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公開番号2024065254
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-15
出願番号2022174004
出願日2022-10-31
発明の名称回転電機用ロータ
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人坂本国際特許商標事務所
主分類H02K 1/276 20220101AFI20240508BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ロータコアと磁石との間の接触に起因した損失を低減しつつ、磁石表面における絶縁被覆に係る被覆面積の低減を図る。
【解決手段】複数の鋼板の積層体の形態であり、軸方向の磁石孔を有するロータコアと、磁石孔に軸方向に挿入された磁石とを備え、複数の鋼板は、磁石孔において対の第1突起を形成する第1鋼板と、磁石孔において対の第2突起を形成する第2鋼板とを含み、対の第1突起は、軸方向に視て、磁石におけるd軸に交差する方向での両側の磁石側面に対して、該磁石側面に垂直な方向でそれぞれ対向し、対の第2突起は、軸方向に視て、磁石における両側の磁石側面に対して、該磁石側面に垂直な方向でそれぞれ対向し、対の第2突起の間の距離であって、磁石側面に垂直な方向に沿った距離は、対の第1突起の間の同距離よりも、短い、回転電機用ロータが開示される。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
複数の鋼板の積層体の形態であり、軸方向の磁石孔を有するロータコアと、
前記磁石孔に軸方向に挿入された磁石とを備え、
前記複数の鋼板は、前記磁石孔において対の第1突起を形成する第1鋼板と、前記磁石孔において対の第2突起を形成する第2鋼板とを含み、
前記対の第1突起は、軸方向に視て、前記磁石におけるd軸に交差する方向での両側の磁石側面に対して、該磁石側面に垂直な方向でそれぞれ対向し、
前記対の第2突起は、軸方向に視て、前記磁石における両側の前記磁石側面に対して、該磁石側面に垂直な方向でそれぞれ対向し、
前記対の第2突起の間の距離であって、前記磁石側面に垂直な方向に沿った距離は、前記対の第1突起の間の同距離よりも、短い、回転電機用ロータ。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記対の第2突起に係る前記距離は、前記磁石における両側の前記磁石側面の間の同方向に沿った距離以上である、請求項1に記載の回転電機用ロータ。
【請求項3】
前記ロータコアは、前記磁石孔において、前記磁石における径方向内側の磁石表面に向けて径方向に突出する第3突起を有し、
前記第3突起は、前記第2鋼板により形成される、請求項1に記載の回転電機用ロータ。
【請求項4】
前記第3突起は、軸方向に曲げ変形する形態であり、
前記第2鋼板は、前記ロータコアの軸方向端面に対して、前記第3突起の軸方向の延在距離以上、軸方向内側に位置する、請求項3に記載の回転電機用ロータ。
【請求項5】
前記第2鋼板は、一の磁石の軸方向の延在範囲内に少なくとも2つ設けられる、請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の回転電機用ロータ。
【請求項6】
前記磁石は、一の前記磁石孔に対して軸方向に並ぶ態様で複数個挿入され、
前記第2鋼板は、複数の前記磁石のそれぞれに対して、前記磁石の軸方向の延在範囲内に少なくとも1つ設けられる、請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の回転電機用ロータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、回転電機用ロータに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
磁石孔における磁石の位置ズレを防止するために、磁石孔において磁石側面に対して当接可能な段差(突起の一形態)を設ける技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-114039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したような突起は、磁石孔内における位置ズレを規制できる反面、位置ズレによって突起に磁石側面が当接した状態が形成されると、不都合が生じる。具体的には、磁石とロータコアが接触すると、接触部で導通してしまい、磁石の発熱等による有意な損失が発生してしまう。これに対して、磁石表面に絶縁機能を持たせた被覆を付与することで、磁石側面とロータコアが接触しても導通が発生しないようにすることも可能である。この場合、ロータコアと磁石との間の接触に起因した損失の低減を図ることが可能となる。しかしながら、かかる絶縁被覆に係る被覆面積の増加は、コスト増加につながるため、絶縁被覆に係る被覆面積の最小化を図ることが有用となる。
【0005】
そこで、1つの側面では、本開示は、ロータコアと磁石との間の接触に起因した損失を低減しつつ、磁石表面における絶縁被覆に係る被覆面積の低減を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの側面では、複数の鋼板の積層体の形態であり、軸方向の磁石孔を有するロータコアと、
前記磁石孔に軸方向に挿入された磁石とを備え、
前記複数の鋼板は、前記磁石孔において対の第1突起を形成する第1鋼板と、前記磁石孔において対の第2突起を形成する第2鋼板とを含み、
前記対の第1突起は、軸方向に視て、前記磁石におけるd軸に交差する方向での両側の磁石側面に対して、該磁石側面に垂直な方向でそれぞれ対向し、
前記対の第2突起は、軸方向に視て、前記磁石における両側の前記磁石側面に対して、該磁石側面に垂直な方向でそれぞれ対向し、
前記対の第2突起の間の距離であって、前記磁石側面に垂直な方向に沿った距離は、前記対の第1突起の間の同距離よりも、短い、回転電機用ロータが提供される。
【発明の効果】
【0007】
1つの側面では、本開示によれば、ロータコアと磁石との間の接触に起因した損失を低減しつつ、磁石表面における絶縁被覆に係る被覆面積の低減を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施例によるモータの断面構造を概略的に示す断面図である。
ロータの断面図(軸方向に垂直な平面による断面図)である。
図2のラインA-Aに沿った断面図である。
本実施例による回転電機用ロータの製造方法の説明図である。
本製造方法の挿入工程中におけるワークの状態を示す図である。
特定の鋼板の磁石孔形成部の説明図である。
他の特定の鋼板の磁石孔形成部の説明図である。
比較例によるロータコアの構成を示す平面図である。
図8のQ8部の拡大図である。
本実施例の効果の説明図であり、図7のQ9部の拡大図である。
複数の積層ブロックを転積して形成されるロータコアの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率はあくまでも一例であり、これに限定されるものではなく、また、図面内の形状等は、説明の都合上、部分的に誇張している場合がある。
【0010】
図1は、一実施例によるモータ1の断面構造を概略的に示す断面図である。図2は、ロータ30の断面図(軸方向に垂直な平面による断面図)である。なお、図2等では、見易さのために、複数存在する同一属性の部位には、一部しか参照符号が付されていない場合がある。また、図2では、磁石孔121の形状等については非常に概略的に示されており、詳細の形状は、図6及び図7を参照して後述する。
(【0011】以降は省略されています)

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