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公開番号2024080296
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193367
出願日2022-12-02
発明の名称有機半導体素子の製造方法
出願人浜松ホトニクス株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H10K 71/13 20230101AFI20240606BHJP()
要約【課題】有機半導体層をバリア層によって覆いつつ基板上の所定領域を露出させることができる有機半導体素子の製造方法を提供する。
【解決手段】有機半導体素子1の製造方法は、第1端子8を基板2の主面2a上に形成する工程と、第1電極3を主面2a上に形成する工程と、有機半導体層5を第1電極3上に形成する工程と、第2電極7を有機半導体層5上に形成する工程と、犠牲層14を主面2a上の所定領域に形成する工程と、第1端子8、第2端子11、第1電極3、第2電極7、有機半導体層5及び犠牲層14を覆うように、ALD法によってバリア層13を主面2a上に形成する工程と、犠牲層14、及びバリア層13のうち犠牲層14を覆う部分を除去する工程と、を備える。バリア層13を形成する工程の前においては、有機半導体層5と犠牲層14とが互いに離れている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
主面を有する基板を準備する第1工程と、
少なくとも前記第1工程の後に、第1端子を前記主面上に形成する第2工程と、
少なくとも前記第1工程の後に、前記第1端子と電気的に接続される第1電極を前記主面上に形成する第3工程と、
少なくとも前記第3工程の後に、有機半導体層を前記第1電極上に形成する第4工程と、
少なくとも前記第4工程の後に、第2電極を前記有機半導体層上に形成する第5工程と、
少なくとも前記第1工程の後に、前記有機半導体層と同一の有機材料からなる犠牲層を前記主面上の所定領域に形成する第6工程と、
前記第2工程、前記第5工程及び前記第6工程の後に、前記第1端子、前記第1電極、前記第2電極、前記有機半導体層及び前記犠牲層を覆うように、ALD法によってバリア層を前記主面上に形成する第7工程と、
前記第7工程の後に、前記犠牲層、及び前記バリア層のうち前記犠牲層を覆う部分を除去する第8工程と、を備え、
前記第2工程、前記第5工程及び前記第6工程の後、かつ、前記第7工程の前においては、前記有機半導体層と前記犠牲層とが互いに離れている、有機半導体素子の製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
少なくとも前記第1工程の後、かつ、前記第6工程の前に、第2電極と電気的に接続される第2端子を前記主面上に形成する第9工程を更に備え、
前記第6工程は、少なくとも前記第2工程及び前記第9工程の後に実施され、
前記第6工程では、前記主面上の前記所定領域は、前記第1端子上の領域及び前記第2端子上の領域を含む、請求項1に記載の有機半導体素子の製造方法。
【請求項3】
前記第4工程及び前記第6工程は、同時に実施される、請求項1に記載の有機半導体素子の製造方法。
【請求項4】
前記第4工程及び前記第6工程では、同一の条件の印刷法によって前記有機半導体層及び前記犠牲層が形成される、請求項3に記載の有機半導体素子の製造方法。
【請求項5】
前記第4工程及びと前記第6工程は、別々に実施される、請求項1に記載の有機半導体素子の製造方法。
【請求項6】
前記第4工程では、第1条件の印刷法によって前記有機半導体層が形成され、
前記第6工程では、前記第1条件とは異なる第2条件の印刷法によって前記犠牲層が形成される、請求項5に記載の有機半導体素子の製造方法。
【請求項7】
前記第3工程の後、かつ、前記第4工程の前に、第1機能層を前記第1電極上に形成する第10工程と、
前記第4工程の後、かつ、前記第5工程の前に、第2機能層を前記有機半導体層上に形成する第11工程と、を更に備え、
前記第4工程では、前記有機半導体層を前記第1機能層上に形成し、
前記第5工程では、前記第2電極を前記第2機能層上に形成する、請求項1に記載の有機半導体素子の製造方法。
【請求項8】
前記第8工程では、溶媒によって、前記犠牲層、及び前記バリア層の前記部分が除去される、請求項1に記載の有機半導体素子の製造方法。
【請求項9】
前記第7工程では、第1材料からなる複数の第1層と、前記第1材料とは異なる第2材料からなる複数の第2層とが一層ずつ交互に積層されることで、前記バリア層が形成される、請求項1に記載の有機半導体素子の製造方法。
【請求項10】
