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公開番号2024062543
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-10
出願番号2022170436
出願日2022-10-25
発明の名称車両用操作ペダル装置
出願人豊田鉄工株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類G05G 1/30 20080401AFI20240501BHJP(制御;調整)
要約【課題】溶接基準孔を形成されたバンパブラケットを備える車両用操作ペダル装置において、バンパブラケットの突出量を短くすることにより、乗員の足蹴り荷重の負荷点が突出端であった場合にバンパブラケットに加えられる荷重のモーメントアーム長を抑制する。
【解決手段】ペダルアーム11の側方に突出して溶接固定され、当該固定位置に隣接して設けられたストップランプスイッチを乗員の足蹴り荷重から保護するバンパブラケット13を備え、バンパブラケット13は、溶接部から側方に離間した先端部に、溶接基準孔13cが穿設されており、溶接基準孔13cは、溶接部から離れた側が開放された切欠形状とされており、溶接基準孔13cの中心から見た切欠形状の開放方向は、溶接基準孔13cが切欠形状とされないで円形に形成された場合に溶接基準孔13cに隣接してバンパブラケット13の先端部が溶接部から離れる側に突出する方向とされている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ペダルアームの端部のペダル踏部を踏込み操作されると、ペダルアームの支持部を中心として揺動される車両用操作ペダル装置であって、
ペダルアームの側方に向けて突出して溶接にて固定され、当該固定位置に隣接して設けられた保護を要する部材を不用意に加えられる荷重から保護するバンパブラケットを備え、
該バンパブラケットは、ペダルアームへの溶接部から側方に離間した先端部に、前記バンパブラケットをペダルアームに溶接する際の基準位置となる溶接基準孔が穿設されており、
該溶接基準孔は、前記溶接部から離れた側が開放された切欠形状とされており、
前記溶接基準孔の中心から見た前記切欠形状の開放方向は、前記溶接基準孔が前記切欠形状とされないで形成された場合に前記溶接基準孔に隣接して前記バンパブラケットの先端部が前記溶接部から離れる側に突出する方向とされている
車両用操作ペダル装置。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
ペダルアームの端部のペダル踏部を踏込み操作されると、ペダルアームの支持部を中心として揺動される車両用操作ペダル装置であって、
ペダルアームの側方に向けて突出して溶接にて固定され、当該固定位置に隣接して設けられた保護を要する部材を不用意に加えられる荷重から保護するバンパブラケットを備え、
該バンパブラケットは、ペダルアームへの溶接部から側方に離間した先端部に、前記バンパブラケットをペダルアームに溶接する際の基準位置となる溶接基準孔が穿設されており、
該溶接基準孔は、前記溶接部から離れた側が開放された切欠形状とされており、
前記溶接基準孔の中心から見た前記切欠形状の開放方向は、前記溶接基準孔の中心と、前記溶接部における前記溶接基準孔の中心までの最短点とを結ぶ線の延長線上で前記溶接部から離れる方向とされている
車両用操作ペダル装置。
【請求項3】
請求項1又は2において、
前記バンパブラケットは、本来の機能である不用意に加えられる荷重からの保護機能とは別の機能を果たすために前記バンパブラケット上での位置精度の管理が求められる精度管理部位を備え、
前記溶接基準孔は、前記バンパブラケットにおいて前記精度管理部位に対して前記溶接部から離れた側に形成されている
車両用操作ペダル装置。
【請求項4】
請求項1又は2において、
前記切欠形状における開放部の開放幅の最小値は、前記溶接基準孔の直径より小さくされている
車両用操作ペダル装置。
【請求項5】
請求項1又は2において、
前記切欠形状における開放部を形成する前記バンパブラケットの2つの先端部は、それぞれ面取りされて前記溶接部から離れる側への突出量が小さくされている
車両用操作ペダル装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用操作ペダル装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
ブレーキペダルのような車両用操作ペダル装置には、ペダルの操作を検出するためのセンサ、スイッチ等(以下、センサ類という)が設けられる場合がある。このようなペダル装置では、乗員の足蹴りのように不用意に加えられる荷重からセンサ類を保護するため、センサ類に対し不用意に荷重が加えられる側にバンパブラケットが設けられる(特許文献1~3参照)。バンパブラケットは、ペダルアームに溶接にて固定されている。係る溶接時にバンパブラケットのペダルアームに対する位置精度を確保するため、バンパブラケットには、溶接基準孔が形成されている。
