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公開番号2024065551
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-15
出願番号2022174476
出願日2022-10-31
発明の名称トリガー式液体噴出器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B05B 11/00 20230101AFI20240508BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】現行品を流用しつつ、一回のトリガー部の操作で液体が噴出孔から噴出し続ける時間を長くする。
【解決手段】噴出器本体11とノズル部材12とを備え、噴出器本体は、縦供給筒部14と、トリガー部13、および主ポンプ部22を有するトリガー機構21と、貯留シリンダ17と、貯留プランジャ18と、を備え、ノズル部材の噴出孔12aと貯留シリンダ内とを連通する連通流路32は、噴出孔より内径が小さい絞り流路33を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液体を収容する容器体に装着される噴出器本体と、
前記噴出器本体の前方に設けられ、液体を前方に向けて噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、を備え、
前記噴出器本体は、
上下方向に延びるとともに、前記容器体内から吸い上げられる液体が流通する縦供給筒部と、
前記縦供給筒部の前方に前方付勢状態で後方移動可能に設けられたトリガー部、および前記トリガー部の後方への移動によって前記縦供給筒部を通じて液体を前記噴出孔に向けて送り出す主ポンプ部を有するトリガー機構と、
前記縦供給筒部と前記ノズル部材との間に設けられるとともに、前記トリガー部の後方への移動によって、前記縦供給筒部内を通過した液体が内部に供給される貯留シリンダと、
前記貯留シリンダ内に前記貯留シリンダの中心軸線に沿う軸方向に移動可能に配置され、前記貯留シリンダ内への液体の供給に伴って前記軸方向のうちの一方側に向けて移動するとともに、前記軸方向のうちの他方側に向けて付勢される貯留プランジャと、を備え、
前記噴出孔と前記貯留シリンダ内とを連通する連通流路は、前記噴出孔より内径が小さい絞り流路を備えている、トリガー式液体噴出器。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記噴出孔の内径は、0.5mm以上0.6mm以下とされ、
前記絞り流路の内径は、0.3mm以上0.45mm以下とされている、請求項1に記載のトリガー式液体噴出器。
【請求項3】
前記噴出器本体は、前記貯留プランジャを、前記軸方向のうちの他方側に向けて付勢する付勢部材を備え、
前記付勢部材は、金属製のコイルばねとされるとともに、前記貯留プランジャを、前記軸方向のうちの他方側に向けて、30N以上60N以下の力で付勢している、請求項1または2に記載のトリガー式液体噴出器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トリガー式液体噴出器に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
トリガー式液体噴出器として、液体を貯留する主ポンプ部と、主ポンプ部を動作させるトリガー部と、を備える構成が開示されている。この構成によれば、トリガー部を後方に引くと、主ポンプ部のシリンダ内が加圧されることで、シリンダ内の液体が噴出孔に向けて流れる。これにより、液体が噴出孔を通じて噴出される。一方、トリガー部が前方に復帰する過程でシリンダ内が減圧されることで、容器体内の液体がシリンダ内に流入する。
例えば下記特許文献1には、主ポンプ部に加え、貯留ポンプ部を備えるトリガー式液体噴出器が開示されている。この種のトリガー式液体噴出器では、トリガー部の操作に伴い、主ポンプ部から送り出される液体のうち、一部の液体が噴出孔を通じて噴出される一方、残りの液体が貯留ポンプ部のシリンダ内に貯留される。そのため、トリガー部の操作を停止した場合には、貯留ポンプ部のシリンダ内に貯留された液体が噴出孔に向けて流れる。これにより、トリガー部を操作しない状態であっても、液体を連続的に噴出できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-213497号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のトリガー式液体噴出器では、一回のトリガー部の操作で液体が噴出孔から噴出し続ける時間を長くすることに対する要望がある。
このような要望に対して、例えば噴出孔の内径を小さくすることが考えられるが、この場合、新たな成形金型が必要になる等、製造コストが増大する。
【0005】
本発明は、現行品を流用しつつ、一回のトリガー部の操作で液体が噴出孔から噴出し続ける時間を長くすることができるトリガー式液体噴出器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るトリガー式液体噴出器は、液体を収容する容器体に装着される噴出器本体と、前記噴出器本体の前方に設けられ、液体を前方に向けて噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、を備え、前記噴出器本体は、上下方向に延びるとともに、前記容器体内から吸い上げられる液体が流通する縦供給筒部と、前記縦供給筒部の前方に前方付勢状態で後方移動可能に設けられたトリガー部、および前記トリガー部の後方への移動によって前記縦供給筒部を通じて液体を前記噴出孔に向けて送り出す主ポンプ部を有するトリガー機構と、前記縦供給筒部と前記ノズル部材との間に設けられるとともに、前記トリガー部の後方への移動によって、前記縦供給筒部内を通過した液体が内部に供給される貯留シリンダと、前記貯留シリンダ内に前記貯留シリンダの中心軸線に沿う軸方向に移動可能に配置され、前記貯留シリンダ内への液体の供給に伴って前記軸方向のうちの一方側に向けて移動するとともに、前記軸方向のうちの他方側に向けて付勢される貯留プランジャと、を備え、前記噴出孔と前記貯留シリンダ内とを連通する連通流路は、前記噴出孔より内径が小さい絞り流路を備えている。
【0007】
噴出孔と貯留シリンダ内とを連通する連通流路が、噴出孔より内径が小さい絞り流路を備えているので、トリガー部の後方への移動時に、縦供給筒部内および貯留シリンダ内をこの順に通過した液体が、噴出孔に到達するまでの間に、絞り流路を通過することで、圧力損失を生じさせて流速を低減することができる。したがって、一回のトリガー部の操作で液体が噴出孔から噴出し続ける時間を長くすることができる。この場合、例えば、トリガー部を複数回操作したときに、液体を途切れることなく噴出孔から連続的に噴出することを安定して実現すること等ができる。
連通流路が絞り流路を備えていることから、噴出孔の内径は変更する必要が無く、ノズル部材のうちの少なくとも噴出孔を有する部品は、現行品を流用することができる。
なお、連通流路と噴出孔との間にスピン流路を設けた場合には、絞り流路を通過した液体の流速を低減させることで、噴出される液滴径を大きくすることができる。
噴出孔ではなく絞り流路の寸法を調整することによって、噴出孔から噴出する液体の広がり等の噴出パターン、および一回のトリガー部の操作で液体が噴出孔から噴出し続ける時間等を、噴出する液体の種類、性状、および用途等に応じて変更することができる。
【0008】
前記噴出孔の内径は、0.5mm以上0.6mm以下とされ、前記絞り流路の内径は、0.3mm以上0.45mm以下とされてもよい。
【0009】
噴出孔の内径が、0.5mm以上0.6mm以下とされ、絞り流路の内径が、0.3mm以上0.45mm以下とされているので、霧状の噴出状態を維持しつつ、一回のトリガー部の操作で液体が噴出孔から噴出し続ける時間を、例えば0.8秒以上と確実に長くすることができる。
【0010】
前記噴出器本体は、前記貯留プランジャを、前記軸方向のうちの他方側に向けて付勢する付勢部材を備え、前記付勢部材は、金属製のコイルばねとされるとともに、前記貯留プランジャを、前記軸方向のうちの他方側に向けて、30N以上60N以下の力で付勢してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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