前記第2工程、前記第5工程及び前記第6工程の後、かつ、前記第7工程の前においては、前記犠牲層の厚さが前記有機半導体層の厚さよりも大きい、請求項1に記載の有機半導体素子の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、有機半導体素子の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
基板上に電極及び端子を形成する工程と、電極上に有機半導体層が位置しかつ端子上に犠牲層が位置するように有機半導層及び犠牲層を一体で形成する工程と、有機半導体層及び犠牲層を覆うようにALD(Atomic Layer Deposition)法によってバリア層を形成する工程と、犠牲層、及びバリア層のうち端子に対応する部分をレーザ光の照射によって除去する工程と、を備える有機半導体素子の製造方法が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-79740号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した有機半導体素子の製造方法によれば、基板上に形成された端子を露出させることができる。しかしながら、レーザ光の照射時に有機半導体層及び犠牲層が一体で形成されているため、有機半導体層のうち犠牲層に沿った部分が損傷したり露出したりするおそれがある。
【0005】
本発明は、有機半導体層をバリア層によって覆いつつ基板上の所定領域を露出させることができる有機半導体素子の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の有機半導体素子の製造方法は、[1]「主面を有する基板を準備する第1工程と、少なくとも前記第1工程の後に、第1端子を前記主面上に形成する第2工程と、少なくとも前記第1工程の後に、前記第1端子と電気的に接続される第1電極を前記主面上に形成する第3工程と、少なくとも前記第3工程の後に、有機半導体層を前記第1電極上に形成する第4工程と、少なくとも前記第4工程の後に、第2電極を前記有機半導体層上に形成する第5工程と、少なくとも前記第1工程の後に、前記有機半導体層と同一の有機材料からなる犠牲層を前記主面上の所定領域に形成する第6工程と、前記第2工程、前記第5工程及び前記第6工程の後に、前記第1端子、前記第1電極、前記第2電極、前記有機半導体層及び前記犠牲層を覆うように、ALD法によってバリア層を前記主面上に形成する第7工程と、前記第7工程の後に、前記犠牲層、及び前記バリア層のうち前記犠牲層を覆う部分を除去する第8工程と、を備え、前記第2工程、前記第5工程及び前記第6工程の後、かつ、前記第7工程の前においては、前記有機半導体層と前記犠牲層とが互いに離れている、有機半導体素子の製造方法。」である。
【0007】
上記[1]に記載の有機半導体素子の製造方法では、有機半導体層と犠牲層とが互いに離れている状態で、犠牲層、及びバリア層のうち犠牲層を覆う部分が除去される。これにより、有機半導体層が損傷したり露出したりするのを抑制しつつ、基板の主面上の所定領域を露出させることができる。よって、上記[1]に記載の有機半導体素子の製造方法によれば、有機半導体層をバリア層によって覆いつつ基板上の所定領域を露出させることができる。
【0008】
本発明の有機半導体素子の製造方法は、[2]「少なくとも前記第1工程の後、かつ、前記第6工程の前に、第2端子を前記主面上に形成する第9工程を更に備え、前記第6工程は、少なくとも前記第2工程及び前記第9工程の後に実施され、前記第6工程では、前記主面上の前記所定領域は、前記第1端子上の領域及び前記第2端子上の領域を含む、[1]に記載の有機半導体素子の製造方法」であってもよい。当該[2]に記載の有機半導体素子の製造方法によれば、有機半導体層をバリア層によって覆いつつ第1端子及び第2端子を露出させることができる。
【0009】
本発明の有機半導体素子の製造方法は、[3]「前記第4工程及び前記第6工程は、同時に実施される、[1]又は[2]に記載の有機半導体素子の製造方法」であってもよい。当該[3]に記載の有機半導体素子の製造方法によれば、有機半導体層の形成及び犠牲層の形成が同時に実施されるため、有機半導体素子を効率良く製造することができる。
【0010】
本発明の有機半導体素子の製造方法は、[4]「前記第4工程及び前記第6工程では、同一の条件の印刷法によって前記有機半導体層及び前記犠牲層が形成される、[3]に記載の有機半導体素子の製造方法」であってもよい。当該[4]に記載の有機半導体素子の製造方法によれば、有機半導体素子をより効率良く製造することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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