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公開番号2024061858
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-08
出願番号2024041020,2023098264
出願日2024-03-15,2015-02-24
発明の名称蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法
出願人大日本除蟲菊株式会社
代理人個人,個人
主分類A01M 7/00 20060101AFI20240426BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】蚊類に対して優れた防除効果を長時間に亘って発揮することができ、しかも、人体やペットへの影響を低減した蚊類防除用エアゾール、及び当該蚊類防除用エアゾールを用いた蚊類防除方法を提供することを目的とする。
【解決手段】害虫防除成分と有機溶剤とを含有するエアゾール原液、及び噴射剤を封入してなる定量噴射バルブが設けられた耐圧容器と、定量噴射バルブに接続される噴射口が設けられた噴射ボタンと、を備えた蚊類防除用エアゾールであって、噴射ボタンを1回押下したときの噴射容量が0.1~0.4mLとなり、且つ噴射距離20cmにおける噴射力が25℃において0.3~10.0g・fとなるように調整され、エアゾール原液は、噴射口から、少なくとも一部が処理空間内の露出部に付着する付着性粒子Xとして噴射される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
害虫防除成分と有機溶剤とを含有するエアゾール原液、及び噴射剤を封入してなる定量噴射バルブが設けられた耐圧容器と、
前記定量噴射バルブに接続される噴射口が設けられた噴射ボタンと、
を備えた蚊類防除用エアゾールであって、
前記害虫防除成分は、トランスフルトリン及び/又はメトフルトリンを含み、
前記噴射ボタンを1回押下したときの噴射容量が0.1~0.4mLとなり、
前記エアゾール原液は、前記害虫防除成分を6.2~35.0重量%含有し、
前記エアゾール原液を処理空間に1回噴射した場合、前記害虫防除成分の2時間経過後の気中残存率は、0.05~5%である蚊類防除用エアゾール。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
噴射距離20cmにおける噴射力が25℃において0.3~10.0g・fとなるように調整される請求項1に記載の蚊類防除用エアゾール。
【請求項3】
前記エアゾール原液を処理空間に1回噴射した場合、前記害虫防除成分の噴射量が4.5~8畳あたり5.0~30mgに調整される請求項1又は2に記載の蚊類防除用エアゾール。
【請求項4】
前記蚊類は、アカイエカである請求項1~3の何れか一項に記載の蚊類防除用エアゾール。
【請求項5】
前記エアゾール原液を前記処理空間に1回噴射した場合、前記害虫防除成分の効果持続時間は、33m

以下の空間に対して10時間以上である請求項1~4の何れか一項に記載の蚊類防除用エアゾール。
【請求項6】
前記エアゾール原液を前記処理空間に1回噴射した場合、前記害虫防除成分の効果持続時間は、33m

