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公開番号2023130179
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-09-20
出願番号2022034704
出願日2022-03-07
発明の名称熱交換器
出願人株式会社ティラド
代理人
主分類F28F 1/00 20060101AFI20230912BHJP(熱交換一般)
要約【課題】 一対の嵌合するプレートからなる偏平チューブを有するコアと、その両端にヘッダプレートが配置された熱交換器において、各偏平チューブのヘッダプレートへの接合長さを確保しつつ、偏平チューブの挿通長さをより精度よく管理すること。
【解決手段】 偏平チューブ3を多数積層したコア4と、その両端に配置される一対のヘッダプレート5と、を有する熱交換器において、偏平チューブ3は、アウタプレート1とインナプレート2が嵌め合わされており、アウタプレート1は、インナプレート2との接合部1aと非接合部1bを有し、偏平チューブ3の端部に、アウタプレート1の接合部1aから偏平チューブ3の外方に向かって突出するように曲げられた爪8が形成されており、前記爪8は平面状の端面8aを有し、偏平チューブ3がヘッダプレート5のチューブ挿通孔7に挿通された状態で、前記端面8aがヘッダプレート5のチューブ挿通孔7の近傍に面接触する。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
互いに対向する一対のアウタプレート(1)とインナプレート(2)が嵌合された偏平チューブ(3)と、
偏平チューブ(3)を多数積層したコア(4)と、
コア(4)の両端に配置される一対のヘッダプレート(5)と、を有し、
ヘッダプレート(5)には、各偏平チューブ(3)の両端が挿通される、チューブ挿通孔(7)が形成されており、
各偏平チューブ(3)に第1流体(15)が流通する熱交換器において、
アウタプレート(1)は、インナプレート(2)との接合部(1a)と非接合部(1b)を有し、
偏平チューブ(3)の第1流体(15)の流通方向の少なくとも片側の端部には、アウタプレート(1)の接合部(1a)から偏平チューブ(3)の外方に向かって突出するように曲げられた爪(8)が形成されており、
ヘッダプレート(5)のコア(4)側の面を外面(6)としたときに、
前記爪(8)は外面(6)に平行な平面状の端面(8a)を有し、
偏平チューブ(3)の先端がヘッダプレート(5)のチューブ挿通孔(7)に挿通された状態で、前記端面(8a)がヘッダプレート(5)のチューブ挿通孔(7)の近傍に面接触する熱交換器。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
請求項1に記載の熱交換器において、
前記爪(8)が、アウタプレート(1)の接合部(1a)の端縁(9)から突出している熱交換器。
【請求項3】
請求項1に記載の熱交換器において、
前記爪(8)は、アウタプレート(1)の接合部(1a)の一部を曲折したものからなる熱交換器。
【請求項4】
請求項3に記載の熱交換器において、
一対の切欠き(10)がアウタプレート(1)の接合部(1a)に形成され、
前記爪(8)は、一対の切欠き(10)間に形成されている熱交換器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
一対の嵌合するプレートからなる多数の偏平チューブを有するコアと、そのコアの両端にヘッダプレートが配置された熱交換器に関し、特に、各偏平チューブのヘッダプレートへの接合長さを確保しつつ、偏平チューブの挿通長さをより精度よく管理するものに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
EGRクーラなどに利用される従来型の熱交換器として、図7に記載のものが知られている。この熱交換器は、互いに対向する一対のプレートが嵌合してなる偏平チューブ23の積層体によりコア24が形成されている。そのコア24の両端には、図8Aに記載の如く、ヘッダプレート25が配置されている。各偏平チューブ23内には、第1流体35が流通する。コア24の外周にはケーシング34が被嵌され、両ヘッダプレート25にはヘッダタンク33が被嵌される。ヘッダタンク33から流入する第1流体35は、各偏平チューブ23内に流入し、偏平チューブ23の外側に第2流体36が流通する。そして、それらの流体間で熱交換が行われる。
偏平チューブ23をヘッダプレート25に挿通するときには、十分な接合長さを確保するため、挿通長さLの寸法管理が必要となる。
