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公開番号2024080820
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-17
出願番号2022194079
出願日2022-12-05
発明の名称車両用消音器
出願人トヨタ自動車株式会社,株式会社三五
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類F01N 1/04 20060101AFI20240610BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】吸音材を使用する車両用消音器において、消音性能の低下を抑制しつつ、排水性能を向上させる構造を実現する。
【解決手段】車両用消音器は、壁面に複数の孔28が設けられた管体24と、前記管体24の外周を覆うケース26であって、当該ケース26の内壁と前記管体24の外側との間に環状空間を形成するケース26と、を備え、前記ケース26は、前記環状空間において、車両搭載状態での車両前後方向の前方に位置する上流側空間S1と後方に位置する下流側空間S2とを仕切る仕切板30を備え、前記上流側空間S1は、その内部が中空状であり、前方の外側面に外部と連通する排水孔32が、車両搭載状態での下方に穿設され、前記下流側空間S2は、その内部に吸音材34が設けられる、ことを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
壁面に複数の孔が設けられた管体と、
前記管体の外周を覆うケースであって、当該ケースの内壁と前記管体の外側との間に環状空間を形成するケースと、
を備え、
前記ケースは、前記環状空間において、車両搭載状態での車両前後方向の前方に位置する上流側空間と後方に位置する下流側空間とを仕切る仕切板を備え、
前記上流側空間は、その内部が中空状であり、前方の外側面に外部と連通する排水孔が、車両搭載状態での下方に穿設され、
前記下流側空間は、その内部に吸音材が設けられる、
ことを特徴とする車両用消音器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用消音器に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、車両の排気システムの中間部に車両用消音器を設けて、排気音を低減する様々な構造が提案されている。特に近年、車両の快適性を損ねる要因となるNVH(騒音、振動、ハーシュネス)への対応の一つとして、排気系の消音性能の向上がより求められている。
【0003】
排気音を低減するために、排気ガスの通路に吸音材を設けた排気システムが知られている。例えば、特許文献1には、排気ガスが流通する管体の外周に、内側へ突出形成され、かつ、排気ガスの下流側へ向かって開口した小穴を有する開口突起部と、管体の外周に吸音材と、を備える車両用消音器が開示されている。当該車両用消音器は、吸音材が排気ガスを直接受けることを回避させて吸音材の耐久性を向上するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-291884号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、吸音材を使用する車両用消音器において、排気管内を流れる排気ガスには水蒸気が含まれるため、発生した水が吸音材を設けた空間内に溜まり、吸音材が湿気を多く含むことがある。湿気を多く含んだ吸音材は質量が多くなることで音を伝え易くなり、その分、吸音する能力が下がる。すなわち、吸音材は湿気を多く含むことで、消音性能が低下することになる。
【0006】
また、車両用消音器において排水性能が低い場合に、排気管内に発生した水が外に排出されずに排気管内に溜まることがある。この場合、極低温時には、溜まった水が凍結し排気ガスの排出が妨げられる。その結果、エンジンの再始動ができない状況に陥る可能性がある。このような点から、車両用消音器の排水構造には工夫が必要となる。
【0007】
そこで、本明細書では、吸音材を使用する車両用消音器において、消音性能の低下を抑制しつつ、排水性能を向上させる構造を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書で開示する車両用消音器は、壁面に複数の孔が設けられた管体と、前記管体の外周を覆うケースであって、当該ケースの内壁と前記管体の外側との間に環状空間を形成するケースと、を備え、前記ケースは、前記環状空間において、車両搭載状態での車両前後方向の前方に位置する上流側空間と後方に位置する下流側空間とを仕切る仕切板を備え、前記上流側空間は、その内部が中空状であり、前方の外側面に外部と連通する排水孔が、車両搭載状態での下方に穿設され、前記下流側空間は、その内部に吸音材が設けられる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本明細書で開示の車両用消音器によれば、ケースの上流側空間の前方外側面に排水孔を設けたことで、排水を促すことができる。また、排水孔からの排水により、排気管内に溜まる水が減少するため、消音器内の吸音材が湿気を多く含むことを抑制でき、ひいては、消音器における消音性能の低下を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
排気システムの構成を模式的に示す図である。
図1の車両用消音器の概略的な垂直断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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