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公開番号2024065100
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-14
出願番号2023184963
出願日2023-10-27
発明の名称発光デバイス、表示装置、および電子機器
出願人株式会社半導体エネルギー研究所
代理人
主分類H10K 50/12 20230101AFI20240507BHJP()
要約【課題】発光効率、信頼性および色純度の高い発光デバイスを提供する。
【解決手段】第1の電極と、第2の電極と、有機化合物層と、を有し、前記有機化合物層は、前記第1の電極と、前記第2の電極との間に位置し、前記有機化合物層は、発光層を有し、前記発光層は、第1の物質と、第2の物質と、を有し、前記第2の物質は二重項励起状態から発光する物質であり、前記第2の物質の二重項励起準位が、前記第1の物質の一重項励起準位より低く、且つ、三重項励起準位より高く、前記第2の物質が発光する発光デバイスを提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1の電極と、第2の電極と、有機化合物層と、を有し、
前記有機化合物層は、前記第1の電極と、前記第2の電極との間に位置し、
前記有機化合物層は、発光層を有し、
前記発光層は、第1の物質と、第2の物質と、を有し、
前記第2の物質は二重項励起状態から発光する物質であり、
前記第2の物質の二重項励起準位が、前記第1の物質の一重項励起準位より低く、且つ、三重項励起準位より高く、
前記第2の物質が発光する発光デバイス。
続きを表示(約 2,800 文字)【請求項2】
第1の電極と、第2の電極と、有機化合物層と、を有し、
前記有機化合物層は、前記第1の電極と、前記第2の電極との間に位置し、
前記有機化合物層は、発光層を有し、
前記発光層は、第1の物質と、第2の物質と、を有し、
前記第2の物質は二重項励起状態から発光を呈する物質であり、
前記第2の物質の室温におけるPLスペクトルの短波長側の発光端が、前記第1の物質の4Kから77Kまでの範囲のいずれかの温度におけるPLスペクトルにおける燐光成分の短波長側の発光端よりも短波長に位置し、且つ前記第1の物質の室温におけるPLスペクトルの短波長側の発光端よりも長波長に位置する発光デバイス。
【請求項3】
第1の電極と、第2の電極と、有機化合物層と、を有し、
前記有機化合物層は、前記第1の電極と、前記第2の電極との間に位置し、
前記有機化合物層は、発光層を有し、
前記発光層は、第1の物質と、第2の物質と、を有し、
前記第2の物質は二重項励起状態から発光を呈する物質であり、
前記第2の物質の吸収スペクトルの吸収端が、前記第1の物質の4Kから77Kまでの範囲のいずれかの温度におけるPLスペクトルにおける燐光成分の短波長側の発光端よりも短波長に位置し、且つ前記第1の物質の室温におけるPLスペクトルの短波長側の発光端よりも長波長に位置する発光デバイス。
【請求項4】
第1の電極と、第2の電極と、有機化合物層と、を有し、
前記有機化合物層は、前記第1の電極と、前記第2の電極との間に位置し、
前記有機化合物層は、発光層を有し、
前記発光層は、第1の物質と、第2の物質と、を有し、
前記第2の物質は二重項励起状態から発光を呈する物質であり、
前記第2の物質の吸収スペクトル吸収端が、前記第1の物質の4Kから77Kまでの範囲のいずれかの温度におけるPLスペクトルにおける燐光成分の短波長側の発光端よりも短波長に位置し、且つ前記第1の物質の吸収スペクトルの吸収端よりも長波長に位置する発光デバイス。
【請求項5】
第1の電極と、第2の電極と、有機化合物層と、を有し、
前記有機化合物層は、前記第1の電極と、前記第2の電極との間に位置し、
前記有機化合物層は、発光層を有し、
前記発光層は、第1の物質、第2の物質、および第3の物質を有し、
前記第2の物質は二重項励起状態から発光する物質であり、
前記第2の物質の二重項励起準位が前記第1の物質の一重項励起準位より低く、三重項励起準位より高く、
前記第3の物質が一重項励起状態から発光を呈する物質であり、
前記第3の物質の一重項励起準位が前記第2の物質の二重項励起準位よりも低く、
前記第3の物質から発光が得られる発光デバイス。
【請求項6】
請求項5において、
前記第3の物質の三重項励起準位が前記第1の物質の三重項励起準位よりも高い発光デバイス。
【請求項7】
第1の電極と、第2の電極と、有機化合物層と、を有し、
前記有機化合物層は、前記第1の電極と、前記第2の電極との間に位置し、
前記有機化合物層は、発光層を有し、
前記発光層は、第1の物質、第2の物質、および第3の物質を有し、
前記第2の物質は二重項励起状態から発光する物質であり、
前記第2の物質の室温におけるPLスペクトルの短波長側の発光端が、前記第1の物質の4Kから77Kまでの範囲のいずれかの温度におけるPLスペクトルにおける燐光成分の短波長側の発光端よりも短波長に位置し、且つ前記第1の物質の室温におけるPLスペクトルの短波長側の発光端よりも長波長に位置し、
前記第3の物質が一重項励起状態から発光を呈する物質であり、
前記第3の物質の室温におけるPLスペクトルの短波長側の発光端が、前記第2の物質の室温におけるPLスペクトルの短波長側の発光端よりも長波長に位置し、
前記第3の物質から発光が得られる発光デバイス。
【請求項8】
第1の電極と、第2の電極と、有機化合物層と、を有し、
前記有機化合物層は、前記第1の電極と、前記第2の電極との間に位置し、
前記有機化合物層は、発光層を有し、
前記発光層は、第1の物質、第2の物質、および第3の物質を有し、
前記第2の物質は二重項励起状態から発光する物質であり、
前記第2の物質の吸収スペクトルの吸収端が、前記第1の物質の4Kから77Kまでの範囲のいずれかの温度におけるPLスペクトルにおける燐光成分の短波長側の発光端よりも短波長に位置し、且つ前記第1の物質の室温におけるPLスペクトルの短波長側の発光端よりも長波長に位置し、
