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公開番号2023105979
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-08-01
出願番号2022007050
出願日2022-01-20
発明の名称熱交換装置
出願人株式会社スイシン
代理人個人
主分類F28D 3/02 20060101AFI20230725BHJP(熱交換一般)
要約【課題】オーバーフロー時に被熱交換流体の熱交換率の向上を図ることができるとともに、装置周辺の汚れの発生を防止でき、貯留槽内の清掃が容易になり、熱交換率の維持を図ることができる熱交換装置を提供する。
【解決手段】装置本体4の上部に配置された貯留槽8の底面8dには複数の小径の滴下孔8eが形成されているとともに、中央には排水口22が形成され、オーバーフロー管24が着脱自在に設けられている。熱交換部29の上面側にはオーバーフロー管24から流出した被熱交換流体を、滴下孔8eから滴下する被熱交換流体の滴下経路に導く案内板26が配置されている。貯留槽8に被熱交換流体が過剰に供給された場合でも過剰分がオーバーフロー管24に流入して案内板26で面状に拡げられて通常の滴下経路に導かれ、無駄なく熱交換処理されるとともに、装置周辺の汚れの発生も防止される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
装置本体と、前記装置本体内に収納された熱交換ユニットと、前記装置本体の上部に配置された貯留槽と、を有し、前記熱交換ユニットは伝熱媒体を流通させる伝熱媒体流通管を備え、前記貯留槽内に貯留された被熱交換流体を前記熱交換ユニットの前記伝熱媒体流通管に向けて自重で滴下させ、該滴下した被熱交換流体と前記伝熱媒体流通管を流通する伝熱媒体との間で熱交換を行う熱交換装置であって、
前記貯留槽内における基準水位を超えた前記被熱交換流体を前記貯留槽外に排出するオーバーフロー流路と、該オーバーフロー流路から流出した前記被熱交換流体を前記貯留槽から滴下する前記被熱交換流体の滴下経路に導く案内部材と、を有していることを特徴とする熱交換装置。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記貯留槽に前記被熱交換流体を滴下させる部位とは異なる部位に排水口が形成されているとともに、前記オーバーフロー流路が管状に形成されて前記排水口に着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換装置。
【請求項3】
前記案内部材が、前記オーバーフロー流路から流出した前記被熱交換流体を面状に拡げて前記滴下経路に導く形状を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱交換装置。
【請求項4】
前記案内部材が、前記貯留槽における前記被熱交換流体の各滴下位置を平面上で連ねた場合の周回形状に対応した外周形状を有しているとともに、前記案内部材から前記滴下経路への前記被熱交換流体の落下が前記被熱交換流体の前記貯留槽からの滴下を邪魔しないように配置されていることを特徴とする請求項1又は3に記載の熱交換装置。
【請求項5】
前記貯留槽が前記装置本体に着脱自在に設けられているとともに、前記案内部材が前記貯留槽側と前記熱交換ユニット側とのいずれか一方側に位置決めされて固定され、前記装置本体と前記貯留槽との間には、前記周回形状、前記案内部材及び前記熱交換ユニットの位置決めを行う位置決め構造が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の熱交換装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、冷却又は加熱の対象である被熱交換流体と配管内を流通する伝熱媒体(冷媒又は熱媒)との間で熱交換を行う熱交換装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
