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公開番号2024076414
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-06
出願番号2022187889
出願日2022-11-25
発明の名称固定具
出願人竹内工業株式会社
代理人個人
主分類H02G 3/30 20060101AFI20240530BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】1部品として構成され、安定した固定状態が得られる一方で、固定及び固定解除の作業の簡略化を図った固定具を提供する。
【解決手段】シャーシ100に立設されたスタッドボルト101に固定して、ケーブル等の被支持部材を当該基体に支持する固定具1であって、スタッドボルト101に固定されるベース2と、ベース2にヒンジ4を介して一体形成され、ヒンジ4により回動されてベース2に結合されるカバー3と、を備える。ベース2は、内部にスタッドボルト101が挿入され、かつ、径方向に弾性変形可能な係合片24を有する筒状の係合スリーブ22を備える。カバー3は、ベース2に結合されたときに係合スリーブ22の外周側に嵌合され、係合片24を内径方向に弾性変形してスタッドボルト101のネジ溝に押圧させる締結スリーブ35を備える。ベース2とカバー3の少なくとも一方によって被支持部材を支持される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基体に立設されたスタッドボルトに固定してケーブル等の被支持部材を当該基体に支持する固定具であって、前記スタッドボルトに固定されるベースと、このベースにヒンジを介して一体形成され、当該ヒンジにより回動されて前記ベースに結合されるカバーとを備えて構成され、前記ベースは内部に前記スタッドボルトが挿入され、かつ径方向に弾性変形可能な筒状の係合スリーブを備え、前記カバーは前記ベースに結合されたときに前記係合スリーブの外周側に嵌合され、当該係合スリーブを内径方向に弾性変形させる締結スリーブを備え、前記ベースと前記カバーの少なくとも一方において前記被支持部材が支持される構成であることを特徴とする固定具。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記係合スリーブの外周面と前記締結スリーブの内周面の少なくとも一方は筒軸方向に傾斜を有する錘面に形成され、前記係合スリーブに対する前記締結スリーブの筒軸方向の位置変化により前記係合片の径方向の変形量が変化される請求項1に記載の固定具。
【請求項3】
前記ベースと前記カバーの一方に、前記カバーと前記ベースの結合状態を保持し、かつ当該結合状態を解除することが可能なロック部を備える請求項2に記載の固定具。
【請求項4】
前記係合スリーブは円周方向に配設された複数のスリットにより分割された係合片を備える請求項2に記載の固定具。
【請求項5】
前記ベースと前記カバーの少なくとも一方に、前記被支持部材を支持する支持部材の連結部が配設されている請求項2に記載の固定具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は基体に立設されたスタッドボルトに対して固定され、当該基体にケーブル等の被支持部材を固定支持するための固定具に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
電子機器のシャーシやパネル等の基体に対してケーブル等を支持する場合に、基体に立設されたスタッドボルトを利用して固定具を固定し、この固定具にケーブルを支持する構成が提案されている。例えば、特許文献1には、ホースを支持するホースクリップのクリップ本体に連結スリーブが設けられ、この連結スリーブ内に車体パネルに立設されたスタッドボルトを嵌入させることにより、連結スリーブの内面の係止爪がスタッドボルトのネジ溝に係合され、クリップ本体がスタッドボルトに接続固定される技術が記載されている。
【0003】
特許文献2には、固定具としてのスタッドクリップをベース部とロック部の2部品で構成し、車体パネルに立設されたスタッドボルトにベース部の挿通孔に挿通させ、ベース部の弾性係合片をスタッドボルトのネジ溝に係止させてスタッドクリップを固定する技術が記載されている。また、この特許文献2には、ベース部に対してロック部を連結し、ロック部をベース部に対して移動操作することにより弾性係合片の係止状態を保持あるいは解除する技術も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平7-71520号公報
特開2021-55712号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術は、クリップ本体に外力が加えられたときに、係止爪がスタッドボルトのネジ溝との係止から外れることがあり、安定した固定状態を保持することが難しいという課題がある。また一方で、クリップ本体をスタッドボルトから取り外す際に、係止爪とネジ溝との係止を解除するための操作が面倒であるという課題がある。
【0006】
特許文献2の技術は、ロック部により弾性係合片での係止を保持しているので、特許文献1に比較して安定した固定状態を得る上で有効である。しかし、ロック部とベース部が別体の2部品で構成されており、部品点数が増えるという課題がある。また、スタッドクリップの装着や取外しの際に、ロック部をベース部に対して上下方向及び回転方向に操作する作業が必要であり、作業性の点で必ずしも好ましくないという課題がある。
【0007】
本発明の目的は、1部品として構成され、安定した固定状態が得られる一方で、固定及び固定解除の作業の簡略化を図った固定具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の固定具は、基体に立設されたスタッドボルトに固定してケーブル等の被支持部材を当該基体に支持する固定具であり、スタッドボルトに固定されるベースと、このベースにヒンジを介して一体形成され、当該ヒンジにより回動されてベースに結合されるカバーとを備えて構成される。その上で、ベースは内部にスタッドボルトが挿入され、かつ径方向に弾性変形可能な筒状の係合スリーブを備え、カバーはベースに結合されたときに係合スリーブの外周側に嵌合され、係合スリーブ内径方向に弾性変形させる締結スリーブを備える。さらに、ベースとカバーの少なくとも一方において被支持部材が支持される構成である。
【0009】
本発明において、係合スリーブの外周面と締結スリーブの内周面の少なくとも一方は筒軸方向に傾斜を有する錘面に形成され、係合スリーブに対する締結スリーブの筒軸方向の位置変化により係合片の径方向の変形量が変化される構成とすることが好ましい。また、ベースとカバーの一方に、カバーとベースの結合状態を保持し、かつ当該結合状態を解除することが可能なロック部を備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ベースとカバーがヒンジを介して一体に形成された1部品として構成されるので、部品点数が低減でき、製造及び取り扱いが簡略化できるとともに低コスト化を図ることができる。また、固定具をスタッドボルトに固定する作業は、ベースをスタッドボルトに挿通させた上でカバーを閉じてベースに結合させる作業でよく、操作性が改善される。さらに、係合リブは締結スリーブによりスタッドボルトとの係合が保持されるので安定した固定状態が得られる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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