TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024060297
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-02
出願番号2022167598
出願日2022-10-19
発明の名称同期機
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H02K 19/10 20060101AFI20240424BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】自立起動を可能とし、且つ、力率を改善させることができる同期機を提供する。
【解決手段】同期機は、環状の継鉄部から半径方向の一方側に向かって突出し、コイルが巻装された歯を有する固定子と、前記固定子よりも半径方向の一方側において、前記歯に空隙をもって配置された突極を有する回転子と、前記歯の半径方向の一方側に設けられた磁石と、を備える。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
環状の継鉄部から半径方向の一方側に向かって突出し、コイルが巻装された歯を有する固定子と、
前記固定子よりも半径方向の一方側において、前記歯に空隙をもって配置された突極を有する回転子と、
前記歯の半径方向の一方側に設けられた磁石と、
を備える同期機。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記磁石は前記歯の半径方向の一方側を向く先端面に設けられる、
請求項1に記載の同期機。
【請求項3】
少なくとも1つの前記磁石は、極性の異なる第1磁極および第2磁極が半径方向に並ぶように配置された永久磁石である、
請求項1に記載の同期機。
【請求項4】
少なくとも1つの前記磁石は、直流磁界を発生させる電磁石である、
請求項1に記載の同期機。
【請求項5】
前記突極の周方向における長さは、前記磁石の磁極の周方向における長さと等しい、
請求項1に記載の同期機。
【請求項6】
前記歯は、隣接する歯との周方向における離隔距離が、前記突極の周方向における長さ以下となるように配置される、
請求項1に記載の同期機。
【請求項7】
前記歯は、前記継鉄部から半径方向の一方側に延びる胴部と、前記胴部の先端側に設けられ、前記胴部よりも周方向の長さが長い鍔部とを備え、
前記磁石の磁極の周方向における長さをW2、前記胴部の周方向における長さをW3、前記歯の飽和磁束密度をBs、前記磁石の磁極の残留磁束密度をBrとしたとき、W3≧Br/Bs×W2を満たす、
請求項1に記載の同期機。
【請求項8】
前記胴部の周方向における長さW3は、前記磁石の磁極の周方向における長さW2と等しい、
請求項7に記載の同期機。
【請求項9】
前記突極は、半径方向に延びる突極胴部と、前記突極胴部の先端側に設けられ、前記突極胴部よりも周方向の長さが長い突極鍔部とを備え、
前記突極鍔部の周方向の長さをW1、前記突極胴部の周方向の長さをW6、前記歯の飽和磁束密度をBs、前記磁石の磁極の残留磁束密度をBrとしたとき、W6=Br/Bs×W1を満たす、
請求項1に記載の同期機。
【請求項10】
前記磁石は、一つの前記歯に対し、極性の異なる第1磁極および第2磁極が半径方向に並ぶ磁石部材を周方向に二つ以上配置してなり、
隣接する前記磁石部材は、半径方向の一方側を向く磁極の極性が互いに異なるように配置される、
請求項7に記載の同期機。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、同期機、特にリラクタンス同期機に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
図21には、従来技術におけるリラクタンス(磁気抵抗)を利用するリラクタンス同期発電機およびリラクタンス同期電動機などのリラクタンス同期機9(reluctance synchronous machine)の構成が示されている。リラクタンス同期機9は、電磁鋼板を積層して制作した固定子92および回転子93を有する。回転子93は半径方向Drに突出した突極932を有している。固定子92の歯922に巻回された固定子コイル95の起磁力により発生した磁束は、透磁率の高い突極932に引き寄せられて湾曲する。この湾曲を解消しようとする力(リラクタンストルク)が生じることによって、回転子93の突極932が固定子コイル95に引き寄せられて回転する。このように、リラクタンス同期機9は、回転子93の突極性により界磁磁束を発生させて回転するものである。リラクタンス同期機9では、回転子93には永久磁石も励磁巻線も不要であることから、誘導機や同期機と比較すると、構造が簡単であり、堅牢であることが知られている。加えて、リラクタンス同期機9は力率が小さいことが知られている。
【0003】
また、回転子93は電磁鋼板のみからなっており、永久磁石や励磁巻線を持たないため、停電時には回転子の磁束が消滅して自立起動することができない。対策として、例えば特許文献1には、固定子92に永久磁石94を設けて励磁力を与えるリラクタンス発電機9が記載されている。具体的には、特許文献1に記載のリラクタンス発電機9は、(1)固定子92の隣り合う歯922の間に永久磁石を配置し、(2)固定子92の歯922(界磁鉄心)の鍔部分を周方向Dcに二股分割した界磁鉄心歯922A,922Bを有し、(3)歯922に界磁コイル951を、界磁鉄心歯922A,922Bそれぞれに発電コイル952を巻回する構成を有している。また、永久磁石94は起磁力の向きが周方向Dcに沿うように配置される。これにより、例えば風車で回転子93を回転させることで、発電コイル952に誘導起電力を生じさせて自立起動させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5594660号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の上記構成について、(1)永久磁石94を配置するには保持用の金具を要すること、(2)二股に分割した界磁鉄心歯922A,922Bの間の空隙部の分だけ磁束が減り発電出力が低下すること、(3)界磁コイル951と発電コイル952の二種類を備えるのはコストがかかること、などの課題がある。