被熱交換流体を自重によって伝熱媒体流通管に向けて滴下させ、この被熱交換流体を伝熱媒体流通管の外表面に沿って液膜状に流下させながら、伝熱媒体流通管を流通する伝熱媒体(冷媒や熱媒)と被熱交換流体との間で熱交換させて被熱交換流体を冷却または加熱する流下液膜式の熱交換装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、ケース(装置筐体)の上部に被熱交換流体を貯留する貯留槽を設け、ケースの側壁に開閉可能な蓋部材を設けた熱交換装置が提案されている。この熱交換装置では、貯留槽の底部に被熱交換流体を一定流量で滴下させる滴下孔が形成されており、蓋部材には伝熱媒体を流通させる配管が上下方向に長円形状に積層状態に巻き回しされた熱交換ユニットが一体に固定されている。蓋部材を開けることにより熱交換ユニットをケースの外部に引き出すことができ、清掃やメンテナンスの作業を効率よく行うことができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開2017/130898号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この種の熱交換装置では、装置筐体の上部に被熱交換流体を一定量貯留することが可能な上面開放型の貯留槽を備えた構成が多い。貯留槽に作業担当者が手作業であるいは自動供給機構により被熱交換流体を供給するようになっているが、作業担当者の不注意や自動供給機構の不具合等の不測の要因により供給量が過多となることや、又は貯留槽底部にある滴下孔が詰まることにより滴下量が減少するという懸念があった。オーバーフローが生じると、熱交換処理がなされない被熱交換流体が生じるため被熱交換流体の供給量に対する熱交換の処理率が低下する。また、装置外に流出した被熱交換流体により装置周辺が汚れ、清掃作業が必要となって余計な手間を要する。また、貯留槽を清掃するときには、貯留槽を斜めに傾けてブラシ等で詰まり原因の異物を貯留槽外に排出する作業が必要となるため、清掃に手間を要するという問題があった。
【0006】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、オーバーフロー時に被熱交換流体の熱交換率向上を図ることができるとともに、装置周辺の汚れの発生を防止でき、貯留槽内の清掃が容易になり、熱交換率の維持を図ることができる熱交換装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の熱交換装置は、装置本体(4)と、装置本体(4)内に収納された熱交換ユニット(6)と、装置本体(4)の上部に配置された貯留槽(8)と、を有し、熱交換ユニット(6)は伝熱媒体(WT)を流通させる伝熱媒体流通管(28)を備え、貯留槽(8)内に貯留された被熱交換流体(CF)を熱交換ユニット(6)の伝熱媒体流通管(28)に向けて自重で滴下させ、該滴下した被熱交換流体(CF)と伝熱媒体流通管(28)を流通する伝熱媒体(WT)との間で熱交換を行う熱交換装置(2)であって、貯留槽(8)内における基準水位(L)を超えた被熱交換流体(CF)を貯留槽(8)外に排出するオーバーフロー流路(24)と、該オーバーフロー流路(24)から流出した被熱交換流体(CF)を貯留槽(8)から滴下する被熱交換流体(CF)の滴下経路(DR)に導く案内部材(26)と、を有していることを特徴とする。
【0008】
本発明に係る熱交換装置によれば、例えば作業担当者の不注意によって貯留槽への被熱交換流体の供給量が過剰となったり、又は貯留槽底部にある滴下孔が詰まることにより滴下量が減少しても被熱交換流体が装置外へ溢れて装置周辺を汚すことがなく、被熱交換流体の供給量に対する処理効率を向上させることができる。また、貯留槽への被熱交換流体の供給における作業担当者の注意力を低減できて作業性の向上を図ることができる。
【0009】
また、上記の熱交換装置では、貯留槽(8)に被熱交換流体(CF)を滴下させる部位とは異なる部位に排水口(22)が形成されているとともに、オーバーフロー流路(24)が管状に形成されて排水口(22)に着脱自在に設けられていることを特徴とする。これによれば、食品分野などで特に厳しい清掃が容易となる。オーバーフロー流路を取り外して排水口に蓋をすれば、通常の滴下構成のみとすることができ、必要に応じて仕様を変えることができる。
【0010】
また、上記の熱交換装置では、案内部材(26)が、オーバーフロー流路(24)から流出した被熱交換流体(CF)を面状に拡げて滴下経路(DR)に導く形状を有していることを特徴とする。これによれば、過剰に供給された被熱交換流体を熱交換処理に回すことができ、無駄のない熱交換処理を行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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