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公開番号2024086906
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-28
出願番号2024066049,2023020728
出願日2024-04-16,2012-08-23
発明の名称発光素子
出願人株式会社半導体エネルギー研究所
代理人
主分類H10K 50/12 20230101AFI20240621BHJP()
要約【課題】発光層に用いる発光物質、及び発光物質を分散させるホスト材料として用いるこ
とのできる新たな有機化合物を提供する。また、当該有機化合物を有した発光素子を提供
する。また、当該発光素子を有する発光装置、電子機器、及び照明装置を提供する。
【解決手段】一対の電極間にEL層を有し、EL層は、第1の化合物と、第2の化合物と
、を有し、第1の化合物は、LUMO準位が、-3.5eV以上-2.5eV以下の燐光
性イリジウム金属錯体であり、第2の化合物は、ピリミジン骨格を含む有機化合物である
発光素子である。また、一対の電極間にEL層を有し、EL層は、第1の化合物と、第2
の化合物と、を有し、第1の化合物は、ジアジン骨格を含む燐光性イリジウム金属錯体で
あり、第2の化合物は、ピリミジン骨格を含む有機化合物である発光素子である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
一対の電極間に発光層を有し、
前記発光層は、ゲスト材料と、第1の有機化合物と、前記第1の有機化合物と励起錯体を形成する第2の有機化合物と、を有し、
前記ゲスト材料は、ピリミジン骨格、ピラジン骨格、ピリジン骨格、キノリン骨格、キノキサリン骨格、トリアジン骨格のいずれかを有するイリジウム錯体であり、
前記第1の有機化合物は、ベンゼン骨格、ビフェニル骨格、ナフタレン骨格、カルバゾール骨格、フェナントレン骨格、トリフェニレン骨格、ジベンゾチオフェン骨格、ジベンゾフラン骨格、の少なくともいずれか一と、ピリミジン骨格と、を有する有機化合物であり、
前記励起錯体の発光スペクトルは、前記ゲスト材料の吸収スペクトルと重なる発光素子。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記第2の有機化合物は、カルバゾール骨格を有する有機化合物である発光素子。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、
前記第1の有機化合物のT1準位は、前記ゲスト材料のT1準位よりも高く、
前記第2の有機化合物のT1準位は、前記ゲスト材料のT1準位よりも高い発光素子。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
前記ゲスト材料のHOMO準位が-6.0eV以上-5.0eV以下である、発光素子。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか一において、
前記ゲスト材料は、ホールトラップの機能を有する、発光素子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発光素子、発光装置、電子機器、照明装置、及び新規有機化合物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、エレクトロルミネッセンス(EL:Electro Luminescence
)を利用した発光素子の研究開発が盛んに行われている。これら発光素子の基本的な構成
は、一対の電極間に発光物質を含む層を挟んだものである。この素子に電圧を印加するこ
とにより、発光物質からの発光を得ることができる。
【0003】
このような発光素子は自発光型であるため、液晶ディスプレイに比べ画素の視認性が高
く、バックライトが不要である等の利点があり、フラットパネルディスプレイ素子として
好適であると考えられている。また、このような発光素子は、薄型軽量に作製できること
も大きな利点である。さらに非常に応答速度が速いことも特徴の一つである。
【0004】
そして、これらの発光素子は膜状に形成することが可能であるため、面状に発光を得る
ことができる。よって、大面積の素子を容易に形成することができる。このことは、白熱
電球やLEDに代表される点光源、あるいは蛍光灯に代表される線光源では得難い特色で
あるため、照明等に応用できる面光源としての利用価値も高い。
【0005】
そのエレクトロルミネッセンスを利用した発光素子は、発光物質が有機化合物であるか
、無機化合物であるかによって大別できる。発光物質に有機化合物を用い、一対の電極間
に当該有機化合物を含む層を設けた有機EL素子の場合、発光素子に電圧を印加すること
により、陰極から電子が、陽極から正孔(ホール)がそれぞれ発光性の有機化合物を含む
層に注入され、電流が流れる。そして、注入した電子及び正孔が有機化合物を励起状態に
至らしめ、励起された有機化合物から発光を得るものである。
【0006】
有機化合物が形成する励起状態の種類としては、一重項励起状態と三重項励起状態が可
能であり、一重項励起状態(S

)からの発光が蛍光、三重項励起状態(T

)からの発
光が燐光と呼ばれている。また、発光素子におけるその統計的な生成比率は、S

:T

=1:3であると考えられている。
【0007】
一重項励起状態を発光に変換する化合物(以下、蛍光性化合物と称す)では室温におい
て、三重項励起状態からの発光(燐光)は観測されず、一重項励起状態からの発光(蛍光
)のみが観測される。したがって、蛍光性化合物を用いた発光素子における内部量子効率
(注入したキャリアに対して発生するフォトンの割合)の理論的限界は、S

:T

=1
:3であることを根拠に25%とされている。
【0008】
一方、三重項励起状態を発光に変換する化合物(以下、燐光性化合物と称す)を用いれ
ば、三重項励起状態からの発光(燐光)が観測される。また、燐光性化合物は項間交差(
一重項励起状態から三重項励起状態へ移ること)が起こりやすいため、内部量子効率は1
00%まで理論上は可能となる。つまり、蛍光性化合物より高い発光効率が可能となる。
このような理由から、高効率な発光素子を実現するために、燐光性化合物を用いた発光素
子の開発が近年盛んに行われている。
【0009】
上述した燐光性化合物を用いて発光素子の発光層を形成する場合、燐光性化合物の濃度
消光や三重項-三重項消滅による消光を抑制するために、他の化合物からなるマトリクス
中に該燐光性化合物が分散するようにして形成することが多い。このとき、マトリクスと
なる化合物はホスト材料、燐光性化合物のようにマトリクス中に分散される化合物はゲス
ト材料(ドーパント)と呼ばれる。
【0010】
燐光性化合物をゲスト材料とする場合、ホスト材料に必要とされる性質は、該燐光性化
合物よりも大きな三重項励起エネルギー(基底状態と三重項励起状態とのエネルギー差)
を有することである。
(【0011】以降は省略されています)

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