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公開番号2024059681
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2024017999,2021555131
出願日2024-02-08,2020-11-06
発明の名称有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器
出願人出光興産株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類H10K 50/11 20230101AFI20240423BHJP()
要約【課題】高い発光効率かつ長い寿命で発光する有機エレクトロルミネッセンス素子を提供する。
【解決手段】陽極3と、陰極4と、第一の発光層51及び第二の発光層52と、第一の電子輸送層81と、を有する有機エレクトロルミネッセンス素子1であって、第一の発光層51は、一般式1で表される第一の化合物(一般式11で表される基を少なくとも1つ有する)を第一のホスト材料として含有し、第二の発光層52は、特定の第二の化合物を第二のホスト材料として含有し、第一の電子輸送層81は、特定の第三の化合物を含有する。
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【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
陽極と、
陰極と、
前記陽極及び前記陰極の間に配置され、互いに直接接している第一の発光層及び第二の発光層と、
前記互いに直接接した第一の発光層および第二の発光層と、前記陰極の間に配置された第一の電子輸送層と、を有し、
前記第一の発光層は、第一のホスト材料としての第一の化合物を含有し、
前記第二の発光層は、第二のホスト材料としての第二の化合物を含有し、
前記第一のホスト材料と前記第二のホスト材料とは互いに異なり、
前記第一の発光層は、最大のピーク波長が500nm以下の発光を示す化合物を少なくとも含み、
前記第二の発光層は、最大のピーク波長が500nm以下の発光を示す化合物を少なくとも含み、
前記第一の発光層が含む最大のピーク波長が500nm以下の発光を示す化合物と前記第二の発光層が含む最大のピーク波長が500nm以下の発光を示す化合物とが、互いに同一であるか、又は異なり、
前記第一のホスト材料の三重項エネルギーT

(H1)と前記第二のホスト材料の三重項エネルギーT

(H2)とが、下記数式(数1A)の関係を満たし、
前記第一の電子輸送層は、下記一般式(3)で表される第三の化合物を含有する、
有機エレクトロルミネッセンス素子。


(H1)>T

(H2) …(数1A)
JPEG
2024059681000432.jpg
35
91
(前記一般式(3)において、
Aは、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~18のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~13の複素環基であり、
Bは、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~18のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~13の複素環基であり、
Lは、
単結合、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~18の(n+1)価の芳香族炭化水素環基、
置換もしくは無置換の環形成原子数5~13の(n+1)価の複素環基、又は
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~18の芳香族炭化水素環基及び置換もしくは無置換の環形成原子数5~13の複素環基からなる群から選択される互いに異なる2つ又は3つの基が結合した構造を有する(n+1)価の基であり、
Cは、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~60の複素環基であり、
nは、1、2又は3であり、
nが2以上の場合、Lは、単結合ではなく、
nが2以上の場合、複数のCは、互いに同一であるか又は異なる。)
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
前記第一のホスト材料の三重項エネルギーT

(H1)が、下記数式(数12A)の関係を満たす、
有機エレクトロルミネッセンス素子。


(H1)>2.10eV …(数12A)
【請求項3】
請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
前記第一のホスト材料の三重項エネルギーT

(H1)が、下記数式(数12C)の関係を満たす、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
2.08eV>T

(H1)>1.87eV …(数12C)
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
前記第一の発光層が含む前記最大のピーク波長が500nm以下の発光を示す化合物の三重項エネルギーT

(F1)が、下記数式(数14A)の関係を満たす、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
2.60eV>T

(F1) …(数14A)
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
前記第二の発光層が含む前記最大のピーク波長が500nm以下の発光を示す化合物の三重項エネルギーT

(F2)が、下記数式(数14C)の関係を満たす、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
2.60eV>T

(F2) …(数14C)
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
前記第二のホスト材料の三重項エネルギーT

