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公開番号2024085535
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022200097
出願日2022-12-15
発明の名称インク組成物及び有機エレクトロニクス素子
出願人株式会社レゾナック
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H10K 71/15 20230101AFI20240620BHJP()
要約【課題】毒性が低く、有機エレクトロニクス材料に対する溶解性が良好であり、かつ、塗膜を形成した際に成膜性に優れるインク組成物を提供する。
【解決手段】有機エレクトロニクス材料と溶媒とを含み、溶媒が、炭素原子数が4~8の無置換の脂環式ケトンの少なくとも1種を含む、インク組成物である。また、このインク組成物を用いて形成される有機層を含む、有機エレクトロニクス素子が提供される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
有機エレクトロニクス材料と溶媒とを含み、前記溶媒が、炭素原子数が4~8の無置換の脂環式ケトンの少なくとも1種を含む、インク組成物。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記脂環式ケトンの沸点が100~200℃である、請求項1に記載のインク組成物。
【請求項3】
前記有機エレクトロニクス材料が電荷輸送性ポリマーを含み、さらに前記電荷輸送性ポリマーは重合性官能基を少なくとも1つ有する、請求項1又は2に記載のインク組成物。
【請求項4】
前記電荷輸送性ポリマーが、置換又は無置換の、芳香族アミン構造、カルバゾール構造、複素環構造、多環芳香環構造、縮合芳香環構造、及びフルオレン構造から群から選択される1種以上の構造を含む、請求項3に記載のインク組成物。
【請求項5】
前記電荷輸送性ポリマーが、3方向以上に分岐する構造を有する、請求項3に記載のインク組成物。
【請求項6】
請求項1又は2に記載のインク組成物を用いて形成される有機層を含む、有機エレクトロニクス素子。
【請求項7】
前記有機層上に、さらに別の層を有し、多層化された、請求項6に記載の有機エレクトロニクス素子。
【請求項8】
さらに基板を有し、前記基板が、無機材料又は有機材料から構成されるフィルム又はシートである、請求項6に記載の有機エレクトロニクス素子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インク組成物及び有機エレクトロニクス素子に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
有機エレクトロニクス素子は、有機物を用いて電気的な動作を行う素子であり、省エネルギー、低価格、柔軟性といった特長を発揮できると期待され、従来のシリコンを主体とした無機半導体に替わる技術として注目されている。有機エレクトロニクス素子の一例として、有機エレクトロルミネッセンス素子(以下「有機EL素子」とも呼ぶ。)、有機光電変換素子、有機トランジスタ、有機フォトディテクター、有機イメージセンサーなどが挙げられる。
【0003】
有機EL素子は、例えば、白熱ランプ、ガス充填ランプ等の代替えとして、大面積ソリッドステート光源用途として注目されている。また、フラットパネルディスプレイ(FPD)分野における液晶ディスプレイ(LCD)に置き換わる最有力の自発光ディスプレイとしても注目されており、既に製品化されている。
【0004】
有機EL素子は、使用する有機材料から、低分子化合物を用いる低分子型有機EL素子と、高分子化合物を用いる高分子型有機EL素子の2つに大別される。有機EL素子の製造方法は、主に真空系で低分子化合物を蒸着して成膜が行われる乾式プロセスと、凸版印刷、凹版印刷等の有版印刷、スピンコート、ダイコート、インクジェット等の無版印刷などにより成膜が行われる塗布式プロセスとの2つに大別される。塗布式プロセスは、簡易成膜が可能なため、大画面有機ELディスプレイには不可欠な方法である。また、塗布式プロセスは、例えば、有機材料を溶媒に溶解させたインク組成物を塗布液として用いることが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-130386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1においては、インク組成物の溶媒として、トルエン等の有機溶媒を使用することが開示されている。それらの有機溶媒は、様々な有機材料に対する溶解性が高く、インク組成物の溶媒とした場合、成膜性も良好となる。しかし、その反面、毒性について問題が生じることがあるため代替化が進んでいる。従って、有機材料に対する溶解性と、インク組成物の溶媒として用いたとき成膜性が良好となる有機溶媒で、毒性が低いものがあれば、トルエン等の有機溶媒に代わる溶媒として有用である。
一方、以上は、有機EL素子の例を示したが、有機エレクトロニクス材料を溶媒に溶解してなるインク組成物を塗布式プロセスにより塗布することで得られる有機層を含む他の素子等においても同様のことが当てはまる。
【0007】
本発明の課題の一つは、毒性が低く、有機エレクトロニクス材料に対する溶解性が良好であり、かつ、塗膜を形成した際に成膜性に優れるインク組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は以下の通りである。
【0009】
(1)有機エレクトロニクス材料と溶媒とを含み、前記溶媒が、炭素原子数が4~8の無置換の脂環式ケトンの少なくとも1種を含む、インク組成物。
【0010】
(2)前記脂環式ケトンの沸点が100~200℃である、前記(1)に記載のインク組成物。
(【0011】以降は省略されています)

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