【0003】
図4は、ブレーキペダルに設けられるバンパブラケットの一例を示す。図4において、バンパブラケットBは、ペダルアームPの側面に溶接にて固定されている。溶接部分には溶接ビードWが形成される。バンパブラケットBは、ペダルアームPの側面に突出して固定され、乗員の足蹴りのように不用意に加えられる荷重がセンサ類に及ばないようにしている。図4の場合、バンパブラケットBは、ブレーキペダルの操作に応じてストップランプスイッチ(図示略)の操作部(図示略)に接離してストップランプスイッチをオン・オフ操作するための平面部Fを備えている。溶接基準孔Hは、平面部Fに対して溶接ビードWから離れた側に形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-99794号公報
特開2022-29564号公報
特開2022-29565号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
バンパブラケットBは、母材である鋼板から打ち抜き加工により形成され、バンパブラケットBの所定箇所に孔抜き加工により溶接基準孔Hを形成している。孔抜き加工を行うためには、溶接基準孔HがバンパブラケットBの外形線から所定距離以上離れている必要がある。そのため、バンパブラケットBは、溶接基準孔Hの先端側が突出して突出端Eが形成される。その結果、バンパブラケットBのペダルアームPからの突出量は大きくなり、不用意に加えられる荷重の負荷点が突出端Eであった場合のモーメントアームは長くなる。従って、バンパブラケットBが荷重に耐えるためにはバンパブラケットBの板厚を厚くする必要がある。その結果、バンパブラケットBの重量、コストが増加する問題がある。
【0006】
本発明の課題は、溶接基準孔を形成されたバンパブラケットを備える車両用操作ペダル装置において、バンパブラケットの突出量を短くすることにより、不用意に加えられる荷重の負荷点が突出端であった場合にバンパブラケットに加えられる荷重のモーメントアーム長を抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1発明の車両用操作ペダル装置は、ペダルアームの端部のペダル踏部を踏込み操作されると、ペダルアームの支持部を中心として揺動される車両用操作ペダル装置であって、ペダルアームの側方に向けて突出して溶接にて固定され、当該固定位置に隣接して設けられた保護を要する部材を不用意に加えられる荷重から保護するバンパブラケットを備え、該バンパブラケットは、ペダルアームへの溶接部から側方に離間した先端部に、前記バンパブラケットをペダルアームに溶接する際の基準位置となる溶接基準孔が穿設されており、該溶接基準孔は、前記溶接部から離れた側が開放された切欠形状とされており、前記溶接基準孔の中心から見た前記切欠形状の開放方向は、前記溶接基準孔が前記切欠形状とされないで形成された場合に前記溶接基準孔に隣接して前記バンパブラケットの先端部が前記溶接部から離れる側に突出する方向とされている。
【0008】
本発明の第2発明の車両用操作ペダル装置は、ペダルアームの端部のペダル踏部を踏込み操作されると、ペダルアームの支持部を中心として揺動される車両用操作ペダル装置であって、ペダルアームの側方に向けて突出して溶接にて固定され、当該固定位置に隣接して設けられた保護を要する部材を不用意に加えられる荷重から保護するバンパブラケットを備え、該バンパブラケットは、ペダルアームへの溶接部から側方に離間した先端部に、前記バンパブラケットをペダルアームに溶接する際の基準位置となる溶接基準孔が穿設されており、該溶接基準孔は、前記溶接部から離れた側が開放された切欠形状とされており、前記溶接基準孔の中心から見た前記切欠形状の開放方向は、前記溶接基準孔の中心と、前記溶接部における前記溶接基準孔の中心までの最短点とを結ぶ線の延長線上で前記溶接部から離れる方向とされている。
【0009】
本発明の第3発明は、上記第1又は第2発明において、前記バンパブラケットは、本来の機能である不用意に加えられる荷重からの保護機能とは別の機能を果たすために前記バンパブラケット上での位置精度の管理が求められる精度管理部位を備え、前記溶接基準孔は、前記バンパブラケットにおいて前記精度管理部位に対して前記溶接部から離れた側に形成されている。
【0010】
本発明の第4発明は、上記第1又は第2発明において、前記切欠形状における開放部の開放幅の最小値は、前記溶接基準孔の直径より小さくされている。
(【0011】以降は省略されています)

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