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公開番号2023127783
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-09-14
出願番号2022031677
出願日2022-03-02
発明の名称熱交換ユニット
出願人株式会社ティラド
代理人
主分類F28F 9/22 20060101AFI20230907BHJP(熱交換一般)
要約【課題】熱交換器本体とコアカバーとを有する熱交換ユニットの流通機能の低下を防止すること。
【解決手段】内部に第2流体が流通する偏平チューブ1と、その偏平チューブ1と第1流体8が流通するフィン2とが交互に並列されたコア3を有する熱交換器本体と、コア3の第1流体8の流入側に配置されたコアカバーと、互いに偏平チューブ1の並列方向に離間してコアカバーに支持されるとともに、コア3の第1流体8の流入する面に、夫々の先端縁5bが対向し、偏平チューブ1の長手方向に延在する羽板状のルーバ5と、を具備し、各ルーバ5が、偏平チューブ1の長辺部1aに対し傾斜して配置されている熱交換ユニットにおいて、ルーバ5の延在する方向に垂直な横断面における板厚を二分する仮想中心線7上の視点から、ルーバ5をコア3に射影した射影面6のうち、少なくとも一つの射影面6が、偏平チューブ1の前記短辺部1bに位置している。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
内部に第2流体が流通し、その流通する方向に垂直な横断面に一対の長辺部(1a)と、両長辺部(1a)間を筒状に連結する短辺部(1b)と、を有する偏平チューブ(1)と、その偏平チューブ(1)と第1流体(8)が流通するフィン(2)とが交互に並列されたコア(3)を有する熱交換器本体(9)と、
前記コア(3)の第1流体(8)の流入側に配置されたコアカバー(4)と、
互いに前記偏平チューブ(1)の並列方向に離間して前記コアカバー(4)に支持されるとともに、コア(3)の第1流体(8)の流入する面に、夫々の先端縁(5b)が対向し、偏平チューブ(1)の長手方向に延在する羽板状のルーバ(5)と、
を具備し、
各ルーバ(5)が、偏平チューブ(1)の前記長辺部(1a)に対し傾斜して配置されている熱交換ユニットにおいて、
ルーバ(5)に、ルーバ(5)の延在する方向に垂直な横断面における板厚を二分する仮想中心線(7)を設定したときに、
仮想中心線(7)上の視点からルーバ(5)をコア(3)に射影した射影面(6)のうち、
少なくとも一つのルーバ(5)の前記射影面(6)が、偏平チューブ(1)の前記短辺部(1b)に位置していることを特徴とする熱交換ユニット。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
請求項1に記載の熱交換ユニットにおいて、
前記コアカバー(4)に複数のルーバ(5)が支持され、それらのルーバ(5)のうち過半数のルーバ(5)の前記射影面(6)が、偏平チューブ(1)の前記短辺部(1b)に位置していることを特徴とする熱交換ユニット。
【請求項3】
請求項2に記載の熱交換ユニットにおいて、
複数のルーバ(5)の全てのルーバ(5)の前記射影面(6)が、偏平チューブ(1)の前記短辺部(1b)に位置していることを特徴とする熱交換ユニット。
【請求項4】
請求項1~請求項3のいずれかに記載の熱交換ユニットにおいて、
前記コアカバー(4)が樹脂からなることを特徴とする熱交換ユニット。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれかに記載の熱交換ユニットにおいて、
前記コアカバー(4)が熱交換器本体(9)に、直接接触するまたは組付けられたことを特徴とする熱交換ユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
ラジエータ等の熱交換器本体とコアカバーとからなる熱交換ユニットに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
図4は、従来型熱交換ユニットの全体図を示し、図5は図4のV-V矢視断面図である。
熱交換ユニットは、熱交換器本体29とコアカバー24とからなる。
熱交換器本体29は偏平チューブ21とフィン22とが交互に並列されたコア23を有している。
偏平チューブ21は、一対の対向する長辺部21aと、両長辺部21a間を筒状に連結する短辺部21bとを有する。
