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公開番号2024079628
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2023200809
出願日2023-11-28
発明の名称発光デバイス
出願人株式会社半導体エネルギー研究所
代理人
主分類H10K 50/19 20230101AFI20240604BHJP()
要約【課題】高効率かつ信頼性が良好な発光デバイスを提供する。
【解決手段】第1の電極と、第2の電極と、有機化合物層と、を有し、有機化合物層は、第1の電極および第2の電極の間に位置し、有機化合物層は、第1の発光ユニットと、第2の発光ユニットと、中間層と、を有し、第1の発光ユニットおよび第2の発光ユニットの間に中間層を有し、中間層は、第1の有機化合物および第2の有機化合物を含む混合層を有し、第1の有機化合物は、強塩基性を有し、第2の有機化合物は、電子輸送性を有し、第1の有機化合物は、第2の有機化合物よりも、LUMO準位が高い発光デバイスである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1の電極および第2の電極の間に有機化合物層を有し、
前記有機化合物層は、第1の発光ユニット、第2の発光ユニット、および中間層を有し、
前記第1の発光ユニットおよび前記第2の発光ユニットの間に前記中間層を有し、
前記中間層は、第1の有機化合物および第2の有機化合物を含む混合層を有し、
前記第1の有機化合物は、酸解離定数pKa8以上の強塩基性を有し、
前記第2の有機化合物は、電子輸送性を有し、
前記第1の有機化合物は、前記第2の有機化合物よりも、LUMO準位が高い発光デバイス。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
第1の電極および第2の電極の間に有機化合物層を有し、
前記有機化合物層は、第1の発光ユニット、第2の発光ユニット、および中間層を有し、
前記第1の発光ユニットおよび前記第2の発光ユニットの間に前記中間層を有し、
前記中間層は、第1の有機化合物および第2の有機化合物を含む混合層を有し、
前記第1の有機化合物は、酸解離定数pKa8以上の強塩基性を有し、
前記第2の有機化合物は、電子輸送性を有し、
前記第1の有機化合物は、前記第2の有機化合物よりも、LUMO準位が高く、
前記第1の有機化合物は、前記第2の有機化合物よりも、HOMO準位が高い、発光デバイス。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、
前記第1の有機化合物は、前記第2の有機化合物よりも、LUMO準位が、0.05eV以上、高い発光デバイス。
【請求項4】
請求項1または請求項2において、
前記第1の有機化合物は、前記第2の有機化合物よりも、LUMO準位が、0.05eV以上、高く、
前記第1の有機化合物は、前記第2の有機化合物よりも、HOMO準位が、0.05eV以上高い発光デバイス。
【請求項5】
請求項1または請求項2において、
前記第1の有機化合物は、LUMO準位が、-2.50eV以上-1.00eV以下である発光デバイス。
【請求項6】
請求項1または請求項2において、
前記第1の有機化合物は、LUMO準位が、-2.50eV以上-1.00eV以下であり、
前記第1の有機化合物は、HOMO準位が、-5.7eV以上-4.8eV以下である発光デバイス。
【請求項7】
請求項1または請求項2において、
前記第1の有機化合物は、LUMO準位が、-2.50eV以上-1.00eV以下であり、
前記第2の有機化合物は、LUMO準位が、-3.25eV以上-2.50eV以下である発光デバイス。
【請求項8】
請求項1または請求項2において、
前記第1の有機化合物は、LUMO準位が、-2.50eV以上-1.00eV以下であり、
前記第2の有機化合物は、LUMO準位が、-3.25eV以上-2.50eV以下であり、
前記第1の有機化合物は、HOMO準位が、-5.7eV以上-4.8eV以下であり、
前記第2の有機化合物は、HOMO準位が、-6.5eV以上-5.7eV以下である発光デバイス。
【請求項9】
請求項1または請求項2において、
前記第2の有機化合物は、酸解離定数pKaが4以上8以下の塩基性を有する発光デバイス。
【請求項10】
請求項1または請求項2において、