以下の空間に対して20時間以上である請求項1~4の何れか一項に記載の蚊類防除用エアゾール。
【請求項7】
請求項1~6の何れか一項に記載の蚊類防除用エアゾールを用いて前記エアゾール原液を処理空間に噴射して蚊類をノックダウン又は死滅させる蚊類防除方法。
【請求項8】
前記エアゾール原液の処理空間への噴射を24時間毎に1回実行する請求項7に記載の蚊類防除方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、害虫防除成分と有機溶剤とを含有するエアゾール原液、及び噴射剤を封入してなる定量噴射バルブが設けられた耐圧容器と、定量噴射バルブに接続される噴射口が設けられた噴射ボタンと、を備えた蚊類防除用エアゾール、及びこれを用いた蚊類防除方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
飛翔害虫を駆除する方法として、例えば、殺虫成分を含む薬剤を含浸させた担体から薬剤を蒸散させて処理空間に揮散させる方法、飛翔害虫に薬剤を直接噴霧する方法、飛翔害虫が現われ易い場所に予め薬剤を噴霧しておく方法等がある。これらの方法に関し、屋内に侵入する飛翔害虫を駆除する製品として、殺虫成分を含有するエアゾール殺虫剤が開発されている。エアゾール殺虫剤は処理空間に殺虫成分を簡単に噴霧することができるため、使い勝手の良い製品として広く利用されている。
【0003】
従来、エアゾール殺虫剤に関して、室内の気中における薬剤の残存率の低下を抑制するものがあった(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1によれば、薬剤を放出した後、その薬剤を空気中にとどめて気中濃度の低下を抑制することで、物陰に潜む蚊に対して十分な駆除効果を持続させることができるとしている。
【0004】
また、薬剤を室内に噴霧した場合の粒子径を特許文献1より大きく設定したエアゾール殺虫剤があった(例えば、特許文献2を参照)。特許文献2は、特許文献1と同様の技術思想に基づくエアゾール殺虫剤であり、薬剤を室内の気中にできるだけ長く残存させ、蚊に対する殺虫効果を高めようとするものである。
【0005】
一方、エアゾール殺虫剤に関し、室内の構造物または備品の表面に付着させることを特徴とする家屋室内における飛翔性害虫の駆除方法があった(例えば、特許文献3を参照)。特許文献3によれば、室内の構造物等に付着させた特定の化合物が蒸散するため、繰り返し噴霧や、電気器具等の継続的な運転を必要とせず、簡便な手段によって家屋内飛翔性害虫を効率的に駆除することができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2001-17055号公報
特開2013-99336号公報
特開2001-328913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1のエアゾール殺虫剤は、室内に拡散する薬剤の粒子径を調整することによって薬剤が気中に残存する時間を長くし、薬剤の持続時間を長時間にすることが試みられている。しかし、処理開始から12時間以上での薬剤粒子の気中残存率は0.5%以上であり、気中残存率の維持を目的とする特許文献1のエアゾール殺虫剤では、持続時間に限度がある。特許文献2においても、薬剤粒子の気中残存率は特許文献1と同様であり、長期の持続時間を期待できるエアゾール殺虫剤ではない。
【0008】
ここで、防除対象である蚊類(通常の蚊であるアカイエカ、ヒトスジシマカ等のみならず、カ亜目に属するユスリカ類やチョウバエ類等も含むものとする。)のうち、特に、アカイエカやヒトスジシマカは、吸血するだけでなく感染症を媒介する蚊であるため、これらの蚊から身を守ることが必要であり、従来に増して効果的な駆除方法の確立が求められている。蚊類は、昼夜を問わず屋内に侵入する飛翔害虫であるため、一日中、つまり、効果を奏する持続時間が24時間であるような殺虫剤が理想的である。
【0009】
ところが、上記のとおり、特許文献1、及び特許文献2に開示されてあるエアゾール殺虫剤では、12時間程度しか効果が持続しない。また、特許文献1、及び特許文献2は、薬剤の粒子径を調整することにより、気中に積極的に薬剤を残存させるものであるが、薬剤粒子が気中に残存しているということは、処理空間内にいる人やペットが当該薬剤を吸入する環境に長時間置かれるということである。そのため、人体やペットへの影響という点においても、好ましいエアゾール殺虫剤とは言い難い。
【0010】
特許文献3の駆除方法においても、安定した効果を長時間に亘って維持できるかどうか不明である。空気中に噴射された薬剤粒子は、(A)空気中に浮遊し残存する、(B)床や壁に付着する、(C)(B)の後に再び揮散する、もしくは(D)光等により分解し消失する、の何れかの挙動を辿ると考えられる。これらに照らしてみた場合、特許文献3の駆除方法は、(C)のタイプに該当する。しかしながら、室内の構造物等に付着した薬剤が再び空気中に揮散する場合、温度や風量等の影響を受け易いため、特許文献3の駆除方法では、飛翔害虫の駆除に対して安定した効果を得られるとは限らない。
(【0011】以降は省略されています)

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