【0006】
本開示の目的は、自立起動を可能とし、且つ、力率を改善させることができる同期機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様によれば、同期機は、環状の継鉄部から半径方向の一方側に向かって突出し、コイルが巻装された歯を有する固定子と、前記固定子よりも半径方向の一方側において、前記歯に空隙をもって配置された突極を有する回転子と、前記歯の半径方向の一方側に設けられた磁石と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
上記態様の同期機によれば、自立起動を可能とし、且つ、力率を改善させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1の実施形態に係るリラクタンス同期機の第1の断面図である。
第1の実施形態に係るリラクタンス同期機の第2の断面図である。
第1の実施形態に係るリラクタンス同期機の構成を示す図である。
第1の実施形態に係るリラクタンス同期機の構成の一例を示す図である。
第1の実施形態の対比例に係るリラクタンス同期機の構成を示す図である。
第1の実施形態の対比例に係る突極の構成を示す第1の図である。
第1の実施形態の対比例に係る突極の構成を示す第2の図である。
第1の実施形態の変形例に係るリラクタンス同期機の構成を示す第1の図である。
第1の実施形態の変形例に係るリラクタンス同期機の構成を示す第2の図である。
第2の実施形態に係るリラクタンス同期機の構成を示す第1の図である。
第2の実施形態に係るリラクタンス同期機の構成を示す第2の図である。
第2の実施形態に係るリラクタンス同期機の構成を示す第3の図である。
第2の実施形態に係るリラクタンス同期機の構成を示す第4の図である。
第2の実施形態に係るリラクタンス同期機の構成を示す第4の図である。
第2の実施形態の対比例に係るリラクタンス同期機の構成を示す図である。
第3の実施形態に係るリラクタンス同期機の構成を示す図である。
第4の実施形態に係るリラクタンス同期機の構成を示す第1の図である。
第4の実施形態に係るリラクタンス同期機の構成を示す第2の図である。
第4の実施形態に係るリラクタンス同期機の構成を示す第3の図である。
第5の実施形態に係るリラクタンス同期機の構成を示す第1の図である。
第5の実施形態に係るリラクタンス同期機の構成を示す第2の図である。
第5の実施形態に係るリラクタンス同期機の構成を示す第3の図である。
第5の実施形態に係るリラクタンス同期機の構成を示す第4の図である。
第5の実施形態に係るリラクタンス同期機の構成を示す第5の図である。
第6の実施形態に係るリラクタンス同期機の構成を示す第1の図である。
第6の実施形態に係るリラクタンス同期機の構成を示す第2の図である。
第7の実施形態に係るリラクタンス同期機の構成を示す図である。
第8の実施形態に係るリラクタンス同期機の構成を示す図である。
第9の実施形態に係るリラクタンス同期機の構成を示す図である。
第10の実施形態に係るリラクタンス同期機の構成を示す図である。
従来技術におけるリラクタンス同期機の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第1の実施形態>
以下、本実施形態に係るリラクタンス同期機1について図1~図8を参照しながら詳しく説明する。なお、本実施形態に係るリラクタンス同期機1は、リラクタンス同期発電機およびリラクタンス同期電動機の何れとしても機能するものである。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
2軸モーター
22日前
個人
配線器具用取付枠
5日前
ニデック株式会社
モータ
11日前
ニデック株式会社
モータ
1か月前
個人
バッテリーの補助装置
1か月前
株式会社ダイヘン
電源装置
11日前
個人
スイッチング電源回路
1日前
株式会社アイシン
ロータ
4日前
ニチコン株式会社
電源装置
3日前
個人
磁力のみを動力とするモーター
1か月前
個人
すだれ型の薄膜太陽光発電装置
3日前
ニデック株式会社
モータ
3日前
中国電力株式会社
給電装置
3日前
日産自動車株式会社
ロータ
11日前
株式会社アイシン
ステータ
4日前
株式会社アイドゥス企画
モータシリンダ
1か月前
日産自動車株式会社
発電装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
モータ
16日前
株式会社ミツバ
回転電機
1か月前
株式会社ミツバ
回転電機
17日前
オムロン株式会社
電力変換装置
23日前
株式会社ミツバ
駆動装置
11日前
株式会社ミツバ
制動装置
23日前
株式会社ミツバ
回転電機
1日前
個人
非対称鏡像力駆動型の静電発電機
18日前
富士電機株式会社
電力変換装置
18日前
株式会社ミツバ
回転電機
4日前
株式会社ミツバ
回転電機
1か月前
トヨタ自動車株式会社
自動充電ロボット
5日前
ニデック株式会社
コイル挿入装置
3日前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
3日前
トヨタ自動車株式会社
回転電機のロータ
2日前
ヴィガラクス株式会社
電気供給システム
24日前
コーセル株式会社
スイッチング電源装置
4日前
日立Astemo株式会社
駆動ユニット
1日前
株式会社アイシン
軸受の支持構造
1日前
続きを見る