前記第1の有機化合物は、前記第2の有機化合物に対して電子供与性を有さない発光デバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の一態様は、有機化合物、発光デバイス、発光装置、受発光装置、表示装置、電子機器、照明装置および電子デバイスに関する。なお、本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明の一態様の技術分野は、物、駆動方法、または、製造方法に関するものである。または、本発明の一態様は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関するものである。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、液晶表示装置、発光装置、照明装置、蓄電装置、記憶装置、撮像装置、それらの駆動方法、または、それらの製造方法、を一例として挙げることができる。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
有機化合物を用いたエレクトロルミネッセンス(EL:Electroluminescence)を利用する発光デバイス(有機ELデバイス)の実用化が進んでいる。これら発光デバイスの基本的な構成は、一対の電極間に発光材料を含む有機化合物層(EL層)を挟んだものである。この素子に電圧を印加して、キャリアを注入し、当該キャリアの再結合エネルギーを利用することにより、発光材料からの発光を得ることができる。
【0003】
このような発光デバイスは自発光型であるためディスプレイの画素として用いると、液晶に比べ、視認性が高く、バックライトが不要である等の利点があり、フラットパネルディスプレイ素子として好適である。また、このような発光デバイスを用いたディスプレイは、薄型軽量に作製できることも大きな利点である。さらに非常に応答速度が速いことも特徴の一つである。
【0004】
また、これらの発光デバイスは発光層を二次元に連続して形成することが可能であるため、面状に発光を得ることができる。これは、白熱電球やLEDに代表される点光源、あるいは蛍光灯に代表される線光源では得難い特色であるため、照明等に応用できる面光源としての利用価値も高い。
【0005】
このように発光デバイスを用いたディスプレイや照明装置はさまざまな電子機器に適用好適であるが、より良好な特性を有する発光デバイスを求めて研究開発が進められている。
【0006】
発光デバイスの製造方法には、様々な方法が知られているが、高精細な発光デバイスを作製する方法の一つとして、ファインメタルマスクを使用することなく、発光層を形成する方法が知られている。その一例としては、絶縁基板の上方に形成された第1及び第2画素電極を含んだ電極アレイの上方にホスト材料とドーパント材料との混合物を含んだ第1ルミネッセンス性有機材料を堆積させて、電極アレイを含む表示領域に亘って広がった連続膜として第1発光層を形成する工程と、第1発光層のうち第1画素電極の上方に位置した部分に紫外光を照射することなしに、第1発光層のうち第2画素電極の上方に位置した部分に紫外光を照射する工程と、第1発光層上にホスト材料とドーパント材料との混合物を含み且つ第1ルミネッセンス性有機材料とは異なる第2ルミネッセンス性有機材料を堆積させて、第2発光層を表示領域に亘って広がった連続膜として形成する工程と、第2発光層の上方に対向電極を形成する工程とを含む、有機ELディスプレイの製造方法がある(特許文献1)。
【0007】
また、有機ELデバイスの一つとして、非特許文献1には、標準的なUVフォトリソグラフィを使用した有機光電子デバイスの製造方法が開示されている(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2012-160473号公報
【非特許文献】
【0009】
B.Lamprecht et al.,“Organic optoelectronic device fabrication using standard UV photolithography” phys.stat.sol.(RRL)2,No.1,p.16-18 (2008)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
一般的に発光デバイスにおける電子注入層には、仕事関数の小さいリチウム(Li)等のアルカリ金属または当該アルカリ金属の化合物が用いられている。そして、上記アルカリ金属またはその化合物を用いる事で、優れた電子注入性を確保できる。また、上記アルカリ金属またはその化合物が電子輸送性材料と相互作用する事で、電荷発生能力が確保でき、電子輸送層へ電子を注入する事ができる。したがって、上記アルカリ金属またはその化合物を電子注入層に用いる事で、デバイスの低電圧化が実現している。
(【0011】以降は省略されています)

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