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公開番号2024056365
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2022163187
出願日2022-10-11
発明の名称光センサ
出願人住友電気工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H10N 10/17 20230101AFI20240416BHJP()
要約【課題】感度の向上を図ることができる光センサを提供する。
【解決手段】光センサは、支持層と、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する帯状の複数のp型材料層と、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する帯状の複数のn型材料層と、を含み、第1主面上に配置される熱電変換材料部と、ヒートシンクと、第1主面と垂直な方向に見て、凹部と重なって配置される光吸収膜と、熱電変換材料部と光吸収膜との間に配置される絶縁膜と、を備える。複数のp型材料層はそれぞれ、ヒートシンクと重なる第1領域と、光吸収膜と重なる第2領域と、を含む。複数のn型材料層はそれぞれ、ヒートシンクと重なる第3領域と、光吸収膜と重なる第4領域と、を含む。複数のp型材料層および複数のn型材料層はそれぞれ、交互に直列で配置される。光吸収膜は、60質量%以上95質量%以下のカーボンと、5質量%以上40質量%以下の樹脂と、から構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1主面および前記第1主面と厚さ方向の反対に位置する第2主面を有する支持層と、
p型の導電型を有するSiGeから構成され、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する帯状の複数のp型材料層と、n型の導電型を有するSiGeから構成され、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する帯状の複数のn型材料層と、を含み、前記第1主面上に配置される熱電変換材料部と、
前記第2主面上に配置され、前記第1主面と垂直な方向に見て、内側に凹部を有するヒートシンクと、
前記第1主面と垂直な方向に見て、前記凹部と重なって配置される光吸収膜と、
前記熱電変換材料部と前記光吸収膜との間に配置される絶縁膜と、を備え、
前記複数のp型材料層はそれぞれ、前記第1主面と垂直な方向に見て前記ヒートシンクと重なる第1領域と、前記光吸収膜と重なる第2領域と、を含み、
前記複数のn型材料層はそれぞれ、前記第1主面と垂直な方向に見て前記ヒートシンクと重なる第3領域と、前記光吸収膜と重なる第4領域と、を含み、
前記複数のp型材料層および前記複数のn型材料層はそれぞれ、前記第1領域と前記第3領域とが電気的に接続され、前記第2領域と前記第4領域とが電気的に接続されるよう交互に直列で配置され、
前記光吸収膜は、
60質量%以上95質量%以下のカーボンと、
5質量%以上40質量%以下の樹脂と、から構成されている、光センサ。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記光吸収膜の熱伝導率は、1W/mK以下である、請求項1に記載の光センサ。
【請求項3】
前記樹脂は、エポキシ樹脂を含む、請求項1または請求項2に記載の光センサ。
【請求項4】
前記光吸収膜の厚さは、2μm以上7μm以下である、請求項1または請求項2に記載の光センサ。
【請求項5】
前記光吸収膜の外形形状は、前記第1主面と垂直な方向に見て、円形状であり、
各前記p型材料層および各前記第n材料層は、放射状に配置されている、請求項1または請求項2に記載の光センサ。
【請求項6】
前記第2領域および前記第4領域はそれぞれ、径方向において前記光吸収膜の中心から前記光吸収膜の半径の30%以上80%以下の領域に位置する、請求項5に記載の光センサ。
【請求項7】
前記光吸収膜の外形形状は、前記第1主面と垂直な方向に見て、矩形状であり、
各前記p型材料層および各前記第n材料層は、前記光吸収膜の一辺の延びる方向または前記一辺の延びる方向に垂直な方向に長手方向が沿うように配置されている、請求項1または請求項2に記載の光センサ。
【請求項8】
前記第1領域と前記第3領域とが導電性を有する第1導電部を介して電気的に接続され、前記第2領域と前記第4領域とが導電性を有する第2導電部を介して電気的に接続される、請求項1または請求項2に記載の光センサ。
【請求項9】
前記複数のp型材料層および前記複数のn型材料層はそれぞれ、前記第1領域と前記第3領域とが前記第1主面に垂直な方向に見て重なり、オーミック接触して接続され、前記第2領域と前記第4領域とが前記第1主面に垂直な方向に見て重なり、オーミック接触して接続される、請求項1または請求項2に記載の光センサ。
【請求項10】
前記p型材料層およびn前記型材料層のうちの少なくともいずれか一方は、粒径が3nm以上200nm以下であるナノ結晶構造およびアモルファス構造のうちの少なくともいずれか一方を有するSiGeから構成されている、請求項1または請求項2に記載の光センサ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、光センサに関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
