TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024046920
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-05
出願番号2022152292
出願日2022-09-26
発明の名称有機発光素子
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類H10K 50/10 20230101AFI20240329BHJP()
要約【課題】駆動耐久特性に優れる有機発光素子を提供する。
【解決手段】第一電極、発光層、第二電極、を有する有機発光素子であって、前記発光層は、ナフタレン環と3環以上の縮合多環とが単結合で結合した第一の化合物と、第一の化合物のナフタレン環と縮合多環がさらに環化した第二の化合物とを少なくとも含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
第一電極、有機化合物層、第二電極、を有する有機発光素子であって、
前記有機化合物層は、少なくとも、下記一般式[1]で表される第一の化合物及び下記一般式[2]で表される第二の化合物を含む層を有することを特徴とする有機発光素子。
TIFF
2024046920000025.tif
32
94
(前記一般式[1]及び[2]において、R
1
乃至R
7
はそれぞれ独立に、水素原子、重水素、直鎖、分岐又は環状の置換又は無置換のアルキル基、置換又は無置換のアリール基、置換又は無置換の複素環基から選ばれ、Ar1は置換又は無置換の3環以上の縮合多環基である。)
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第一の化合物及び前記第二の化合物を含む層が発光層であることを特徴とする請求項1に記載の有機発光素子。
【請求項3】
前記発光層は発光材料を有し、前記発光層に含有される前記第一の化合物と前記第二の化合物の合計が、80重量%以上99重量%以下であることを特徴とする請求項2に記載の有機発光素子。
【請求項4】
前記第一の化合物、前記第二の化合物、前記発光材料のそれぞれのLUMOのエネルギー準位をLUMO
1
、LUMO
2
、LUMO
E
とした時、下記式[A]を満たすことを特徴とする請求項2又は3に記載の有機発光素子。
|LUMO
2
|>|LUMO
E
|>|LUMO
1
| [A]
【請求項5】
前記第一の化合物と前記第二の化合物との合計を100質量%として、前記第二の化合物の含有量が0よりも多く、0.2質量%未満であることを特徴とする請求項1に記載の有機発光素子。
【請求項6】
前記第一の化合物は下記一般式[3]で、前記第二の化合物は下記一般式[4]で、それぞれ表される化合物であることを特徴とする請求項1に記載の有機発光素子。
TIFF
2024046920000026.tif
49
122
(前記一般式[3]及び[4]において、R
1
、R
2
、及びR
4
乃至R
15
はそれぞれ独立に、水素原子、直鎖、分岐又は環状のアルキル基、置換又は無置換のアリール基、置換又は無置換の複素環基から選ばれる。)
【請求項7】
前記第一の化合物及び前記第二の化合物は、R
5
がピレニル基又はR
6
がフルオレニル基であることを特徴とする請求項6に記載の有機発光素子。
【請求項8】
前記第一の化合物及び前記第二の化合物は、R
6
がナフチル基、フェニル基、ジベンゾチオフェニル基のいずれかであることを特徴とする請求項6に記載の有機発光素子。
【請求項9】
前記第一の化合物及び前記第二の化合物は、前記Ar1がピレン以外の縮合多環基である請求項1に記載の有機発光素子。
【請求項10】
前記第一の化合物及び前記第二の化合物は、前記Ar1がフルオランテン基であることを特徴とする請求項9に記載の有機発光素子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、有機発光素子、及び該有機発光素子を用いた機器、装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
有機発光素子(以下、「有機エレクトロルミネッセンス素子」或いは「有機EL素子」と称することがある)は、一対の電極とこれら電極間に配置される有機化合物層とを有する電子素子である。これら一対の電極から電子及び正孔を注入することにより、有機化合物層中の発光性有機化合物の励起子を生成し、該励起子が基底状態に戻る際に、有機発光素子は光を放出する。
有機発光素子の最近の進歩は著しく、低駆動電圧、多様な発光波長、高速応答性、発光デバイスの薄型化・軽量化が可能であることが挙げられる。
ところで、現在までに有機発光素子に適した化合物の創出が盛んに行われている。高性能の有機発光素子を提供するにあたり、耐久性に優れた化合物の創出が重要であるからである。これまでにナフタレン環に縮合多環基が置換されている化合物が創出されており、特許文献1には下記化合物1-Aが記載されている。
【0003】
TIFF
2024046920000001.tif
37
77
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-123917号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1には上記化合物1-Aの合成例、及びホスト材料としての有用性が示されている。しかしながら、定電流の連続駆動条件下において耐久特性の向上が望まれる。
本発明は、上記課題を解決するためになされるものであり、その目的は、駆動耐久特性に優れる有機発光素子を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、第一電極、有機化合物層、第二電極、を有する有機発光素子であって、
