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公開番号2024082197
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-19
出願番号2022199233
出願日2022-12-14
発明の名称表示装置
出願人富士フイルム株式会社
代理人弁理士法人イイダアンドパートナーズ,個人,個人
主分類H10K 50/86 20230101AFI20240612BHJP()
要約【課題】外光反射の抑制と、光源から発せられる光の輝度低下の抑制に優れ、表示光の色味変化のない表示装置を提供する。
【解決手段】色変換層を有する表示装置であって、該色変換層と発光層の間に光吸収層を有し、該色変換層と該光吸収層と該発光層とがこの順で積層されていることを特徴とする表示装置。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
色変換層と発光層と光吸収層を有する表示装置であって、前記色変換層と前記発光層の間に前記光吸収層が配されることを特徴とする表示装置。
続きを表示(約 140 文字)【請求項2】
前記光吸収層の波長450nmにおける吸光度が0.1以下であることを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記光吸収層が波長500~700nmに極大吸収波長をもつ染料を含有することを特徴とする、請求項1または2に記載の表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
ディスプレイ(表示装置)の大型化又はタブレットPC(Personal Computer)、スマートフォンの普及により、ディスプレイを使用する環境も多岐に渡るようになり、太陽光又は明るい室内照明の真下などの明所における視認性を向上させることがますます重要になってきている。ディスプレイの表示画面には、一般に、観察者が画像を視認しやすくなるよう、反射防止機能が付与されている。このような機能は、反射防止フィルム又は防眩フィルムによって実現される。一般的な反射防止フィルムとしては、基材の表面に基材と異なる屈折率を有する膜を被膜し、基材の表面で反射した光と被膜した膜の表面で反射した光との干渉効果によって反射を低減させるAR(Anti Reflection)フィルム又はLR(Low Reflection)フィルムが挙げられる。また、一般的な防眩フィルムとしては、基材の表面に微細な凹凸パターンを有する膜を被膜し、光の散乱効果を用いて像の映り込みを防止する防眩層を含むAG(Anti Glare)フィルムが挙げられる。
しかし、ディスプレイに入射した光のうち、一部は表面の反射防止フィルム又は防眩フィルムを透過し、電極もしくは配線等の表面又はセルのガラス表面で反射する。これは内部反射と呼ばれる。ディスプレイの高精細化に伴い、電極もしくは配線等の金属部分の面積のパネル全体の面積に占める割合(電極又は配線等の金属部分の面積/パネル全体の面積)が高まるため、上記内部反射の防止は高品位の表示性能を確保する上で特に重要な因子となる。
【0003】
そのため、λ/4位相差フィルム等の光学異方性層を備えた円偏光板を設けることにより外光反射を抑制する技術が知られているが、この技術では、輝度が低下する問題が生じてしまう。
【0004】
近年では、外光を吸収することが可能な光吸収層を設けることにより、外光反射を抑制しつつ、輝度低下を抑制する技術が検討されている。
例えば、特許文献1には、白色光源タイプのOLED用カラーフィルタにおける、発光層と反射防止フィルムとの間に設ける光吸収層として、カーボンブラック顔料と染料(色素)とを含み、400nm~700nmの波長領域における透過率が15~50%、ヘイズ値が1.0以下の光吸収層が記載されている。
また、特許文献2には、OLED表示装置における光吸収フィルタとして、複数色の画素ごとのスペクトルを合成した出射スペクトルとの間に負の相関関係を有する吸収スペクトルを示す光吸収フィルタが記載されている。
特許文献3には、OLED表示装置における波長選択吸収フィルタとして、それぞれ異なる波長に吸収を有する4種の染料を特定の吸光度の関係を満たすように含有する波長選択吸収フィルタが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-203810号公報
特開2014-132522号公報
国際公開第2021/014973号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1~3のような手法では、輝度を極力低下させないようにしようとしても、出射光の一部が光吸収フィルタに吸収されてしまい、一定の輝度低下は避けられなかった。そのため、より一層の輝度低下抑制が求められていた。
また、視認側に光吸収フィルタを設けることで、表示色味が変化することも課題であった。
【0007】
そこで、本発明は、外光反射の抑制と、光源から発せられる光の輝度低下の抑制に優れ、表示光の色味変化のない表示装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らが上記課題に鑑み鋭意検討した結果、色変換層を有する表示装置において、色変換層と発光層の間に、青色光を透過し、それ以外の波長を吸収する光吸収層を設けることでほとんど輝度低下することなく外光反射を抑制でき、表示光の色味も変化しないことを見出した。本発明はこの知見に基づきさらに検討を重ね、完成されるに至ったものである。
【0009】
すなわち、上記の課題は以下の手段により解決された。
<1>
色変換層と発光層と光吸収層を有する表示装置であって、上記色変換層と上記発光層の間に上記光吸収層が配されることを特徴とする表示装置。
<2>
上記光吸収層の波長450nmにおける吸光度が0.1以下であることを特徴とする、<1>に記載の表示装置。
<3>
上記光吸収層が波長500~700nmに極大吸収波長をもつ染料を含有することを特徴とする、<1>または<2>に記載の表示装置。
【0010】
本発明において、特定の符号又は式で表示された置換基若しくは連結基等(以下、置換基等という)が複数あるとき、又は、複数の置換基等を同時に規定するときには、特段の断りがない限り、それぞれの置換基等は互いに同一でも異なっていてもよい。このことは、置換基等の数の規定についても同様である。また、複数の置換基等が近接するとき(特に、隣接するとき)には、特段の断りがない限り、それらが互いに連結して環を形成していてもよい。また、特段の断りがない限り、環、例えば脂環、芳香族環、ヘテロ環は、更に縮環して縮合環を形成していてもよい。
本発明において、特段の断りがない限り、光吸収層を構成する成分(染料、樹脂及びその他の成分等)は、それぞれ、光吸収層中に1種含有されていてもよく、2種以上含有されていてもよい。
本明細書において、特段の断りがない限り、二重結合については、分子内にE型及びZ型が存在する場合、そのいずれであっても、またこれらの混合物であってもよい。
本発明において、化合物(錯体を含む。)の表示については、化合物そのもののほか、その塩、そのイオンを含む意味に用いる。また、本発明の効果を損なわない範囲で、構造の一部を変化させたものを含む意味である。更に、置換又は無置換を明記していない化合物については、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の置換基を有していてもよい意味である。このことは、置換基及び連結基についても同様である。
また、本発明において「~」を用いて表される数値範囲は、「~」前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
本発明において、組成物とは、成分濃度が一定である(各成分が均一に分散している)混合物に加えて、目的とする機能を損なわない範囲で成分濃度が変動している混合物を包含する。
本発明において、波長XX~YYnmに主吸収波長帯域を有するとは、極大吸収を示す波長(すなわち、極大吸収波長)が波長領域XX~YYnmに存在することを意味する。
したがって、この極大吸収波長が上記波長領域内にあれば、この波長を含む吸収帯域全体が上記波長領域内にあってもよく、上記波長領域外まで広がっていてもよい。また、極大吸収波長が複数存在する場合、最も大きい吸光度を示す極大吸収波長が上記波長領域に存在していればよい。すなわち、最も大きい吸光度を示す極大吸収波長以外の極大吸収波長は、上記波長領域XX~YYnmの内外のいずれに存在していてもよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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