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公開番号2024052500
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2023087165
出願日2023-05-26
発明の名称有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器
出願人出光興産株式会社
代理人弁理士法人大谷特許事務所
主分類H10K 50/11 20230101AFI20240404BHJP()
要約【課題】長寿命化を実現し得る高性能化された有機エレクトロルミネッセンス素子を提供する。
【解決手段】陽極と、陰極と、前記陽極と陰極との間に配置された有機層とを備え、
前記有機層は、第1の化合物を含む第1の層と、第2の化合物を含む第2の層とを有し、前記第1の層と前記第2の層は異なる層であり、前記第1の化合物は、下記の式(1)で表され、前記第2の化合物は、下記の式(2)で表される化合物において、1つ以上の重水素原子を有する化合物を1質量%以上含む、有機エレクトロルミネッセンス素子。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024052500000530.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">48</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">147</com:WidthMeasure> </com:Image> (式中の各記号は明細書において定義したとおり。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
陽極と、陰極と、前記陽極と陰極との間に配置された有機層とを備え、
前記有機層は、第1の化合物を含む第1の層と、第2の化合物を含む第2の層とを有し、
前記第1の層と前記第2の層は異なる層であり、
前記第1の化合物は、下記の式(1)で表され、
前記第2の化合物は、下記の式(2)で表される化合物において、1つ以上の重水素原子を有する化合物を1質量%以上含む、有機エレクトロルミネッセンス素子。
JPEG
2024052500000511.jpg
60
107
(式(1)において、


は中心窒素原子である。
Ar

及びAr

は、それぞれ独立して、置換もしくは無置換の環形成炭素数6~30のアリール基、又は、置換もしくは無置換の環形成原子数5~30の複素環基である。


~L

は、それぞれ独立して、単結合、置換もしくは無置換の環形成炭素数6~18のアリーレン基、又は、置換もしくは無置換の環形成原子数5~30の2価の複素環基である。


~R

及びR
11
~R
18
は、それぞれ独立して、
水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルコキシ基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロアルコキシ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリールオキシ基、
置換もしくは無置換の炭素数7~50のアラルキル基、又は
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、及び置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基から選ばれる置換基を有するモノ、ジ又はトリ置換シリル基である。
ただし、R
11
~R
18
から選ばれる一つは*aに結合する単結合であり、
前記単結合ではないR
11
~R
18
から選ばれる隣接する2つは、互いに結合せず、従って環構造を形成しない。)
JPEG
2024052500000512.jpg
55
97
(式(2)において、

21
~R
28
は、それぞれ独立して、
水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
-Si(R
901
)(R
902
)(R
903
続きを表示(約 3,700 文字)【請求項2】
Ar

及びAr

は、それぞれ独立して、下記式(1-a)、(1-b)、(1-c)、(1-d)、(1-e)、又は(1-f)のいずれかで表される、請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
JPEG
2024052500000513.jpg
28
144
[(式(1-a)中、
*21はL

又はL

への結合位置である。

101
~R
105
から選ばれる1つは*22に結合する単結合であり、R
106
~R
110
から選ばれる1つは*23に結合する単結合である。
前記単結合ではないR
101
~R
105
及びR
106
~R
110
は、それぞれ独立して、水素原子、無置換の炭素数1~10のアルキル基、又は、無置換の環形成炭素数6~12のアリール基である。
前記単結合ではないR
101
~R
105
から選ばれる隣接する2つは、互いに結合せず、従って環構造を形成しない。
前記単結合ではないR
106
~R
110
から選ばれる隣接する2つは、互いに結合せず、従って環構造を形成しない。

111
~R
115
は、それぞれ独立して、水素原子、置換もしくは無置換の炭素数1~10のアルキル基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6~12のアリール基、又は、置換もしくは無置換の環形成原子数5~13の複素環基である。

111
~R
115
から選ばれる隣接する2つは、互いに結合せず、従って環構造を形成しない。
mは0、1又は2であり、nは0又は1である。mが2であり、且つ、nが0である場合を除く。
m=0、n=0の場合、*23が*21を表す。
m=0、n=1の場合、*22が*21を表す。
m=1、n=0の場合、*23が*22を表す。)
JPEG
2024052500000514.jpg
32
111
(式(1-b)中、
*24はL

又はL

への結合位置である。

121
~R
128
から選ばれる1つは*25に結合する単結合である。
前記単結合ではないR
121
~R
128
は、それぞれ独立して、水素原子、置換もしくは無置換の炭素数1~10のアルキル基、又は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6~12のアリール基である。
前記単結合ではないR
121
~R
128
から選ばれる隣接する2つは、互いに結合せず、従って環構造を形成しない。)
JPEG
2024052500000515.jpg
36
113
(式(1-c)中、
*26はL

又はL
【請求項3】


~L

は、それぞれ独立して、単結合、又は、置換もしくは無置換のフェニレン基である、請求項1又は2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項4】


及びL

が単結合である、請求項1又は2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項5】


が置換もしくは無置換のフェニレン基であり、L

が単結合である、請求項1又は2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項6】


が単結合であり、L

が置換もしくは無置換のフェニレン基である、請求項1又は2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項7】
前記式(2)で表される化合物が、下記式(11)又は下記式(12)で表される、請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
JPEG
2024052500000519.jpg
55
100
(前記式(11)において、

