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公開番号2024062848
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-10
出願番号2022170960
出願日2022-10-25
発明の名称スラリー濃化システム、焼結鉱原料粒子の製造システム、焼結鉱の製造システム、スラリー濃化方法、焼結鉱原料粒子の製造方法及び焼結鉱の製造方法
出願人栗田工業株式会社,JFEスチール株式会社
代理人弁理士法人IPX
主分類C22B 1/16 20060101AFI20240501BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】スラリーを濃化するに際して濃化後の濃度を安定的に調整することができるスラリー濃化システム、焼結鉱原料粒子の製造システム、焼結鉱の製造システム、スラリー濃化方法、焼結鉱原料粒子の製造方法及び焼結鉱の製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様によれば、スラリー濃化システムが提供される。このスラリー濃化システムは、濃化前スラリーの固形物質の濃度を測定する測定部と、濃化前スラリーから、固形物質の濃度が高められた濃化後スラリーを得る濃化部と、測定部において測定した濃化前スラリーの固形物質の濃度に基づいて濃化後スラリーに添加する希釈液の量を決定するか、又は濃化部における濃化条件を決定する決定部とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
スラリー濃化システムであって、
濃化前スラリーの固形物質の濃度を測定する測定部と、
前記濃化前スラリーから、固形物質の濃度が高められた濃化後スラリーを得る濃化部と、
前記測定部において測定した濃化前スラリーの固形物質の濃度に基づいて前記濃化後スラリーに添加する希釈液の量を決定するか、又は前記濃化部における濃化条件を決定する決定部とを備える
スラリー濃化システム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載のスラリー濃化システムにおいて、
前記決定部は、さらに、前記濃化前スラリーの固形物質の濃度と前記濃化後スラリーの固形物質の濃度及び/又は前記濃化後スラリーに添加する希釈液の量との関係を示す関係性モデルに基づいて、前記濃化後スラリーに添加する希釈液の量を決定する
スラリー濃化システム。
【請求項3】
請求項1に記載のスラリー濃化システムにおいて、
前記濃化部として、遠心分離装置を用いる
スラリー濃化システム。
【請求項4】
請求項1に記載のスラリー濃化システムにおいて、
前記測定部として、放射式γ線濃度計及び/又は超音波濃度計を用いる
スラリー濃化システム。
【請求項5】
請求項1に記載のスラリー濃化システムにおいて、
前記濃化前スラリーは、固形物質として製鉄所で発生する鉄化合物を含む
スラリー濃化システム。
【請求項6】
請求項1に記載のスラリー濃化システムにおいて、
前記濃化前スラリーは、製鉄所の製鋼スラリーを含む
スラリー濃化システム。
【請求項7】
請求項5に記載のスラリー濃化システムにおいて、
前記決定部において決定した量の前記希釈液を前記濃化後スラリーに添加して希釈後スラリーを得る希釈部をさらに備える
スラリー濃化システム。
【請求項8】
請求項7に記載のスラリー濃化システムにおいて、
前記希釈後スラリーは、製鉄所の鉄鉱石造粒において造粒改善に用いるためのものである
スラリー濃化システム。
【請求項9】
スラリー濃化方法であって、
濃化前スラリーの固形物質の濃度を測定する測定工程と、
前記濃化前スラリーから、固形物質の濃度が高められた濃化後スラリーを得る濃化工程と、
前記測定工程において測定した濃化前スラリーの固形物質の濃度に基づいて前記濃化後スラリーに添加する希釈液の量を決定するか、又は前記濃化工程における濃化条件を決定する決定工程とを備える
スラリー濃化方法。
【請求項10】
焼結鉱原料粒子の製造システムであって、
濃化前スラリーの固形物質の濃度を測定する測定部と、
前記濃化前スラリーから、固形物質の濃度が高められた濃化後スラリーを得る濃化部と、
前記測定部において測定した濃化前スラリーの固形物質の濃度に基づいて前記濃化後スラリーに添加する希釈液の量を決定するか、又は前記濃化部における濃化条件を決定する決定部と、
前記濃化後スラリーに前記希釈液を添加して希釈後スラリーを得る希釈部と、
鉄鉱石粉末に、前記希釈後スラリーを添加して焼結前粒子を造粒する造粒部とを備える
焼結鉱原料粒子の製造システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スラリー濃化システム、焼結鉱原料粒子の製造システム、焼結鉱の製造システム、スラリー濃化方法、焼結鉱原料粒子の製造方法及び焼結鉱の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
焼結鉱は、鉄鉱石粉と各種添加物を混合した後、原料粒子を造粒し、これを焼結することによって得られる(例えば、特許文献1参照)。このとき、鉄鉱石粉に対して鉄化合物を含む微粉を添加することにより、原料粒子の造粒性を向上させることができることが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-66766号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような微粉は、添加量が多いほど造粒性の向上に対する効果が高いが、脱水状態で添加すると造粒時の微粉分散性が劣り均一に造粒することが困難となる。そこで、本発明者らは、微粉を鉄鉱石粉に対してスラリーとして添加することについて検討した。その結果、微粉を低濃度で含むスラリーを用いると、多量の水分を添加することとなり、造粒が悪化するとともに焼結に用いる凝結材の使用量が増加するため、スラリーは微粉を濃化し、水分量が少ない状態で添加する必要があることが分かった。
【0005】
そこで、スラリー中の微粉を濃化すべく、例えばタンクにスラリーを貯めて静置し、微粉を自然沈降させる方法や、遠心分離装置(シックナー等)にスラリーを通す方法、デカンターを用いてスラリーを遠心分離する方法等を行うことが考えられる。
【0006】
造粒のためのスラリーとしては、製鉄所の製鋼スラリーが適切であると考えられるが、鉄鋼スラリー中の微粉の濃度は変動するため、上述した濃化方法で得られる濃化後スラリー中の微粉の濃度も変動する。一方、造粒時に添加する微粉の量によって造粒性の向上効果は異なるため、濃化後スラリー中の微粉の濃度を調整せずに添加すると、造粒性の向上効果を安定的に発揮させることができない。
【0007】
本発明では上記事情に鑑み、スラリーを濃化するに際して濃化後の濃度を安定的に調整することができるスラリー濃化システム、焼結鉱原料粒子の製造システム、焼結鉱の製造システム、スラリー濃化方法、焼結鉱原料粒子の製造方法及び焼結鉱の製造方法を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によれば、スラリー濃化システムが提供される。このスラリー濃化システムは、濃化前スラリーの固形物質の濃度を測定する測定部と、濃化前スラリーから、固形物質の濃度が高められた濃化後スラリーを得る濃化部と、測定部において測定した濃化前スラリーの固形物質の濃度に基づいて濃化後スラリーに添加する希釈液の量を決定するか、又は濃化部における濃化条件を決定する決定部とを備える。
【0009】
本発明は、次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0010】
(1)スラリー濃化システムであって、濃化前スラリーの固形物質の濃度を測定する測定部と、前記濃化前スラリーから、固形物質の濃度が高められた濃化後スラリーを得る濃化部と、前記測定部において測定した濃化前スラリーの固形物質の濃度に基づいて前記濃化後スラリーに添加する希釈液の量を決定するか、又は前記濃化部における濃化条件を決定する決定部とを備えるスラリー濃化システム。
(【0011】以降は省略されています)

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