コア23の第1流体28の流入側には、その流入する面に対向してコアカバー24が採用されている。そのコアカバー24の内部には、偏平チューブ21の並列方向に互いに離間して配置された複数のルーバ25が支持されている。このルーバ25は、羽板状であり、第2流体が流通する偏平チューブ21の長手方向に延在しているとともに、偏平チューブ21の長辺部21aに対して傾斜されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述のコアカバー24は、熱交換器本体29のコア23の外寸に合わせて形成されている。コアカバー24を採用する目的は、泥除け及び熱交換器本体29のコア23の前面に流体を導くことである。しかしながら、従来型熱交換ユニットのコアカバー24は、第1流体28が流入するコア23の前面に第1流体28を導くものの、第1流体28がコア23内を通過する流通性を考慮して設計されていない。
図6は、従来型熱交換ユニットの偏平チューブ21とルーバ25との関係を示す模式図である。
従来型熱交換ユニットのコアカバー24は、その内部に支持されているルーバ25の仮想中心線27の延長線にある射影面26が偏平チューブ21に隣接するフィン22の位置にある。つまり、図6に記載のように、熱交換部であるフィン22がルーバ25の影に入る。この場合、フィン22に流入できる第1流体28の流量が減少し、熱交換ユニットの流通機能の低下が生じていた。
本発明は、熱交換ユニットの流通機能の低下を防止することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1に記載の本発明は、内部に第2流体が流通し、その流通する方向に垂直な横断面に一対の長辺部1aと、両長辺部1a間を筒状に連結する短辺部1bと、を有する偏平チューブ1と、その偏平チューブ1と第1流体8が流通するフィン2とが交互に並列されたコア3を有する熱交換器本体9と、
前記コア3の第1流体8の流入側に配置されたコアカバー4と、
互いに前記偏平チューブ1の並列方向に離間して前記コアカバー4に支持されるとともに、コア3の第1流体8の流入する面に、夫々の先端縁5bが対向し、偏平チューブ1の長手方向に延在する羽板状のルーバ5と、
を具備し、
各ルーバ5が、偏平チューブ1の前記長辺部1aに対し傾斜して配置されている熱交換ユニットにおいて、
ルーバ5に、ルーバ5の延在する方向に垂直な横断面における板厚を二分する仮想中心線7を設定したときに、
仮想中心線7上の視点からルーバ5をコア3に射影した射影面6のうち、
少なくとも一つのルーバ5の前記射影面6が、偏平チューブ1の前記短辺部1bに位置していることを特徴とする熱交換ユニットである。
【0005】
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の熱交換ユニットにおいて、
前記コアカバー4に複数のルーバ5が支持され、それらのルーバ5のうち過半数のルーバ5の前記射影面6が、偏平チューブ1の前記短辺部1bに位置していることを特徴とする熱交換ユニットである。
【0006】
請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載の熱交換ユニットにおいて、
複数のルーバ5の全てのルーバ5の前記射影面6が、偏平チューブ1の前記短辺部1bに位置していることを特徴とする熱交換ユニットである。
【0007】
請求項4に記載の本発明は、請求項1~請求項3のいずれかに記載の熱交換ユニットにおいて、
前記コアカバー4が樹脂からなることを特徴とする熱交換ユニットである。
【0008】
請求項5に記載の本発明は、請求項1~請求項4のいずれかに記載の熱交換ユニットにおいて、
前記コアカバー4が熱交換器本体9に、直接接触するまたは組付けられたことを特徴とする熱交換ユニットである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、ルーバ5の延在する方向に垂直な横断面における板厚を二分する仮想中心線7を設定したときに、仮想中心線7上の視点からルーバ5をコア3に射影した射影面6のうち、少なくとも一つのルーバ5の前記射影面6が、偏平チューブ1の前記短辺部1bに位置している熱交換ユニットである。
この構成により、熱交換部であるフィン2がルーバ5の影に入らないようになるため、ルーバ5によって導かれたフィン2に流入する第1流体8の流量を増やして熱交換性能が向上する。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、コアカバー4に複数のルーバ5が支持され、それらのルーバ5のうち過半数のルーバ5の前記射影面6が、偏平チューブ1の前記短辺部1bに位置しているため、複数のルーバ5によって導かれたフィン2に流入する第1流体8の流量を増やして熱交換性能が向上する。
(【0011】以降は省略されています)

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