温度差(熱エネルギー)を電気エネルギーに変換する熱電変換材料を用いたサーモパイル型の赤外線センサに関する技術が知られている(たとえば特許文献1参照)。赤外線センサは、光エネルギーを熱エネルギーに変換する受光部(光吸収膜)と、温度差(熱エネルギー)を電気エネルギーに変換する熱電変換部(サーモパイル)とを備える。熱電変換部においては、p型熱電変換材料とn型熱電変換材料とを接続して形成される熱電対が用いられる。複数のp型熱電変換材料と複数のn型熱電変換材料とを交互に直列で接続することにより、出力を増加させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-340848号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
光センサについては、光吸収膜により受けた光に応じて温度差が形成され、この温度差(熱エネルギー)が電気エネルギーに変換される。光センサにおいては、感度の向上を図ることが求められる。
【0005】
そこで、感度の向上を図ることができる光センサを提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に従った光センサは、第1主面および第1主面と厚さ方向の反対に位置する第2主面を有する支持層と、p型の導電型を有するSiGeから構成され、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する帯状の複数のp型材料層と、n型の導電型を有するSiGeから構成され、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する帯状の複数のn型材料層と、を含み、第1主面上に配置される熱電変換材料部と、第2主面上に配置され、第1主面と垂直な方向に見て、内側に凹部を有するヒートシンクと、第1主面と垂直な方向に見て、凹部と重なって配置される光吸収膜と、熱電変換材料部と光吸収膜との間に配置される絶縁膜と、を備える。複数のp型材料層はそれぞれ、第1主面と垂直な方向に見てヒートシンクと重なる第1領域と、光吸収膜と重なる第2領域と、を含む。複数のn型材料層はそれぞれ、第1主面と垂直な方向に見てヒートシンクと重なる第3領域と、光吸収膜と重なる第4領域と、を含む。複数のp型材料層および複数のn型材料層はそれぞれ、第1領域と第3領域とが電気的に接続され、第2領域と第4領域とが電気的に接続されるよう交互に直列で配置される。光吸収膜は、60質量%以上95質量%以下のカーボンと、5質量%以上40質量%以下の樹脂と、から構成されている。
【発明の効果】
【0007】
上記光センサによると、感度を良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施の形態1における光センサの外観の概略平面図である。
図2は、図1における線分II-IIに沿う断面を示す実施の形態1の光センサの概略断面図である。
図3は、図1に示す光センサにおいて、図1における線分III-IIIに沿う断面を示す実施の形態1の光センサの一部の概略断面図である。
図4は、実施の形態1における光センサおよびカーボンのみを赤外線吸収膜として用いた場合の光センサにおける温度と中心からの距離との関係を示すグラフである。
図5は、実施の形態1における光センサの感度と、カーボンのみを赤外線吸収膜として用いた場合の光センサの感度とを比較したグラフである。
図8は、本開示の実施の形態2における光センサの外観の概略平面図である。
図7は、図6における線分VII-VIIに沿う断面を示す実施の形態2の光センサの概略断面図である。
図8は、本開示の実施の形態3における光センサの外観の概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。本開示に係る光センサは、
(1)第1主面および第1主面と厚さ方向の反対に位置する第2主面を有する支持層と、p型の導電型を有するSiGeから構成され、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する帯状の複数のp型材料層と、n型の導電型を有するSiGeから構成され、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する帯状の複数のn型材料層と、を含み、第1主面上に配置される熱電変換材料部と、第2主面上に配置され、第1主面と垂直な方向に見て、内側に凹部を有するヒートシンクと、第1主面と垂直な方向に見て、凹部と重なって配置される光吸収膜と、熱電変換材料部と光吸収膜との間に配置される絶縁膜と、を備える。複数のp型材料層はそれぞれ、第1主面と垂直な方向に見てヒートシンクと重重なる第1領域と、光吸収膜と重なる第2領域と、を含む。複数のn型材料層はそれぞれ、第1主面と垂直な方向に見てヒートシンクと重なる第3領域と、光吸収膜と重なる第4領域と、を含む。複数のp型材料層および複数のn型材料層はそれぞれ、第1領域と第3領域とが電気的に接続され、第2領域と第4領域とが電気的に接続されるよう交互に直列で配置される。光吸収膜は、60質量%以上95質量%以下のカーボンと、5質量%以上40質量%以下の樹脂と、から構成されている。なお、第2領域と第4領域とが電気的に接続される、とは、第2領域と第4領域とが電位差の無い程度に電気的に接続されていることをいう。
【0010】
赤外線センサのような、温度差(熱エネルギー)を電気エネルギーに変換する熱電変換材料を用いたサーモパイル型の光センサについては、光エネルギーを熱エネルギーに変換する光吸収膜と、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電変換材料部(サーモパイル)と、を備える場合がある。熱電変換材料部においては、例えば、p型の熱電変換材料とn型の熱電変換材料部とを接続して形成される熱電対が用いられる場合がある。複数の帯状のp型の熱電変換材料部と複数の帯状のn型の熱電変換材料部とを交互に直列で接続することにより、出力を増加させている。光センサにおける感度については、以下の数1に示す式によって表される。
(【0011】以降は省略されています)

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