前記有機化合物層は、少なくとも、下記一般式[1]で表される第一の化合物及び下記一般式[2]で表される第二の化合物を含む層を有することを特徴とする。
【0007】
TIFF
2024046920000002.tif
32
94
(前記一般式[1]及び[2]において、R
1
乃至R
7
はそれぞれ独立に、水素原子、重水素、直鎖、分岐又は環状の置換又は無置換のアルキル基、置換又は無置換のアリール基、置換又は無置換の複素環基から選ばれ、Ar1は置換又は無置換の3環以上の縮合多環基である。)
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、発光効率及び駆動耐久特性に優れた有機発光素子が提供され、該有機発光素子を用いることで、優れた発光表示装置等、機器、装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本は発明に係る第一及び第二化合物と、比較の化合物の分子軌道計算によるLUMOの電子軌道を示す図である。
(a)本発明の一実施形態に係る表示装置の画素の一例を表す概略断面図である。(b)本発明の一実施形態に係る有機発光素子を用いた表示装置の一例の概略断面図である。
本発明の一実施形態に係る表示装置の一例を表す模式図である。
(a)本発明の一実施形態に係る撮像装置の一例を表す模式図である。(b)本発明の一実施形態に係る電子機器の一例を表す模式図である。
(a)本発明の一実施形態に係る表示装置の一例を表す模式図である。(b)折り曲げ可能な表示装置の一例を表す模式図である。
(a)本発明の一実施形態に係る照明装置の一例を示す模式図である。(b)本発明の一実施形態に係る車両用灯具を有する移動体の一例を示す模式図である。
(a)本発明の一実施形態に係るウェアラブルデバイスの一例を示す模式図である。(b)本発明の一実施形態に係るウェアラブルデバイスの他の例を示す模式図である。
(a)本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例を表す模式図である。(b)本発明の一実施形態に係る画像形成装置の露光光源の一例を表す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は長寿命の有機発光素子を提供するための発明である。有機発光素子の長寿命化を達成するためには、素子内の有機材料で特に発光層に使用する有機材料の劣化を防ぐ必要がある。一般的には、有機発光素子の長寿命化においては、再結合領域を拡大させて、励起子発生が集中することによる劣化を防止することが有効である。励起子発生が集中すると、励起状態にある分子上に、別の励起状態にある分子からエネルギー移動が起こりさらなる高エネルギー状態へ遷移してしまう。高エネルギー状態においては、分子構造中の一重結合部位の結合エネルギーを超える状況が発生した場合、結合が開裂し分解物が発生することで、輝度劣化が起こってしまう。これを回避するために、励起子発生を分散させることが有効である。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社東芝
半導体装置
15日前
マグネデザイン株式会社
GSR素子の製造方法
今日
TDK株式会社
磁気抵抗効果素子
20日前
多摩川精機株式会社
電力消費装置
14日前
エイブリック株式会社
リードフレーム及び半導体装置
20日前
住友電気工業株式会社
光センサ
7日前
住友電気工業株式会社
光センサ
7日前
京セラ株式会社
圧電素子
5日前
株式会社半導体エネルギー研究所
表示装置の作製方法、表示装置
12日前
キオクシア株式会社
不揮発性半導体メモリ
14日前
兵庫県公立大学法人
ペロブスカイト太陽電池
12日前
国立大学法人東北大学
発電用複合材料および発電用複合材料の製造方法
14日前
キオクシア株式会社
半導体装置およびその製造方法
7日前
保土谷化学工業株式会社
化合物、正孔輸送材料、およびそれを用いた光電変換素子
19日前
富士フイルム株式会社
圧電素子及びアクチュエータ
19日前
富士フイルム株式会社
圧電素子及びアクチュエータ
19日前
株式会社半導体エネルギー研究所
半導体装置、半導体装置の作製方法、及び電子機器
19日前
富士フイルム株式会社
圧電素子及びアクチュエータ
19日前
富士フイルム株式会社
圧電素子及びアクチュエータ
19日前
パイオニア株式会社
発光装置
20日前
株式会社半導体エネルギー研究所
発光素子
18日前
株式会社半導体エネルギー研究所
半導体装置
7日前
三菱ケミカル株式会社
有機光電変換素子の製造方法及び有機光電変換素子
13日前
株式会社半導体エネルギー研究所
半導体装置
7日前
株式会社半導体エネルギー研究所
半導体装置
11日前
株式会社半導体エネルギー研究所
発光デバイス
18日前
出光興産株式会社
有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器
19日前
セイコーエプソン株式会社
圧電基板、圧電素子および圧電素子応用デバイス
15日前
株式会社半導体エネルギー研究所
正孔輸送材料
11日前
株式会社豊田中央研究所
電圧整合タンデム太陽電池モジュール
5日前
出光興産株式会社
有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器
6日前
三菱ケミカル株式会社
トリアリールアミン化合物、並びに組成物及び発電デバイス
14日前
出光興産株式会社
有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器
6日前
住友電気工業株式会社
熱電変換材料、熱電変換素子および熱電変換モジュール
5日前
ナノブリッジ・セミコンダクター株式会社
不揮発性スイッチング素子の製造方法
6日前
広州大学
バイオニックガル翼に基づいた多安定振動エネルギー収集装置
21日前
続きを見る