一方で、ヘッダプレート25にヘッダタンク33を図8Aの示す挿入方向に挿入すると、ろう付前の偏平チューブ23とヘッダプレート25間は動いてしまい、ろう付時に炉に入れた際、外側にある、ヘッダタンク25から昇温、膨張し、各偏平チューブ23の先端がチューブ挿通孔27に、必要以上に押し込まれ、図8Bにおける偏平チューブ23の挿通長さLの一部がヘッダプレート25から突出し、出代tが長くなり易い。
この熱交換器においては、ヘッダプレート25のチューブ挿通孔27からの偏平チューブ23の出代tが長いと、第1流体35の温度変化が大きくなった時に、第1流体35の上流側の偏平チューブ23の先端、特に、偏平チューブ23とヘッダプレート25のチューブ挿通孔27の端部に熱応力が発生し、図8Bに記載の如く、偏平チューブ23に亀裂37が生じるおそれがある。
偏平チューブ23の出代tの長さがわずかに変わるだけでも、第1流体35の温度変化が大きくなった時に発生する熱応力は大きく変動する。また、挿入する長さが不十分であると、ヘッダプレート25と偏平チューブ23の接合不良を起こし、洩れの原因となる。そのため、可能な限り出代tが短くなるようにするためのヘッダプレート25への偏平チューブ23の挿通長さLの寸法には、高精度が求められる。
【0003】
図8Aの問題を解決する案として下記特許文献1が提案されている。
特許文献1のストッパ構造は、偏平チューブの長辺部に形成された浮き出しにより挿通長さを管理するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-326066号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の浮き出しによるストッパの場合、その浮き出しは偏平チューブの長辺部に形成せざるを得ない。浮き出しの形成位置のばらつきにより、偏平チューブが傾いて挿通され、偏平チューブの対向する短辺部のヘッダプレートからの挿通長さにばらつきが生じるおそれがある。
また、通常、ディンプルの根本は曲面となっており、曲面がヘッダプレートに接触することにより、ヘッダプレートへの偏平チューブの挿通長さの寸法精度が落ちる。さらに、ヘッダプレートのチューブ挿通孔がバーリング形状であると、ヘッダプレートのバーリングのR部にディンプルがかかり、ヘッダプレートへの偏平チューブの挿通長さの寸法精度が落ちる。
【0006】
本願発明は、簡単な構造で、容易に偏平チューブの挿通長さを高精度で管理することができる構造を提供すること、を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の本発明は、互いに対向する一対のアウタプレート1とインナプレート2が嵌合された偏平チューブ3と、
偏平チューブ3を多数積層したコア4と、
コア4の両端に配置される一対のヘッダプレート5と、を有し、
ヘッダプレート5には、各偏平チューブ3の両端が挿通される、チューブ挿通孔7が形成されており、
各偏平チューブ3に第1流体15が流通する熱交換器において、
アウタプレート1は、インナプレート2との接合部1aと非接合部1bを有し、
偏平チューブ3の第1流体15の流通方向の少なくとも片側の端部には、アウタプレート1の接合部1aから偏平チューブ3の外方に向かって突出するように曲げられた爪8が形成されており、
ヘッダプレート5のコア4側の面を外面6としたときに、
前記爪8は外面6に平行な平面状の端面8aを有し、
偏平チューブ3の先端がヘッダプレート5のチューブ挿通孔7に挿通された状態で、前記端面8aがヘッダプレート5のチューブ挿通孔7の近傍に面接触する熱交換器である。
【0008】
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の熱交換器において、
前記爪8は、アウタプレート1の接合部1aの端縁9から突出している熱交換器である。
【0009】
請求項3に記載の本発明は、請求項1に記載の熱交換器において、
前記爪8は、アウタプレート1の接合部1aの一部を曲折したものからなる熱交換器である。
【0010】
請求項4に記載の本発明は、請求項3に記載の熱交換器において、
一対の切欠き10がアウタプレート1の接合部1aに形成され、
前記爪8は、一対の切欠き10間に形成されている熱交換器である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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