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公開番号2024062732
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-10
出願番号2022170778
出願日2022-10-25
発明の名称金属溶湯炉
出願人株式会社トウネツ
代理人弁理士法人永井国際特許事務所
主分類C22B 9/16 20060101AFI20240501BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】金属材料を金属溶湯内で溶解する際に、溶解時間を早くすること。
【解決手段】前記課題を解決する金属溶湯炉1は、金属溶湯MMを収容し、流動する金属溶湯MMの液中で金属材料を溶解させること及び当該金属溶湯MMを昇温させることの少なくとも一方を行う金属溶解室13を備え、前記金属溶解室13の内部には前記金属溶湯MMを加熱する細長状の溶湯加熱体2を備え、前記溶湯加熱体2は前記金属溶解室13の側壁部13Dsから下方DSへ向かって延出して設けられており、 前記溶湯加熱体2の下方DSに位置する前記金属溶解室13の底面13Db1は、前記溶湯加熱体2と所定の間隔を空けながら、前記溶湯加熱体2と同方向に傾斜している。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
金属溶湯を収容し、流動する金属溶湯の液中で金属材料を溶解させること及び当該金属溶湯を昇温させることの少なくとも一方を行う金属溶解室を備えた金属溶湯炉において、
前記金属溶解室の内部には前記金属溶湯を加熱する細長状の溶湯加熱体を備え、
前記溶湯加熱体は前記金属溶解室の側壁部から下方へ向かって延出して設けられており、
前記溶湯加熱体の下方に位置する前記金属溶解室の底面は、前記溶湯加熱体と所定の間隔を空けながら、前記溶湯加熱体と同方向に傾斜していることを特徴とする金属溶湯炉。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記金属溶解室の底面は、
前記溶湯加熱体の下方に位置し、前記溶湯加熱体と略平行に傾斜した傾斜面と、
前記傾斜面の下端部から側方へ延出する側方延出面と、を有し、
前記側方延出面の上は金属溶湯に含まれる不要物が集積される不要物集積部である請求項1記載の金属溶湯炉。
【請求項3】
前記金属溶解室の上部に前記金属溶解室を覆う蓋が設けられ、
前記溶湯加熱体の上方に位置する前記金属溶解室の蓋は、前溶湯加熱体と所定の間隔を空けながら、前記溶湯加熱体と同方向に傾斜している請求項1記載の金属溶湯炉。
【請求項4】
金属溶湯を収容し、流動する金属溶湯の液中で金属材料を溶解させること及び当該金属溶湯を昇温させることの少なくとも一方を行う金属溶解室を備えた金属溶湯炉において、
前記金属溶解室の内部には前記金属溶湯を加熱する細長状の溶湯加熱体を備え、
前記溶湯加熱体は前記金属溶解室の側壁部から下方へ向かって延出して設けられており、
前記金属溶解室の上部に前記金属溶解室を覆う蓋が設けられ、
前記溶湯加熱体の上方に位置する前記金属溶解室の蓋は、前溶湯加熱体と所定の間隔を空けながら、前記溶湯加熱体と同方向に傾斜していることを特徴とする金属溶湯炉。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アルミニウム、アルミニウム合金などの非鉄金属等の金属を溶解させたり、また、溶解した金属(以下、「金属溶湯」という。)を昇温させる金属溶湯炉に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
アルミニウム、アルミニウム合金などの非鉄金属等の金属を溶解させたり、また、金属溶湯を昇温させる従来の方法は、溶解炉内にインゴットやリターン材、スクラップ(例えばブリケット材、切粉をいう。以下同じ。)等を投入し、ヒーターやバーナーを用いてそれらを金属溶湯の液中で溶解させたり、金属溶湯を昇温させるものが主流である。
【0003】
例えば、特許文献1には、バーナーからの燃焼ガス(火炎)の熱によって金属材料を溶解させて溶融材料にし、当該溶融材料を昇温させる溶解炉が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6629477号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の方法は、インゴットやリターン材、スクラップ等の金属材料にヒーターやバーナーの熱が十分伝達していたとは言えず、金属材料を溶解させたり、金属溶湯を昇温させるのに時間がかかるという問題があった。
【0006】
したがって、本発明の課題は、金属材料を、空気に触れることなく金属溶湯内で溶解させる(以下、「液中無酸化溶解」ともいう。)際に、溶解時間を早くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための手段の態様は次のとおりである。
【0008】
(第1の態様)
金属溶湯を収容し、流動する金属溶湯の液中で金属材料を溶解させること及び当該金属溶湯を昇温させることの少なくとも一方を行う金属溶解室を備えた金属溶湯炉において、
前記金属溶解室の内部には前記金属溶湯を加熱する細長状の溶湯加熱体を備え、
前記溶湯加熱体は前記金属溶解室の側壁部から下方へ向かって延出して設けられており、
前記溶湯加熱体の下方に位置する前記金属溶解室の底面は、前記溶湯加熱体と所定の間隔を空けながら、前記溶湯加熱体と同方向に傾斜していることを特徴とする金属溶湯炉。
【0009】
(作用効果)
第1の態様の金属溶湯炉によれば、溶湯加熱体と金属溶解室の底面との間の所定の間隔を空けた隙間における金属溶湯の流動速度が速くなるため、溶湯加熱体から金属溶湯への熱伝達効率を高めることができる。その結果、金属溶湯内の金属材料の溶解時間を速くすることができる。
【0010】
また、従来の溶湯加熱体を縦置きした略立方体や略直方体等の金属溶解室では、金属溶解室内に溶湯加熱体を収容するために、金属溶解室の高さをある程度高くせざるを得なかった。しかし、金属溶解室の高さが高くなると、金属溶解室と既存設備(例えばダイカストマシンの給湯設備をいい、この給湯設備は最大約1200mm程度の高さを有する。以下同じ。)を併設した際に、金属溶解室の高さが前記既存設備よりも高くなることが少なくなかった。このように金属溶解室と前記既存設備に高さの差が生じた場合、既存設備の稼働効率が悪くなるおそれがあった。
(【0011】以降は省略されています)

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