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公開番号2024067682
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-17
出願番号2022177935
出願日2022-11-07
発明の名称半導体装置の製造方法および半導体装置
出願人東京エレクトロン株式会社
代理人個人
主分類H10B 12/00 20230101AFI20240510BHJP()
要約【課題】酸化物系高誘電率膜を用いたキャパシタの低CET化を実現することができる半導体装置の製造方法および半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置の製造方法は、基板上にTi含有膜からなる下部電極を形成する工程と、下部電極の上にニオブ酸化膜を形成する工程と、ニオブ酸化膜の上に酸化物系高誘電率膜を形成する工程と、酸化物系高誘電率膜の上に上部電極を形成する工程と、アニールを行う工程とを有し、酸化物系高誘電率膜を形成する工程と、上部電極を形成する工程と、アニールを行う工程とを経ることにより、ニオブ酸化膜を、Nb2O5よりも酸化数の小さいニオブ酸化物を主体とする低酸化数ニオブ酸化膜に改質する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基板上にTi含有膜からなる下部電極を形成する工程と、
前記下部電極の上にニオブ酸化膜を形成する工程と、
前記ニオブ酸化膜の上に酸化物系高誘電率膜を形成する工程と、
前記酸化物系高誘電率膜の上に上部電極を形成する工程と、
アニールを行う工程と、
を有し、
前記酸化物系高誘電率膜を形成する工程と、前記上部電極を形成する工程と、前記アニールを行う工程とを経ることにより、前記ニオブ酸化膜を、Nb



よりも酸化数の小さいニオブ酸化物を主体とする低酸化数ニオブ酸化膜に改質する、半導体装置の製造方法。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記下部電極を構成する前記Ti含有膜は、TiN膜である、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項3】
前記酸化物系高誘電率膜は、ZrO

膜およびHfO

膜のいずれかである、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項4】
前記酸化物系高誘電率膜は、原料ガスと酸化剤とを用いたALDまたはCVDにより形成される、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項5】
前記酸化剤はO

ガスである、請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項6】
前記低酸化数ニオブ酸化膜の膜厚は、0.3~5nmである、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項7】
前記アニールは、還元雰囲気で行われる、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項8】
前記半導体装置はDRAMのキャパシタである、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項9】
基板と、
前記基板上に形成されたTi含有膜からなる下部電極と、
容量膜である酸化物系高誘電率膜と、
前記下部電極と前記酸化物系高誘電率膜との間に設けられた、Nb



よりも酸化数の小さいニオブ酸化物を主体とする低酸化数ニオブ酸化膜と、
前記酸化物系高誘電率膜の上に形成された上部電極と、
を有する、半導体装置。
【請求項10】
前記下部電極を構成する前記Ti含有膜は、TiN膜である、請求項9に記載の半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置の製造方法および半導体装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
DRAM等に用いられるキャパシタとしては、基板上に下部電極、誘電体膜、上部電極をその順で形成したものが用いられており、特許文献1には誘電体膜として酸化ジルコニウム等の酸化物系高誘電率膜を用いたキャパシタが記載されている。
【0003】
また、特許文献2には、タンタルオキサイドまたはニオブオキサイドを含む第1の誘電体膜と、下部電極と第1の誘電体膜との間に設けられた第2の誘電体膜と、第1の誘電体膜と上部電極との間に第3の誘電体膜とを有するものが記載されている。また、第2の誘電体膜と第3の誘電体膜としてジルコニウムオキサイド等を用いることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-152339号公報
特開2004-266009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、酸化物系高誘電率膜を用いたキャパシタの低CET(Capacitance Equivalent Thickness;容量換算膜厚)化を実現することができる半導体装置の製造方法および半導体装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る半導体装置の製造方法は、基板上にTi含有膜からなる下部電極を形成する工程と、前記下部電極の上にニオブ酸化膜を形成する工程と、前記ニオブ酸化膜の上に酸化物系高誘電率膜を形成する工程と、前記酸化物系高誘電率膜の上に上部電極を形成する工程と、前記酸化物系高誘電率膜を形成後にアニールを行う工程と、を有し、前記酸化物系高誘電率膜を形成する工程と、前記上部電極を形成する工程と、前記アニールを行う工程を経ることにより、前記ニオブ酸化膜を、Nb



よりも酸化数の小さいニオブ酸化物を主体とする低酸化数ニオブ酸化膜に改質する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、酸化物系高誘電率膜を用いたキャパシタの低CET化を実現することができる半導体装置の製造方法および半導体装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示すフローチャーである。
一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
実施形態の方法で得られたサンプル1と比較であるサンプル2のCETとリーク電流の結果を示す図である。
NbOx膜の膜厚とCETおよびリーク電流との関係を示す図である。
実施形態の方法で得られたサンプル11~14と比較であるサンプル15のCETとリーク電流の結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態について説明する。
図1は一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示すフローチャート、図2はその工程断面図である。
【0010】
本実施形態では、まず、基板101上にTi含有膜からなる下部電極102を形成する(ステップST1、図2(a))。基板101は特に限定されないが、半導体基板、例えばSi基板が例示される。Ti含有膜からなる下部電極102はTiN膜であってよい。下部電極102としては、TiN膜の他に、TiSiN膜、TiAlN膜、TiMeN(Me:遷移金属)膜を用いることもできる。Ti含有膜からなる下部電極102は、CVD、ALD、PVD(スパッタリング)により形成することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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