前記第3の物質が一重項励起状態から発光を呈する物質であり、
前記第3の物質の吸収スペクトルの吸収端が、前記第2の物質の吸収スペクトルの吸収端よりも長波長に位置し、
前記第3の物質から発光が得られる発光デバイス。
【請求項9】
第1の電極と、第2の電極と、有機化合物層と、を有し、
前記有機化合物層は、前記第1の電極と、前記第2の電極との間に位置し、
前記有機化合物層は、発光層を有し、
前記発光層は、第1の物質と、第2の物質、および第3の物質を有し、
前記第2の物質は二重項励起状態から発光する物質であり、
前記第2の物質の吸収スペクトル吸収端が、前記第1の物質の4Kから77Kまでの範囲のいずれかの温度におけるPLスペクトルにおける燐光成分の短波長側の発光端よりも短波長に位置し、且つ前記第1の物質の吸収スペクトルの吸収端よりも長波長に位置し、
前記第3の物質が一重項励起状態から発光を呈する物質であり、
前記第3の物質の吸収スペクトルの吸収端が、前記第2の物質の吸収スペクトルの吸収端よりも長波長に位置し、
前記第3の物質から発光が得られる発光デバイス。
【請求項10】
請求項7乃至請求項9のいずれか一項において、
前記第3の物質の4Kから77Kまでの範囲のいずれかの温度におけるPLスペクトルにおける燐光成分の短波長側の発光端が、前記第1の物質の4Kから77Kまでの範囲のいずれかの温度におけるPLスペクトルの短波長側の発光端よりも短波長に位置する発光デバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の一態様は、有機化合物、有機半導体素子、発光デバイス、フォトダイオードセンサ、ディスプレイモジュール、照明モジュール、表示装置、電子機器、照明装置および電子デバイスに関する。なお、本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明の一態様の技術分野は、物、方法、または、製造方法に関するものである。または、本発明の一態様は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関するものである。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、液晶表示装置、照明装置、蓄電装置、記憶装置、撮像装置、それらの駆動方法、または、それらの製造方法、を一例として挙げることができる。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
有機化合物を用いたエレクトロルミネッセンス(EL:Electroluminescence)を利用する発光デバイス(有機EL素子ともいう)の実用化が進んでいる。これら発光デバイスの基本的な構成は、一対の電極間に発光材料を含む有機化合物層を挟んだものである。このデバイスに電圧を印加して、キャリアを注入し、当該キャリアの再結合エネルギーを利用することにより、発光材料からの発光を得ることができる。
【0003】
発光デバイスは自発光型であるため、当該発光デバイスを画素として用いた表示装置は、液晶表示装置に比べ視認性が高く、また、バックライトが不要である。また、このような発光デバイスを用いた表示装置は、薄型軽量に作製できることも大きな利点である。さらに非常に応答速度が速いことも特徴の一つである。
【0004】
また、これらの発光デバイスは発光層を平面状に連続して形成することが可能であるため、面状に発光を得ることができる。これは、白熱電球、LEDに代表される点光源、あるいは蛍光灯に代表される線光源では得難い特色であるため、照明等に応用できる面光源としての利用価値も高い。
【0005】
このように発光デバイスを用いた表示装置、照明装置はさまざまな電子機器に好適であるが、より良好な特性を有する発光デバイスを求めて研究開発が進められている。
【0006】
例えば非特許文献1では、発光ドーパントとしてランタノイドの錯体を用いた発光デバイスに関して報告がなされている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
Liding Wang、他6名、” Review on the Electroluminescence Study of Lanthanide Complexes”、Advanced Optical Materials、2019年,7,1801256
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の一態様では、発光効率の高い発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、信頼性の良好な発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、色純度の高い発光デバイスを提供することを目的とする。または、消費電力の小さい表示装置、電子機器および照明装置のいずれかを提供することを目的とする。または、信頼性の高い表示装置、電子機器および照明装置のいずれかを提供することを目的とする。または、色純度の高い表示装置、電子機器および照明装置のいずれかを提供することを目的とする。
【0009】
本発明は上述の課題のうちいずれか一を解決すればよいものとする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様は、第1の電極と、第2の電極と、有機化合物層と、を有し、有機化合物層は、第1の電極と、第2の電極との間に位置し、有機化合物層は、発光層を有し、発光層は、第1の物質と、第2の物質と、を有し、第2の物質は二重項励起状態から発光する物質であり、第2の物質の二重項励起準位が、第1の物質の一重項励起準位より低く、且つ、三重項励起準位より高く、第2の物質が発光する発光デバイスである。
(【0011】以降は省略されています)

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