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公開番号2024072641
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-28
出願番号2022183599
出願日2022-11-16
発明の名称ファン装置
出願人株式会社ミツバ
代理人弁理士法人武和国際特許事務所
主分類F01P 11/10 20060101AFI20240521BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】ファン装置を大型化することなく、冷却対象を冷却するのに必要な冷却風を確保すると共に、モータを適切に冷却可能なファン装置を提供する。
【解決手段】ファン装置(1)は、モータ支持部(42)を備えるシュラウド(4)と、モータ支持部(42)の表面側に配置されたファン(3)と、モータ支持部(42)の背面側に支持されたモータ(2)とを備える。モータ支持部(42)には、ファン(3)のボス31より径方向外側の周方向に離間した位置において、各々が厚み方向に貫通する複数の導風路(426)が形成されている。ファン装置(1)は、モータ支持部(42)の背面側で導風路(426)に対面して配置され、ファン(3)によって生起され且つ導風路(426)を通過した冷却風を、モータブラケット(21)の背面側に導く導風部(52)をさらに備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
モータブラケット、前記モータブラケットの表面側に回転自在に支持されたロータ、前記モータブラケットの表面側に固定されて、前記ロータを回転させるための磁界を発生するコイルが巻装されたステータ、及び前記モータブラケットの背面側に固定されて、前記コイルによる磁界の発生を制御するドライバ回路を備えるモータと、
前記ロータに固定されたボス、及び前記ボスの外周面の周方向に離間した位置から各々が径方向外向きに突出するブレードを備えるファンと、
前記ファンを収容するファン収容孔が形成されたシュラウド本体、前記ファン収容孔の中央で前記モータを支持するモータ支持部、及び前記モータ支持部から前記シュラウド本体に向けて放射状に延びる複数のステーを備えるシュラウドとを備えるファン装置において、
前記ファンは、前記モータ支持部の表面側に配置され、
前記モータは、前記モータ支持部の背面側に支持され、
前記モータ支持部には、前記ボスより径方向外側の周方向に離間した位置において、各々が厚み方向に貫通する複数の導風路が形成され、
前記モータ支持部の背面側で前記導風路に対面して配置され、前記ファンによって生起され且つ前記導風路を通過した冷却風を、前記モータブラケットの背面側に導く導風部をさらに備えることを特徴とするファン装置。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
請求項1に記載のファン装置において、
前記導風路は、前記モータ支持部の表面側から背面側に向かって、前記モータ支持部の径方向内側に傾斜していることを特徴とするファン装置。
【請求項3】
請求項2に記載のファン装置において、
前記モータ支持部の背面側における前記導風路の開口面積は、前記モータ支持部の表面側における前記導風路の開口面積より小さいことを特徴とするファン装置。
【請求項4】
請求項1に記載のファン装置において、
前記モータの背面側において、前記ドライバ回路を覆う遮熱板をさらに備え、
前記導風部は、前記遮熱板の外縁部に設けられていることを特徴とするファン装置。
【請求項5】
請求項4に記載のファン装置において、
前記遮熱板には、厚み方向に貫通して、前記導風部によって前記ドライバ回路及び前記遮熱板の間に導かれた冷却風を排出する排風孔が形成されていることを特徴とするファン装置。
【請求項6】
請求項5に記載のファン装置において、
前記遮熱板は、前記排風孔から排出される冷却風の流れを制御するために、前記遮熱板の厚み方向に対して傾斜したルーバを備え、
前記遮熱板の厚み方向から見た前記排風孔の開口面積は、前記ルーバの傾斜方向に沿って斜めから見た前記排風孔の開口面積より小さいことを特徴とするファン装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、冷却風を生起させるファン装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals、持続可能な開発のための2030アジェンダ、平成27(2015)年9月25日国連サミット採択、以下「SDGs」という)の推進に向けた取り組みが行われている。それに伴い、持続可能な生産消費形態の確保などのため、廃棄物や不良品の削減などを目指す技術が知られている。
【0003】
従来より、ラジエータに冷却風を供給するファン装置として、冷却風を生起させるファンと、ファンを回転させるモータと、ファン及びモータを支持するシュラウドとを一体化したものが知られている。
【0004】
上記構成のファン装置では、モータ自体も発熱するため、ラジエータに冷却風を供給することに加えて、モータの冷却対策も必要になる。例えば特許文献1には、モータの背面を覆う遮熱板の一部を径方向外向きに延長して、ファンが生起させた冷却風の一部をモータに導く構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-52576号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の構成では、径方向外向きに大きく延長された遮熱板によって、ファン装置を通過しようとする冷却風の流れが遮られる。そのため、ラジエータの冷却に必要な冷却風を確保するためには、ファンの直径を大きくする等の対策が必要になる。
【0007】
そこで、本発明の目的は、ファン装置を大型化することなく、冷却対象を冷却するのに必要な冷却風を確保すると共に、モータを適切に冷却可能なファン装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明は、モータブラケット、前記モータブラケットの表面側に回転自在に支持されたロータ、前記モータブラケットの表面側に固定されて、前記ロータを回転させるための磁界を発生するコイルが巻装されたステータ、及び前記モータブラケットの背面側に固定されて、前記コイルによる磁界の発生を制御するドライバ回路を備えるモータと、前記ロータに固定されたボス、及び前記ボスの外周面の周方向に離間した位置から各々が径方向外向きに突出するブレードを備えるファンと、前記ファンを収容するファン収容孔が形成されたシュラウド本体、前記ファン収容孔の中央で前記モータを支持するモータ支持部、及び前記モータ支持部から前記シュラウド本体に向けて放射状に延びる複数のステーを備えるシュラウドとを備えるファン装置において、前記ファンは、前記モータ支持部の表面側に配置され、前記モータは、前記モータ支持部の背面側に支持され、前記モータ支持部には、前記ボスより径方向外側の周方向に離間した位置において、各々が厚み方向に貫通する複数の導風路が形成され、前記モータ支持部の背面側で前記導風路に対面して配置され、前記ファンによって生起され且つ前記導風路を通過した冷却風を、前記モータブラケットの背面側に導く導風部をさらに備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ファン装置を大型化することなく、冷却対象を冷却するのに必要な冷却風を確保すると共に、モータを適切に冷却可能なファン装置を得ることができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
ファン装置の表面側(A)及び背面側(B)の外観斜視図である。
ファン装置の表面側から見た分解斜視図である。
ファン装置の背面側から見た分解斜視図である。
モータの縦断面図である。
シュラウドの表面図(A)及び背面図(B)である。
図5(A)のVI-VIにおけるモータ支持部の断面図である。
遮熱板の表面側(A)及び背面側(B)の斜視図である。
モータ支持部及び遮熱板の要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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