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公開番号2024064161
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-14
出願番号2022172542
出願日2022-10-27
発明の名称復水器抽出ガスの処理方法及び装置
出願人栗田工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F01K 9/00 20060101AFI20240507BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】復水器からの不凝縮ガスからアンモニアを効率よく回収することができる復水器抽出ガスの処理方法及び装置を提供する。
【解決手段】復水器5から抽出される不凝縮ガスを第1熱交換器10で冷却して凝縮水と気体とに分離する。分離した気体をラインミキサ32及びスクラバー40にて水と接触させ、水可溶性成分を水に溶解させる。第1熱交換器10からの凝縮水と、スクラバー40からの流出水とを復水に合流させる。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
復水器から抽出される不凝縮ガスを第1熱交換器で冷却して凝縮水と気体とに分離する第1の工程と、
分離した気体をガス吸収装置にて復水又は純水よりなるガス吸収用水と接触させ、該気体中の水可溶性成分を水に溶解させる第2の工程と、
第2の工程からの水可溶性成分溶解水をボイラ用復水に合流させる第3の工程と
を有する復水器抽出ガスの処理方法。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記第2の工程からの水可溶性成分溶解水をOH型イオン交換装置に通水する工程をさらに有する請求項1の復水器抽出ガスの処理方法。
【請求項3】
前記第2の工程からの水可溶性成分溶解水を第2熱交換器にて降温させた後、前記OH型イオン交換装置に通水する請求項2の復水器抽出ガスの処理方法。
【請求項4】
前記第2熱交換器は、前記ガス吸収装置に供給されるガス吸収用水によって前記水可溶性成分溶解水を降温させる請求項3の復水器抽出ガスの処理方法。
【請求項5】
前記ガス吸収装置は、ラインミキサ及びスクラバーの少なくとも一方である請求項1~4のいずれかの復水器抽出ガスの処理方法。
【請求項6】
前記第1熱交換器からの凝縮水をOH型イオン交換装置に通水した後、前記ボイラ用復水に合流させる請求項1の復水器抽出ガスの処理方法。
【請求項7】
復水器から抽出される不凝縮ガスを第1熱交換器で冷却して凝縮水と気体とに分離する気液分離工程と、
この凝縮水をOH型イオン交換装置に通水処理するイオン交換処理工程と、
該イオン交換装置で処理された水をボイラ用復水に合流させる工程と
を有する復水器抽出ガスの処理方法。
【請求項8】
復水器から抽出される不凝縮ガスを冷却して凝縮水と気体とに分離する第1熱交換器と、
該第1熱交換器で分離した気体を復水又は純水よりなるガス吸収用水と接触させ、該気体中の水可溶性成分を水に溶解させるガス吸収装置と、
該ガス吸収装置からの水可溶性成分溶解水をボイラ用復水に合流させる手段と
を有する復水器抽出ガスの処理装置。
【請求項9】
復水器から抽出される不凝縮ガスを冷却して凝縮水と気体とに分離する第1熱交換器と、
該第1熱交換器からの凝縮水が通水されるOH型イオン交換装置と、
該イオン交換装置で処理された水をボイラ用復水に合流させる手段と
を有する復水器抽出ガスの処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、火力、原子力等の発電プラントの復水器の抽出ガスを処理する方法及び装置に関する。本発明の一態様は、この抽出ガスからアンモニアを回収する方法及び装置に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
火力発電プラント、原子力発電プラント等の汽力発電所では、蒸気式タービン排気蒸気は復水器で冷却されて凝縮し復水となる。この復水器内に不凝縮ガスが残って蓄積すると、真空度低下や伝熱性能劣化の原因となるので、蒸気式エゼクタあるいは真空ポンプを用いた空気抽出器により、不凝縮ガスを復水器から連続的に抽出する(特許文献1)。
【0003】
発電用ボイラでは、給水及び復水のpHを高くするためにアンモニアが添加される(特許文献2等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-148311号公報
特開2002-349804号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
[課題1]
アンモニアは揮発性が非常に高く、ボイラブローや脱気器ベント蒸気の他、空気抽出器からの排気を通じて系統外に排出されてしまうために、排出アンモニア量と同量のアンモニアを給水等の水蒸気サイクルに補給する必要がある。
【0006】
補給するアンモニアが多い場合は、貯蔵するアンモニア量も多くなる。1%を超えるアンモニア濃度の薬液は取り扱いに留意する必要があり、届け出や防液堤が必要になる。アンモニアの希薄溶液を調製した場合は、貯留タンクが大きくなって初期費用が高くなるなどのデメリットがある。
【0007】
本発明の一態様は、空気抽出器からのアンモニアを含む排気からアンモニアを効率よく回収することができる復水器抽出ガスの処理方法及び装置を提供することを課題とする。
【0008】
[課題2]
ボイラからの蒸気中には、補給水から持ち込まれた有機物が熱分解して生成した低分子量の揮発性有機化合物(VOC:Volataile Organic Carbon。低分子有機酸を含む。)ガスや二酸化炭素が存在している。そのため、空気抽出器で凝縮水にアンモニアを溶解させた場合、それらも同時に回収してしまい、水蒸気サイクル中からVOCや二酸化炭素から排出されにくくなる。この結果、給水、蒸気、復水の酸電気伝導率が上昇することがある。酸電気伝導率が上昇すると、電気伝導率に基づいてボイラ水系内への不純物混入などを監視することが難くなる。
【0009】
本発明の別の一態様は、空気抽出器からの排気や排気の凝縮水から二酸化炭素や有機酸を除去することができる復水器抽出ガスの処理方法及び装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の要旨は、次の通りである。
(【0011】以降は省略されています)

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