21A
~R
28A
は、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
-Si(R
901
)(R
902
)(R
903
)で表される基、
-O-(R
904
)で表される基、
-S-(R
905
)で表される基、
-N(R
906
)(R
907
)で表される基、
ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基、又は
下記式(11A)で表される基であり、
下記式(11A)で表される基が2以上存在する場合、2以上の下記式(11A)で表される基は、互いに同一であるか又は異なる。)
JPEG
2024052500000520.jpg
5
73
(前記式(11)中のL
5A
及びL
6A
、並びに前記式(11A)中のL
7A
は、それぞれ独立に、
単結合、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリーレン基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の2価の複素環基であり、
前記式(11)中のAr
3A
及びAr
4A
、並びに前記式(11A)中のAr
5A
は、それぞれ独立に、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基であり、
前記式(11A)中の*は、前記式(11)で表されるアントラセン環との結合位置を示す。)
JPEG
2024052500000521.jpg
55
161
(前記式(12)中、

21B
~R
28B
は、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
【請求項8】
前記式(11)で表される化合物が、下記式(111)で表される化合物である、請求項7に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
JPEG
2024052500000522.jpg
38
102
(前記式(111)において、L
5A


6A
、Ar
3A
及びAr
4A
は、それぞれ、前記式(11)で定義した通りである。)
【請求項9】
前記式(11)で表される化合物が、下記式(112)で表される化合物である、請求項7に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
JPEG
2024052500000523.jpg
55
103
(前記式(112)において、R
21A
、R
23A
~R
28A
、L
5A


6A
、L
7A
、Ar
3A
、Ar
4A
及びAr
5A
は、それぞれ、前記式(11)又は(11A)で定義した通りである。)
【請求項10】

5A


6A
及びL
7A
が、それぞれ独立に、単結合、又は置換もしくは無置換の環形成炭素数6~14のアリーレン基である、請求項7~9のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
一般に有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素子)は陽極、陰極、及び陽極と陰極に挟まれた有機層から構成されている。両電極間に電圧が印加されると、陰極側から電子、陽極側から正孔が発光帯域に注入され、注入された電子と正孔は発光帯域において再結合して励起状態を生成し、励起状態が基底状態に戻る際に光を放出する。したがって、電子又は正孔を効率よく発光帯域に輸送し、電子と正孔との再結合を促進する化合物の開発は高性能有機EL素子を得る上で重要である。
また、近年、有機EL素子を使用した、スマートフォーン、有機ELテレビ、有機EL照明等のさらなる普及にあたり、十分な素子寿命を満たす化合物の要求がある。
【0003】
例えば、特許文献1~4には、有機EL素子で用いる芳香族アミン化合物等が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021/070965号
韓国公開特許第10-2017-0134163号
国際公開第2021/150090号
韓国公開特許第10-2020-0051479号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、有機EL素子製造用の材料として多くの化合物が報告されているが、有機EL素子の特性をさらに向上させる化合物が依然として求められている。有機EL素子で用いる芳香族アミン化合物についても、有機EL素子の特性をさらに向上させる化合物、特に、更なる長寿命化を達成し得る化合物が依然として求められている。
【0006】
本発明は、前記の課題を解決するためになされたもので、高性能化された有機EL素子、具体的には、より長寿命化を実現し得る有機EL素子、及び、当該有機EL素子を備える電子機器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、陽極と陰極との間に位置する有機層が、第1の化合物を含む第1の層と、第2の化合物を含む第2の層とを有し、上記第1の化合物が、下記の式(1)で表される化合物を含み、上記第2の化合物が、下記の式(2)で表される化合物において1つ以上の重水素原子を有する化合物を含む場合に、高性能化された有機EL素子を実現し得ること、具体的には、より長寿命化された有機EL素子を実現し得ることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
一態様において、本発明は、
陽極と、陰極と、前記陽極と陰極との間に配置された有機層とを備え、
前記有機層は、第1の化合物を含む第1の層と、第2の化合物を含む第2の層とを有し、
前記第1の層と前記第2の層は異なる層であり、
前記第1の化合物は、下記の式(1)で表され、
前記第2の化合物は、下記の式(2)で表される化合物において、1つ以上の重水素原子を有する化合物を1質量%以上含む、有機エレクトロルミネッセンス素子を提供する。
JPEG
2024052500000001.jpg
59
107
(式(1)において、


は中心窒素原子である。
Ar

及びAr

は、それぞれ独立して、置換もしくは無置換の環形成炭素数6~30のアリール基、又は、置換もしくは無置換の環形成原子数5~30の複素環基である。


~L

は、それぞれ独立して、単結合、置換もしくは無置換の環形成炭素数6~18のアリーレン基、又は、置換もしくは無置換の環形成原子数5~30の2価の複素環基である。


~R

及びR
11
~R
18
は、それぞれ独立して、
水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルコキシ基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロアルコキシ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリールオキシ基、
置換もしくは無置換の炭素数7~50のアラルキル基、又は
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、及び置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基から選ばれる置換基を有するモノ、ジ又はトリ置換シリル基である。
ただし、R
11
~R
18
から選ばれる一つは*aに結合する単結合であり、
前記単結合ではないR
11
~R
18
から選ばれる隣接する2つは、互いに結合せず、従って環構造を形成しない。)
JPEG
2024052500000002.jpg
55
97
(式(2)において、

21
~R
28
は、それぞれ独立して、
水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
-Si(R
901
)(R
902
【0009】
他の態様において、本発明は、前記有機エレクトロルミネッセンス素子を含む電子機器を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、陽極と陰極との間に配置された有機層が、式(1)で表される第1の化合物を含む第1の層と、式(2)で表され、1つ以上の重水素原子を有する化合物を含む第2の化合物を含む第2の層とを有する有機EL素子は、高性能化された有機EL素子とすることができる。具体的には、より長寿命化を実現し得る有機EL素子とすることができる。また、高性能化された有機EL素子を備える電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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