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公開番号2024086410
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022201521
出願日2022-12-16
発明の名称発光装置、表示装置、光電変換装置および電子機器
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類H10K 50/858 20230101AFI20240620BHJP()
要約【課題】光の取り出し効率の向上に有利な技術を提供する。
【解決手段】基板と、レンズと、前記基板の主面と前記レンズとの間に配された発光部とを有する発光装置であって、前記レンズは、コリメータとして機能し、前記発光部は、前記基板の側から、第1反射層と、有機層と、第2反射層とをこの順に有し、前記第1反射層が、凸部または凹部を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基板と、レンズと、前記基板の主面と前記レンズとの間に配された発光部とを有する発光装置であって、
前記レンズは、コリメータとして機能し、
前記発光部は、前記基板の側から、第1反射層と、有機層と、第2反射層とをこの順に有し、
前記第1反射層が、凸部または凹部を有することを特徴とする発光装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記基板の主面に垂直な第1方向における前記レンズの頂点を第1位置とし、前記第1位置を通り、かつ前記第1方向に平行な断面において、前記レンズの傾斜角θが最も大きい位置を第2位置とし、
前記基板の前記主面に平行な第2方向における、前記第1位置から前記第2位置までの距離をrとし、
前記第1方向における、前記第1反射層の頂点から前記第2位置までの距離をHとし、
前記第2方向における、前記発光部の中心から端までの距離をaとした場合に、
前記第2位置を透過して基板の主面に垂直な方向に取り出される光線を前記第2位置から発光部の方向へ辿った場合に、前記第2位置から前記第1方向に距離H進む際に前記第2方向に進む距離をLとした場合に、
r-a<L<r+a
の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
【請求項3】
前記第1反射層が凸部を有し、
前記基板の主面に垂直な第1方向における前記レンズの頂点を第1位置とし、前記第1位置を通り、かつ前記第1方向に平行な断面において、前記レンズの傾斜角θが最も大きい位置を第2位置とし、
前記基板の前記主面に平行な第2方向における、前記第1位置から前記第2位置までの距離をrとし、
前記第1方向における、前記第1反射層の頂点から前記第2位置までの距離をHとした場合に、
前記第2位置を透過して前記基板の前記主面に垂直な方向に取り出される光線を前記第2位置から前記発光部の方向へ辿った場合に、前記第2位置から前記第1方向に距離H進む際に前記第2方向に進む距離をLとした場合に、
L<r
の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
【請求項4】
前記第1反射層が凸部を有し、
r-a<L<r
の関係を満たすことを特徴とする請求項2に記載の発光装置。
【請求項5】
前記第1反射層が凹部を有し、
前記基板の主面に垂直な第1方向における前記レンズの頂点を第1位置とし、前記第1位置を通り、かつ前記第1方向に平行な断面において、前記レンズの傾斜角θが最も大きい位置を第2位置とし、
前記基板の前記主面に平行な第2方向における、前記第1位置から前記第2位置までの距離をrとし、
前記第1方向における、前記第1反射層の頂点から前記第2位置までの距離をHとした場合に、
前記第2位置を透過して前記基板の前記主面に垂直な方向に取り出される光線を前記第2位置から発光部の方向へ辿った場合に、前記第2位置から前記第1方向に距離H進む際に前記第2方向に進む距離をLとした場合に、
r<L
の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
【請求項6】
前記第1反射層が凹部を有し、
r<L<r+a
の関係を満たすことを特徴とする請求項2に記載の発光装置。
【請求項7】
前記レンズの屈折率をn

とした時に、
前記発光部と前記レンズとの間に屈折率がn

の媒質層が配され、


≦n

の関係を満たすことを特徴とする請求項1記載の発光装置。
【請求項8】
前記媒質層がカラーフィルタを含むことを特徴とする請求項7に記載の発光装置。
【請求項9】
前記媒質層を第1媒質層として、
前記第1媒質層と前記発光部との間に屈折率がn

