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公開番号2024058455
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165822
出願日2022-10-14
発明の名称電圧整合タンデム太陽電池モジュール
出願人株式会社豊田中央研究所
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類H10K 30/57 20230101AFI20240418BHJP()
要約【課題】二端子モジュール及び四端子モジュールと同等の変換効率が得られる電圧整合タンデム太陽電池モジュールを提供する。
【解決手段】複数のトップセルを集積させたトップモジュール200と、複数のボトムセルを集積させたボトムモジュール202とを積層し、トップモジュール200とボトムモジュール202とを並列に接続し、トップモジュール200に用いられる光電変換層のバンドギャップEg(t)は1.5eV以上1.8eV以下であり、ボトムモジュール202に用いられる光電変換層のバンドギャップEg(b)は1.0eV以上1.2eV以下であり、トップモジュール200を構成するトップセルの直列接続数ntと、ボトムモジュール202を構成するボトムセルの直列接続数nbが、(nb/nt)/(0.88×(Eg(t)-0.68eV)/(Eg(b)-0.60eV))が0.6以上2.0以下であることを満たすものとする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数のトップセルを集積させたトップモジュールと、複数のボトムセルを集積させたボトムモジュールと、を積層し、前記トップモジュールと前記ボトムモジュールとを並列に接続した電圧整合タンデム太陽電池モジュールであって、
前記トップモジュールに用いられる光電変換層のバンドギャップEg
(t)
は1.5eV以上1.8eV以下であり、
前記ボトムモジュールに用いられる光電変換層のバンドギャップEg
(b)
は1.0eV以上1.2eV以下であり、
前記トップモジュールを構成する前記トップセルの直列接続数n

と、前記ボトムモジュールを構成する前記ボトムセルの直列接続数n

が、(n

/n

)/(0.88×(Eg
(t)
-0.68eV)/(Eg
(b)
-0.60eV))が0.6以上2.0以下であることを満たすことを特徴とする電圧整合タンデム太陽電池モジュール。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電圧整合タンデム太陽電池モジュールであって、
(n

/n

)/(0.88×(Eg
(t)
-0.68eV)/(Eg
(b)
-0.60eV))が0.8以上1.4以下であることを満たすことを特徴とする電圧整合タンデム太陽電池モジュール。
【請求項3】
請求項1に記載の電圧整合タンデム太陽電池モジュールであって、
光入射側からみて前記トップモジュールと前記ボトムモジュールの大きさが同一であることを特徴とする電圧整合タンデム太陽電池モジュール。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の電圧整合タンデム太陽電池モジュールであって、
前記トップモジュールは、2枚の基板の各々に形成された直列接続数n

の前記トップセルを有するトップサブモジュールを2個並列に接続した構成であり、
前記ボトムモジュールは、2枚の基板の各々に形成された直列接続数n

/2の前記ボトムセルを有するボトムサブモジュールを直列に接続した構成である、
ことを特徴とする電圧整合タンデム太陽電池モジュール。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか1項に記載の電圧整合タンデム太陽電池モジュールであって、
前記トップモジュールは、直列接続数n

の前記トップセルを有するトップサブモジュールを1枚の基板に2個形成し、2個の前記トップサブモジュールを並列に接続した構成であり、
前記ボトムモジュールは、直列接続数n

の前記ボトムセルを1枚の基板に形成した構成である、
ことを特徴とする電圧整合タンデム太陽電池モジュール。
【請求項6】
請求項1~3のいずれか1項に記載の電圧整合タンデム太陽電池モジュールであって、
前記トップモジュールは、直列接続数n

の前記トップセルを有するトップサブモジュールを基板に形成した構成であり、
前記ボトムモジュールは、直列接続数n

/2の前記ボトムセルを有するボトムサブモジュールを基板に2個形成し、2個の前記ボトムサブモジュールを直列に接続した構成である、
ことを特徴とする電圧整合タンデム太陽電池モジュール。
【請求項7】
請求項1に記載の電圧整合タンデム太陽電池モジュールであって、
前記トップセルは、有機無機ハイブリッドペロブスカイト太陽電池であることを特徴とする電圧整合タンデム太陽電池モジュール。
【請求項8】
請求項1に記載の電圧整合タンデム太陽電池モジュールであって、
前記ボトムセルは、Cu(In,Ga)Se

太陽電池又は有機無機ハイブリッドペロブスカイト太陽電池であることを特徴とする電圧整合タンデム太陽電池モジュール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電圧整合タンデム太陽電池モジュールに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
太陽光エネルギーの利用は、カーボンニュートラルを実現するために必須の技術である。現在は、結晶シリコン太陽電池が広く普及しているが、さらに高い変換効率を得るために2種類のバンドギャップが異なる太陽電池を積層したタンデム太陽電池の開発が行われている。
【0003】
トップセルとボトムセルを積層したタンデム太陽電池には、二端子モジュール、四端子モジュール、電圧整合(VM)モジュールの3種類がある(非特許文献1)。タンデム太陽電池に用いられるトップセルの材料には、バンドギャップの観点から有機無機ハイブリッドペロブスカイト(PVK)が好適である。ボトムセルの材料には、結晶シリコン、PVK、Cu(In,Ga)Se

(CIGS)が好適である。
【0004】
これらの材料のうち、PVK及びCIGSは薄膜材料であるので集積型太陽電池モジュールに用いることができる(特許文献1)。集積型太陽電池モジュールは、1枚の基板上に複数のセルが直列接続されたパターンが形成された太陽電池モジュールである。集積型太陽電池モジュールは、結晶シリコン太陽電池モジュールに比べて、軽量、フレキシブル、低製造コスト等の特長を備える。
【0005】
また、PVK材料は、その組成の調整によりバンドギャップを調整することができる。実際、PVK材料を用いて1.1eV~1.8eVの範囲で高い変換効率をもつ太陽電池が実現されている。CIGS材料についても組成の調整によりバンドギャップを1.0eV~1.2eVの範囲で調整することができ、CIGS材料を用いて高い変換効率をもつ太陽電池が実現されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2011-526737号公報
【非特許文献】
【0007】
H. Liu, et al., Cell Rep. Phys. Sci. 1, 100037 (2020)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
二端子モジュールで高い変換効率を得るためには、トップモジュールとボトムモジュールの電流整合が必要である。したがって、トップモジュールとボトムモジュールの材料のバンドギャップの組み合わせが制限される。また、二端子モジュールの太陽電池を日射スペクトルが変動する環境下で使用すると、トップモジュールとボトムモジュールの電流整合が破れるので変換効率が低下する。
【0009】
四端子モジュールの場合、トップモジュールとボトムモジュールから電力が個別に出力されるので、電流整合の制約がない。したがって、二端子モジュールよりも高い変換効率となり得る。しかしながら、電圧の異なる2系統の電力が出力されるため、パワーコンディショナーが2系統必要になり、かつ配線が複雑になる。また、モジュールの重量増や高コストにつながる。
【0010】
電圧整合モジュールでは、トップモジュール内及びボトムモジュール内のそれぞれの複数のセルの直列接続数を調節して、トップモジュールの電圧とボトムモジュールの電圧をおおよそ一致させる電圧整合を行い、両者を並列接続して電力を出力させる。そのため、出力は1系統(2端子)でありながら、四端子モジュールと比べて遜色ない高い変換効率となり得る。
(【0011】以降は省略されています)

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