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公開番号2024058876
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-30
出願番号2022166264
出願日2022-10-17
発明の名称ショックアブソーバ
出願人株式会社アイシン
代理人個人
主分類F16F 9/46 20060101AFI20240422BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】簡素なロータリーバルブと強固なピストンを備え減衰機能に優れたショックアブソーバを提供する。
【解決手段】シリンダSの内部にピストンPが設けられ、ピストンPの内部にロータリーバルブVが設けられ、ピストンPには、内外を連通する第1ポートp1および第2ポートp2と、第1内室r1の流体を第2外室R2に排出する第1排出部p11と、第1排出部p11に連通する第1溝部m1と、第2内室r2の流体を第1外室R1に排出する第2排出部p21と、第2排出部p21に連通する第2溝部m2と、が設けられ、ロータリーバルブVには、第1内室r1を第1排出部p11又は第1溝部m1と連通させる第1窓部w1と、第2内室r2を第2排出部p21又は第2溝部m2と連通させる第2窓部w2と、が設けられたショックアブソーバA。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
軸心を有する円筒状のシリンダと、
ロッドに接続され、前記シリンダの内壁に沿って往復移動可能に設けられ、前記シリンダの内部を第1外室と第2外室とに分ける円筒状のピストンと、
前記ピストンの内部において、前記軸心に沿って往復移動可能かつ前記軸心の周りに回転可能に設けられ、第1ばねと第2ばねとに挟持されて、常時は前記軸心に沿った基準位置に保持され、前記ピストンの内部を第1内室と第2内室とに仕切るロータリーバルブと
前記ロータリーバルブを回転駆動する操作ロッドを有し、前記ピストンに併設されたアクチュエータと、を備え、
前記ピストンには、
前記第1外室と前記第1内室とを連通する第1ポートと、
前記第2外室と前記第2内室とを連通する第2ポートと、
前記第1内室の流体を前記第2外室に排出するよう前記ピストンの周方向に沿った一部に形成された第1排出部と、
前記第1排出部に連通すると共に前記第1排出部よりも前記第2内室の側に偏位し、前記第1排出部に対して前記周方向に偏位する領域を備えた状態で、前記ピストンの内面に形成された第1溝部と、
前記第2内室の流体を前記第1外室に排出するよう前記ピストンの前記周方向に沿った一部に形成された第2排出部と、
前記第2排出部に連通すると共に前記第2排出部よりも前記第1内室の側に偏位し、前記第2排出部に対して前記周方向に偏位する領域を備えた状態で、前記ピストンの内面に形成された第2溝部と、が設けられ、
前記ロータリーバルブには、
前記第1内室に連通する第1開口と、
前記ロータリーバルブが前記基準位置から前記第2内室の側に移動することで、前記第1内室を前記第1排出部および前記第1溝部のうち少なくとも何れか一方と連通させる第1窓部と、
前記第2内室に連通する第2開口と、
前記ロータリーバルブが前記基準位置から前記第1内室の側に移動することで、前記第2内室を前記第2排出部および前記第2溝部のうち少なくとも何れか一方と連通させる第2窓部と、が設けられているショックアブソーバ。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記第1溝部および前記第2溝部が、前記軸心の周りに全周に亘って形成されている請求項1に記載のショックアブソーバ。
【請求項3】
前記第1排出部と前記第1溝部、および、前記第2排出部と前記第2溝部が、前記軸心に沿って離間しており、前記第1溝部の底部には、前記第2内室と前記第2外室を連通する第1底孔が設けられ、前記第2溝部の底部には、前記第1内室と前記第1外室を連通する第2底孔が設けられている請求項1に記載のショックアブソーバ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、円筒状のシリンダと、このシリンダの内部を第1外室と第2外室とに分けつつシリンダの内壁に沿って往復移動可能となるようロッドに接続されたピストンとを備え、ピストンの内部には、往復移動可能かつシリンダの軸心の周りに回転可能であって、第1ばねと第2ばねとに挟持されて常時は軸心に沿った基準位置に保持され、ピストンの内部を第1内室と第2内室とに仕切るロータリーバルブが備えられ、さらに、ロータリーバルブを回転駆動する操作ロッドを有する状態でピストンに併設されたアクチュエータと、を備えたショックアブソーバに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、このようなショックアブソーバとしては例えば特許文献1に示すものがある(〔0010〕~〔0017〕及び図1乃至図3参照)。
