフトの遠位端までの距離よりも短い請求項4に記載のアブレーションシステム。
【請求項6】
前記拡張部材は、バルーンまたはバスケットを有する請求項1または2に記載のアブレーションシステム。
【請求項7】
前記焼灼電極と前記第2送受信部材は、前記バルーンまたは前記バスケットの外側面に配置されている請求項6に記載のアブレーションシステム。
【請求項8】
前記シャフトは、
前記長手方向に延在し、遠位部に前記第1送受信部材が配置されている第1チューブと、
前記長手方向に延在するチューブであって、前記長手方向に延在する内腔を有し、前記内腔に前記第1チューブの一部が配置されている第2チューブと、を有している請求項1または2に記載のアブレーションシステム。
【請求項9】
前記第1送受信部材は、前記第2チューブの遠位端よりも遠位側に位置する請求項8に記載のアブレーションシステム。
【請求項10】
前記第1チューブは、前記第2チューブに対して、前記第1チューブの近位部と遠位部のそれぞれに向かってスライド可能に構成されている請求項8に記載のアブレーションシステム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はアブレーションシステムに関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、医療の現場では、心房細動等の不整脈の治療のために、カテーテルに設けられた焼灼電極を用いて心臓の一部を焼灼する所謂カテーテルアブレーションが行われていた。カテーテルアブレーションの際には、超音波を用いて心臓内の構造を確認する場合があった。このような観察を行うために様々なシステムが用いられており、例えば、特許文献1には、内部解剖学的構造の超音波画像を得るように構成された周辺イメージングデバイスを有する画像サブシステムであって、前記超音波画像データが第1の座標システムに配置されているサブシステムと;少なくとも一の超音波トランスデューサと、前記第1の座標システム内の少なくとも一の超音波トランスデューサの位置を決定するように構成された少なくとも一のプロセッサを具え、前記少なくとも一の超音波トランスデューサの第2の座標システム中の位置を決定し、前記第1及び第2の座標システム内の前記少なくとも一の超音波トランスデューサの決定した位置に基づいて前記第1及び第2の座標システム間の変換を実行する登録サブシステムと;を具えることを特徴とする医療画像システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2007-502189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示されているような従来のシステムでは、超音波を用いて体内における焼灼電極の位置を把握し難い場合があった。本発明は上記の様な問題に着目してなされたものであって、その目的は、超音波を用いて体内における焼灼電極の位置を把握し易いアブレーションシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決することのできた本発明の実施の形態に係るアブレーションシステムは、以下の通りである。
[1]長手方向に延在するシャフトと、
前記シャフトの遠位部の少なくとも一部を囲むように配置されている拡張部材と、
前記シャフトの前記拡張部材により囲まれた領域内に配置されており、超音波を送信または受信できる第1送受信部材と、
前記拡張部材に配置されている焼灼電極と、
前記拡張部材に配置されており、前記第1送受信部材と通信可能であり超音波を送信または受信できる第2送受信部材と、を有するアブレーションシステム。
【0006】
上記構成によれば、拡張部材に配置された超音波の第2送受信部材と、拡張部材の内側のシャフトに配置された第1送受信部材との距離が近いため、第2送受信部材から第1送受信部材に向って超音波を送信することにより、体内における拡張部材の位置を把握し易くすることができる。または、第1送受信部材から第2送受信部材に向って超音波を送信することにより、体内における拡張部材の位置を把握し易くすることができる。その結果、拡張部材に配置された焼灼電極の体内における位置が把握し易くなる。
【0007】
実施の形態に係るアブレーションシステムは、以下の[2]~[16]のいずれかであることが好ましい。
[2]前記第1送受信部材は、前記長手方向に隣り合うように並べられた複数の振動子を有している[1]に記載のアブレーションシステム。
[3]前記第2送受信部材は、振動子を有している[1]または[2]に記載のアブレーションシステム。
[4]前記焼灼電極は、前記拡張部材の拡張時において、前記第2送受信部材の前記振動子よりも遠位側に位置する[3]に記載のアブレーションシステム。
[5]前記拡張部材の拡張時における前記第2送受信部材の前記振動子の遠位端と前記焼灼電極の近位端の直線距離は、前記長手方向における前記第1送受信部材の前記複数の振動子の近位端から前記シャフトの遠位端までの距離よりも短い[3]または[4]に記載のアブレーションシステム。
[6]前記拡張部材は、バルーンまたはバスケットを有する[1]~[5]のいずれかに記載のアブレーションシステム。
[7]前記焼灼電極と前記第2送受信部材は、前記バルーンまたは前記バスケットの外側面に配置されている[6]に記載のアブレーションシステム。
[8]前記シャフトは、
前記長手方向に延在し、遠位部に前記第1送受信部材が配置されている第1チューブと、
前記長手方向に延在するチューブであって、前記長手方向に延在する内腔を有し、前記内腔に前記第1チューブの一部が配置されている第2チューブと、を有している[1]~[7]のいずれかに記載のアブレーションシステム。
[9]前記第1送受信部材は、前記第2チューブの遠位端よりも遠位側に位置する[8]に記載のアブレーションシステム。
[10]前記第1チューブは、前記第2チューブに対して、前記第1チューブの近位部と遠位部のそれぞれに向かってスライド可能に構成されている[8]または[9]に記載のアブレーションシステム。
[11]前記第1チューブは、周方向に回転可能に構成されている[8]~[10]のいずれかに記載のアブレーションシステム。
[12]前記拡張部材の近位端部は前記第2チューブに固定されており、
前記拡張部材の前記近位端部よりも遠位側の部分は、前記第1チューブと前記第2チューブに固定されていない[8]~[11]のいずれかに記載のアブレーションシステム。
[13]前記焼灼電極に高周波電流を供給する高周波電源部を有している[1]~[12]のいずれかに記載のアブレーションシステム。
[14]前記第1送受信部材が受信した超音波から生成された電気信号を処理し、画像を生成する画像生成部と、前記画像を表示する表示部と有する[1]~[13]のいずれかに記載のアブレーションシステム。
[15]前記超音波は、心臓から反射された超音波を含み、前記画像は心臓の画像を含む[14]に記載のアブレーションシステム。
[16]前記超音波は、前記第2送受信部材から送信された超音波を含む[14]または[15]に記載のアブレーションシステム。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、超音波を用いて体内における焼灼電極の位置を把握し易いアブレーションシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、第1の実施の形態に係るアブレーションシステムの側面図である。
図2は、図1のアブレーションシステムのシャフトの遠位部の軸方向の断面図である。
図3は、複数の振動子を有する第1送受信部材の一例を示す側面図である。
図4は、図1のアブレーションシステムの変形例の遠位部の側面図である。
図5は、図1のアブレーションシステムの変形例の遠位部の側面図である。
図6は、図1のアブレーションシステムの変形例の遠位部の側面図である。
図7は、図1のアブレーションシステムの変形例の遠位部の側面図である。
図8は、図1のアブレーションシステムの変形例の遠位部の側面図である。
図9は、図1のアブレーションシステムの変形例の遠位部の側面図である。
図10は、第2の実施の形態に係るアブレーションシステムの側面図である。
図11は、図10のアブレーションシステムのシャフトの遠位部の軸方向の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下では、下記実施の形態に基づき本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施の形態によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。なお、各図面において、便宜上、部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、明細書や他の図面を参照するものとする。また、図面における種々部材の寸法は、本発明の特徴の理解に資することを優先しているため、実際の寸法とは異なる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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