(H2)が、下記数式(数13)の関係を満たす、
有機エレクトロルミネッセンス素子。


(H2)≧1.9eV …(数13)
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
前記第一のホスト材料は、分子中に、単結合で連結されたベンゼン環とナフタレン環とを含む連結構造を有し、
前記連結構造中の前記ベンゼン環及び前記ナフタレン環には、それぞれ独立に、さらに単環又は縮合環が縮合しているか又は縮合しておらず、
前記連結構造中の前記ベンゼン環と前記ナフタレン環とが、前記単結合以外の少なくとも1つの部分において架橋によりさらに連結している、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項8】
請求項7に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
前記架橋が二重結合を含む、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
前記第一のホスト材料は、分子中に、第一のベンゼン環と第二のベンゼン環とが単結合で連結されたビフェニル構造を有し、
前記ビフェニル構造中の前記第一のベンゼン環と前記第二のベンゼン環とが、前記単結合以外の少なくとも1つの部分において架橋によりさらに連結している、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項10】
請求項9に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
前記ビフェニル構造中の前記第一のベンゼン環と前記第二のベンゼン環とが、前記単結合以外の1つの部分において前記架橋によりさらに連結している、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、「有機EL素子」という場合がある。)は、携帯電話及びテレビ等のフルカラーディスプレイへ応用されている。有機EL素子に電圧を印加すると、陽極から正孔が発光層に注入され、また陰極から電子が発光層に注入される。そして、発光層において、注入された正孔と電子とが再結合し、励起子が形成される。このとき、電子スピンの統計則により、一重項励起子が25%の割合で生成し、及び三重項励起子が75%の割合で生成する。
有機EL素子の性能向上を図るため、有機EL素子に用いる化合物について様々な検討がなされている。有機EL素子の性能としては、例えば、輝度、発光波長、色度、発光効率、駆動電圧、及び寿命が挙げられる。
例えば、特許文献1には、ピレン誘導体を含有する陽極側の発光層と、アントラセン誘導体を含有する陰極側の発光層と、を備えた有機エレクトロルミネッセンス素子が記載されている。
例えば、特許文献2には、ホスト材料としてのアントラセン誘導体と、ドーパント材料としてのピレン誘導体とを含有する発光層を備えた有機エレクトロルミネッセンス素子が記載されている。
例えば、特許文献3には、ホスト材料としてのピレン誘導体を含有する陽極側の発光層と、ホスト材料としてのアントラセン誘導体を含有する陰極側の発光層と、を備えた有機エレクトロルミネッセンス素子が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-294261号公報
特開2013-157552号公報
特開2019-161218号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、高い発光効率かつ長い寿命で発光する有機エレクトロルミネッセンス素子を提供すること、及び当該有機エレクトロルミネッセンス素子を搭載した電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、陽極と、陰極と、前記陽極及び前記陰極の間に配置され、互いに直接接している第一の発光層及び第二の発光層と、前記互いに直接接した第一の発光層および第二の発光層と、前記陰極の間に配置された第一の電子輸送層と、を有し、前記第一の発光層は、下記一般式(1)で表される第一の化合物を第一のホスト材料として含有し、前記第一の化合物は、下記一般式(11)で表される基を少なくとも1つ有し、前記第二の発光層は、下記一般式(2)で表される第二の化合物を第二のホスト材料として含有し、前記第一の電子輸送層は、下記一般式(3)で表される第三の化合物を含有する、有機エレクトロルミネッセンス素子が提供される。
【0006】
JPEG
2024059681000002.jpg
71
169
【0007】
(前記一般式(1)において、

101
~R
110
は、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
-Si(R
901
)(R
902
)(R
903
)で表される基、
-O-(R
904
)で表される基、
-S-(R
905
)で表される基、
置換もしくは無置換の炭素数7~50のアラルキル基、
-C(=O)R
801
で表される基、
-COOR
802
で表される基、
ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基、又は
前記一般式(11)で表される基であり、
ただし、R
101
~R
110
の少なくとも1つは、前記一般式(11)で表される基であり、
前記一般式(11)で表される基が複数存在する場合、複数の前記一般式(11)で表される基は、互いに同一であるか又は異なり、

101
は、
単結合、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリーレン基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の2価の複素環基であり、
Ar
101
は、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基であり、
mxは、0、1、2、3、4又は5であり、

101
が2以上存在する場合、2以上のL
101
は、互いに同一であるか、又は異なり、
Ar
101
が2以上存在する場合、2以上のAr
101
は、互いに同一であるか、又は異なり、
前記一般式(11)中の*は、前記一般式(1)中のピレン環との結合位置を示す。)
【0008】
JPEG
2024059681000003.jpg
78
88
【0009】
(前記一般式(2)において、

201
~R
208
は、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
-Si(R
901
)(R
902
)(R
903
)で表される基、
-O-(R
904
)で表される基、
-S-(R
905
)で表される基、
-N(R
906
)(R
907
)で表される基、
置換もしくは無置換の炭素数7~50のアラルキル基、
-C(=O)R
801
で表される基、
-COOR
802
で表される基、
ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基であり、

201
及びL
202
は、それぞれ独立に、
単結合、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリーレン基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の2価の複素環基であり、
Ar
201
及びAr
202
は、それぞれ独立に、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基である。)
【0010】
JPEG
2024059681000004.jpg
34
91
(【0011】以降は省略されています)

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