【0003】
このショックアブソーバはスプール弁型ショックアブソーバ10であり。シリンダ12と、シリンダに往復動可能に嵌合し、シリンダと共働してシリンダ上室20、シリンダ下室22を形成するピストン14と、シリンダ内にてピストンにより支持された減衰力発生装置16と、を有する。
【0004】
ピストン14の外面には、シリンダと摺接する環状の摺接部36が形成され、この摺接部に対してシリンダ下室22の側には第一の伸び行程用の開口48が形成され、シリンダ上室20の側には第一の縮み行程用の開口50が形成されている。
【0005】
減衰力発生装置16は、ピストン14の内部で往復移動するスプール弁体52を備えている。スプール弁体は、一対の圧縮コイルばね54、56により両側から押圧され、常時においては所定の位置に安定する。スプール弁体52の壁部には、第二の伸び行程用の開口66と第二の縮み行程用の開口68が形成されている。スプール弁体の内部には伸び行程用内部通路72が形成され、スプール弁体はピストン14と共働してシリンダ上室20と常時連通する内部上室58を形成する。また、スプール弁体の内部には縮み行程用内部通路74が形成され、スプール弁体はピストン14と共働してシリンダ下室22と常時連通する内部下室60を形成する。
【0006】
減衰力発生装置16は、伸び行程においては、シリンダ上室20およびシリンダ下室22の圧力の差によりスプール弁体がシリンダ下室22へ近づく方向に変位し、第一及び第二の伸び行程用の開口48,66及び内部上室58、伸び行程用内部通路72を経てシリンダ上室20およびシリンダ下室22を連通接続する。オイル32が第一及び第二の伸び行程用の開口48、66を通過する際の流通抵抗により伸び行程の減衰力を発生する。
【0007】
縮み行程においては、シリンダ上室20およびシリンダ下室22の圧力の差によりスプール弁体がシリンダ上室20へ近づく方向に変位し、第一及び第二の縮み行程用の開口50、68及び内部下室60、縮み行程用内部通路74を経てシリンダ上室20およびシリンダ下室22を連通接続する。オイル32が第一及び第二の縮み行程用の開口50、68を通過する際の流通抵抗により縮み行程の減衰力を発生する。
【0008】
更に、減衰力発生装置16は、ピストン14がシリンダ12に対し変位すると、シリンダ上室20およびシリンダ下室22の圧力の差によりスプール弁体52が変位し、第一及び第二の伸び行程用の開口48,66のオーバーラップの面積及び第一及び第二の縮み行程用の開口50、68のオーバーラップの面積を変化させるよう構成されている。
【0009】
ピストンがシリンダに対し変位せず、シリンダ上室20およびシリンダ下室22の圧力に差がないときには、スプール弁体に対する一対の弾性体の押圧力が同一になり、スプール弁体はピストン14に対し標準の往復動位置に位置する。よって、スプール弁体は標準の往復動位置以外の位置から標準の往復動位置へ移動する際にも弁座部部位には着座しない。このように、本構成のショックアブソーバは、ピストンにより支持された一つの減衰力発生装置によって着座音を発生することなく、伸び行程及び縮み行程の減衰力が発生されるというものである。
【0010】
特に、本構成のショックアブソーバでは、スプール(ロータリーバルブ)を回転運動させることができ、スプールの回転位相を適宜設定することで、例えば第一及び第二の伸び行程用の開口48,66どうしのオーバーラップ量を変更することができる。この結果、シリンダ上室20およびシリンダ下室22の差圧によってスプールおよびピストンが往復移動する際のショックアブソーバの減衰力をより最適に変更することができるというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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