の第2媒質層が配され、


≦n

の関係を満たすことを特徴とする請求項7に記載の発光装置。
【請求項10】
前記発光部と前記レンズとの間に、前記レンズの屈折率n

よりも小さい屈折率の層が配されていないことを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発光装置、表示装置、光電変換装置および電子機器に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
有機発光ディスプレイにおける光の取り出し効率を向上させるために、特許文献1には、発光部の上にレンズを配し、レンズの直径やレンズと発光部との距離を調整することが示されている。特許文献2には、有機層からの光を発散させるオンチップマイクロレンズを有する発光素子において、下部電極層および有機層を凹形状で形成することが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-017013号公報
特開2019-133816号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発光装置の性能向上のために、発光部で発せられた光をさらに効率よく取り出す必要がある。
【0005】
本発明は、光の取り出し効率の向上に有利な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1つの側面に係る発光装置は、基板と、レンズと、前記基板の主面と前記レンズとの間に設けられた発光部とを有する発光装置に係り、前記レンズは、コリメータとして機能し、前記発光部は、前記基板の側から、第1反射層と、有機層と、第2反射層とをこの順に有し、前記第1反射層が、凸部または凹部を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、光の取り出し効率の向上に有利な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態の発光装置の構成例を示す図。
本実施形態の発光装置の構成例を示す図。
比較例の発光装置の構成例を示す図。
本実施形態の発光装置の構成例を示す図。
本実施形態の発光装置の構成例を示す図。
本実施形態の発光装置の構成例を示す図。
本実施形態の発光装置の反射層の構成例を示す図。
本実施形態の発光装置の構成例を示す図。
図8の発光装置の発光素子の配置例を示す図。
図8の発光装置の発光素子の配置例を示す図。
図8の発光装置の発光素子の配置例を示す図。
本実施形態の発光装置の構成例を示す図。
本実施形態の発光装置の構成例を示す図。
本実施形態の発光装置の構成例を示す図。
本実施形態の発光装置を用いた表示装置の一例を示す図。
本実施形態の発光装置を用いた光電変換装置の一例を示す図。
本実施形態の発光装置を用いた電子機器の一例を示す図。
本実施形態の発光装置を用いた表示装置の一例を示す図。
本実施形態の発光装置を用いた照明装置の一例を示す図。
本実施形態の発光装置を用いた移動体の一例を示す図。
本実施形態の発光装置を用いたウェアラブルデバイスの一例を示す図。
本実施形態に係る画像形成装置を表す
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
図1~図12を参照して、本開示の実施形態による発光装置について説明する。図1及び図2は、本実施形態の発光装置10に配されるレンズの2つの構成例をそれぞれ示す断面図である。図3は、比較例の発光装置10’に配されるレンズの構成例を示す断面図である。発光装置10は、基板8と、基板8の主面の上に配された屈折率nのレンズ17と、基板8の主面とレンズ17との間に配された発光部32と、を含む。発光部32とレンズ17との間には媒質層35が配されうる。発光部32は、基板8の側から、第1反射層9と、有機層20と、第2反射層11とをこの順に有する。第1反射層9及び第2反射層11はそれぞれ第1電極及び第2電極であってよい。図1の構成例において、第1反射層9は凸形状で形成されている。すなわち、図1の構成例は、第1反射層9は凸部あるいは凸面を有する。図2の構成例において、第1反射層9は凹形状で形成されている。すなわち、図2の構成例は、第1反射層9は凹部あるいは凹面を有する。図1の構成例および第2の構成例は、第1反射層9の表面(反射面)が光学的なパワーを有する例として理解されうる。図3の比較例において、第1反射層9は基板の主面に平行な平板状で形成されている。図3の比較例は、第1反射層9の表面(反射面)が光学的なパワーを有しない例として理解されうる。すなわち、図3の比較例は、凸部ないし凹部を有さない。図1及び図2の実施形態、および図3の比較例において、有機層20および第2反射層11は、第1反射層9の形状に沿って形成されている。図1~図3では、第1反射層9及びレンズ17の形状を詳細に説明するため、上述の構成以外は省略されているが、発光装置10の詳細な構成については後述する。
(【0011】以降は省略されています)

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