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公開番号2024061208
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-07
出願番号2022168997
出願日2022-10-21
発明の名称ラジエータ
出願人東京ラヂエーター製造株式会社
代理人弁理士法人信栄事務所
主分類F28F 1/40 20060101AFI20240425BHJP(熱交換一般)
要約【課題】熱交換性能の向上と通水抵抗の低減を両立したラジエータを提供する。
【解決手段】本発明のラジエータは、一対のタンクと、液体と空気との間で熱交換を行うコア部と、を備え、コア部は、内部に液体を導入可能なチューブ11を備える。チューブ11は、扁平なアウターチューブ21と、インナーフィン22と、を有している。アウターチューブ21の内面は、対向する1対の平面部21aを含む。インナーフィン22は、チューブ11の横断面視において、アウターチューブ21の一方の平面部21aと他方の平面部21aとに交互に接触するように設けられる複数の熱交換部22aと、複数の熱交換部22aの間をつなぐ渡し部22bと、を備える。1つの熱交換部22aにおける平面部21aに対する接触長さをl、対向する平面部21a同士の距離をhとすると、l/hは0.5以上 2.75以下である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
冷却対象である液体を内部で溜めることが可能な一対のタンクと、
前記タンクの間に設けられ、該液体と空気との間で熱交換を行うコア部と、
を備え、
前記コア部は、それぞれの前記タンクの内部と液密に接合されていて、内部に該液体を導入可能なチューブを備え、
前記チューブは、
扁平な形状で、外面が空気に面しているアウターチューブと、
前記アウターチューブの内部に挿入され、前記アウターチューブに対して固定されるインナーフィンと、
を有しており、
前記アウターチューブの内面は、対向する1対の平面部を含んで形成されており、
前記インナーフィンは、前記チューブの横断面視において、
前記アウターチューブの一方の前記平面部と他方の前記平面部とに交互に接触するように設けられる複数の熱交換部と、
前記アウターチューブの一方の前記平面部に接触している前記熱交換部と他方の前記平面部に接触している前記熱交換部との間をつなぐ渡し部と、
を備え、
1つの前記熱交換部における前記平面部に対する接触長さをl、対向する前記平面部同士の距離をhとすると、l/hは0.5以上2.75以下である、
ラジエータ。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記アウターチューブの一方の前記平面部に隣り合って接触している2つの前記熱交換部における、前記チューブの横断面視における中心間距離をピッチPとすると、0.48≦l/P≦0.5である、
請求項1に記載のラジエータ。
【請求項3】
前記チューブの横断面視における、前記アウターチューブの扁平した厚さ方向に直交する幅方向の内面間距離をWとすると、0.02≦h/W≦0.15である、
請求項1に記載のラジエータ。
【請求項4】
前記渡し部は、平坦な平板で構成されている、
請求項1に記載のラジエータ。
【請求項5】
前記渡し部と、前記熱交換部が接触する前記平面部に対する垂線と、がなす角θは、0°≦θ≦5°である、
請求項4に記載のラジエータ。
【請求項6】
前記平面部同士の距離hは0.6mm以上である、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のラジエータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ラジエータに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のラジエータが知られている。また、特許文献2に記載の熱交換器が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-100674号公報
特開2019-015492号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のラジエータは、冷却対象である液体を導入可能な一対のタンクと、一対のタンクの間に設けられ、冷却対象である液体と空気との間で熱交換を行うコア部を有している。コア部は、一対のタンクとそれぞれ液密に接合されていて、内部に該液体が導入される複数のチューブを備える。
【0005】
ところで、特許文献2において開示されているように、熱交換器においては、熱交換をより促進するために、チューブの内部に挿入して接合されるフィンが設けられることがある。しかし、ラジエータに適用するためには、特許文献2に記載されているようなフィンは、冷却性能を十分に発揮するために、クーラント液を送液するポンプの送液性能を過剰に高める必要があった。
【0006】
本発明は、熱交換性能の向上と通水抵抗の低減を両立したラジエータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面に係るラジエータは、
冷却対象である液体を内部で溜めることが可能な一対のタンクと、
前記タンクの間に設けられ、該液体と空気との間で熱交換を行うコア部と、
を備え、
前記コア部は、それぞれの前記タンクの内部と液密に接合されていて、内部に該液体を導入可能なチューブを備え、
前記チューブは、
扁平な形状で、外面が空気に面しているアウターチューブと、
前記アウターチューブの内部に挿入され、前記アウターチューブに対して固定されるインナーフィンと、
を有しており、
前記アウターチューブの内面は、対向する1対の平面部を含んで形成されており、
前記インナーフィンは、前記チューブの横断面視において、
前記アウターチューブの一方の前記平面部と他方の前記平面部とに交互に接触するように設けられる複数の熱交換部と、
前記アウターチューブの一方の前記平面部に接触している前記熱交換部と他方の前記平面部に接触している前記熱交換部との間をつなぐ渡し部と、
を備え、
1つの前記熱交換部における前記平面部に対する接触長さをl、対向する前記平面部同士の距離をhとすると、l/hは0.5以上2.75以下である。
【0008】
本発明によれば、熱交換性能の向上と通水抵抗の低減を両立したラジエータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本実施形態に係るラジエータの斜視図である。
図2は、本実施形態に係るチューブの断面図である。
図3は、図2に示すチューブの部分拡大図である。
図4は、通水断面積および通水抵抗とl/h比との関係を示した図である。
図5は、クーラント液の流量条件ごとの放熱量と、l/h比との関係を示した図である。
図6は、l/h比を変化させた際の放熱量とクーラント液の流量との関係の違いを示した図である。
図7は、h/W比を変化させた際の放熱量を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。本図面に示された各部材の寸法は、説明の便宜上、実際の各部材の寸法とは異なる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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