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公開番号2024058788
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-30
出願番号2022166099
出願日2022-10-17
発明の名称ヘミング加工方法
出願人株式会社サンテック
代理人個人
主分類B21D 19/08 20060101AFI20240422BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約【課題】ヘミング加工後に大きな曲げRの加工すると板金にしわが生じてしまっていた。これを回避するためには板厚を大きくするか、ヘミング加工を行わず端面に保護樹脂を設けるしかなかった。
【解決手段】R曲げを行う部分に直線状に切れ目13を入れる。次に、板金の縁をヘミング加工を行いヘミング加工部分12aを形成する。次に、R曲げ中心14に基づきR曲げ加工を行うことによりコーナ部を形成する。予め切れ目13を入れておくことにより、R曲げ加工を行ってもコーナ部のヘミング加工部分にしわがよらない。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
板金を用意し、当該板金についてヘミング加工を行う曲げ箇所のうち、コーナ部を形成するためのR曲げを行う部分について切れ目を入れる第1工程と、
前記板金の縁を前記曲げ箇所についてヘミング加工を行う第2工程と、
前記R曲げを行う部分についてR曲げ加工を行う第3工程とを備えるヘミング加工方法。
続きを表示(約 76 文字)【請求項2】
前記第1工程における前記切れ目の長さは、前記R曲げの大きさに対応していることを特徴とする請求項1記載のヘミング加工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、板金の端を折り返してふち取り加工を行うヘミング(hemming)加工方法に関し、特に、コーナ部を形成するR曲げ部についてのヘミング加工の改良に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
ヘミング加工は、板金の端を折り返してふち取り加工を行うものであり、薄い板材の端面の仕上げとして行われる。ヘミング加工方法及びヘミング加工装置を開示する先行技術として特許文献1乃至4がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-70030公報「金属板の成形方法、それに用いるローラおよび装置」 ローラを転動させて行うローラ式ヘミング加工に関し、従来の円筒面からなるローラとは異なる形状のローラを開示する。曲げ加工の自由度が大きく、回転軸の姿勢(向き)を複雑に変化させ得るロボット等は必ずしも必要ではなくなる。
特開2022-15443公報「ロールヘミング加工方法及びロールヘミング装置」 曲げローラの近傍に先行押えローラを設けることにより、アウタパネルの外周縁において、アウタパネルの板外面がインナパネル側へ僅かに折れ曲がる面ダレ等の品質不具合を低減することを開示する。
特許第3451592号公報「ヘミング加工方法及び装置」 アウタパネルの縁部に設けたヘムフランジをインナパネルの縁部に向けて予備曲げした後、この予備曲げしたヘムフランジにさらに加圧力を加えて本曲げすることにより、アウタパネルのヘムフランジを折り返してインナパネルの縁部を挟持させるヘミング加工方法において、上記ヘムフランジのコーナ部を加工するに際し、予備曲げの初期時に、このコーナ部の一部領域のみを局部的に加圧して変形せしめ、その後の上記コーナ部の曲げに伴う肉余りによって生じるしわを上記一部領域に集中して成長させる。
特許第5285463号公報「ヘミング装置」 ヘミング装置を、先端部で前記加圧ローラを回転自在に支持する支持アームと、この支持アームの基端部に軸支され、前記基端部の回りに前記支持アームを回転させるモータと、前記モータを前記ロボットに固定する支持ヘッドと、を備え、前記モータの回転トルクで前記加圧ローラの押圧力を制御するようにした。シンプルな構成となり、追従性がよく、しかも、部品点数が少なくてコンパクトなヘミング装置を提供することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献3の段落0003に記載されているように、板金のヘミング加工においてコーナ部の処理が問題となる。
【0005】
昨今、金属製のオフィス製品において、デザイン上の観点から緩やかな曲面を構成に含めることが多くなってきている。これにより板金加工において曲げRを大きくすることが多くなってきている。ここで、Rは曲げ半径に対応しており、曲げRが大きいほど曲面が緩やかになる。このときの課題として薄板化した時の端面の処理があった。具体的には、ヘミング加工後に大きな曲げRの加工すると板金にしわが生じてしまっていた。このため、ヘミング加工に代えて端面に保護樹脂を入れることが行われていた。ヘミング加工を行わない場合は板金の板厚を大きくしていた。いずれにしても、薄板に大きな曲げRの加工を施す場合はヘミング加工が使用できなかった。
【0006】
特許文献1は、ヘミング加工に使用するローラに関する発明であり、同文献中にはコーナー部や曲げRについて特段の記載はない。
【0007】
特許文献2は、先行押えローラに関する発明であり、同文献中にはコーナー部や曲げRについて特段の記載はない。
【0008】
特許文献3は、一般に、ヘムフランジのコーナ部の加工において、コーナ部をインナパネルの縁部側に折り曲げてゆくと必然的に肉余りが生じ、この肉余りによって多数のしわが発生するという課題を挙げ、これを解決するために、従来、コーナ部の肉取りを行なっていたと記載している。しかし、このやり方はコーナ部のしわの発生を防止することができるものの、本曲げを行なわないことにより生じるコーナ部とインナパネルとのすきまをシール剤や塗料等で埋めるといった特別な配慮が別途必要となると指摘している(段落003乃至005)。そして、この課題を解決するために、引用文献3の発明により、ヘムフランジのコーナ部を予備曲げするに際し、初期時に、このコーナ部の一部領域のみを局部的に加圧して変形せしめることにより、コーナ部の肉余りによるしわをこの領域に集中して発生・成長させるとしている(段落0020)。
【0009】
特許文献3の発明は、コーナ部の肉余りによるしわをこの領域に集中させることで外観上の見映えを向上させているが、しわが無くなったわけではない。
【0010】
特許文献4は、ロボットに取り付けた加圧ローラをアンビルに載置したワークに押圧しながら加工するヘミング装置を開示する。同文献の段落0043及び図9によれば波型のしわが生じている。
(【0011】以降は省略されています)

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