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公開番号2024056014
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-19
出願番号2024034136,2020011860
出願日2024-03-06,2020-01-28
発明の名称車載電池制御装置
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人
主分類H02J 7/02 20160101AFI20240412BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】消費電流の増大を抑制できる車載電池制御装置を提供すること。
【解決手段】電池ECU10は、複数の偶数セルと複数の奇数セルを含む複数の電池セル201~20nを備えた主機バッテリ20の制御を行う。電池ECU10は、直列接続された複数の均等化スイッチを含み、複数の電池セルの電圧均等化を行う複数の監視IC21~2nを備えている。また、電池ECU10は、補機バッテリ30から電源供給され、複数の監視ICに対して制御指示を行うマイコン1を備えている。監視ICは、複数の均等化スイッチとして、偶数セルに対応して設けられた複数の偶数スイッチと、奇数セルに対応して設けられた複数の奇数スイッチとを含んでいる。監視ICは、マイコンから均等化指示がなされると、マイコンが起動していない状況において、カウント値に基づいて所定時間ごとに、オンオフの制御対象を偶数スイッチと奇数スイッチとで切り替えて電圧均等化を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の偶数セルと複数の奇数セルを含む複数の電池セル(201~20n)を備えた組電池(20)の制御を行う車載電池制御装置であり、
前記組電池と接続されて電源供給され、直列接続された複数の均等化スイッチ(111~113)を含み、複数の前記電池セルの電圧均等化を行う複数の監視IC(21~2n)と、
補機バッテリ(30)から電源供給され、複数の前記監視ICに対して制御指示を行うマイコン(1)と、を備えており、
前記監視ICは、
複数の前記均等化スイッチとして、前記偶数セルに対応して設けられた複数の偶数スイッチと、前記奇数セルに対応して設けられた複数の奇数スイッチとを含み、
前記マイコンから均等化指示がなされると、前記マイコンが起動していない状況において、カウント値に基づいて所定時間ごとに、オンオフの制御対象を前記偶数スイッチと前記奇数スイッチとで切り替えて前記電圧均等化を行う車載電池制御装置。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記監視ICは、前記カウント値として、発振子で生成されるクロック信号をカウントした値を用いるものであり、前記オンオフの前記制御対象を前記偶数スイッチと前記奇数スイッチとで切り替える間隔が、前記発振子の精度に基づいて予め設定されている請求項1に記載の車載電池制御装置。
【請求項3】
前記監視ICは、前記電圧均等化を開始する順番が前記偶数セルと前記奇数セルのいずれかに予め設定されている請求項1または2に記載の車載電池制御装置。
【請求項4】
前記マイコンは、
前記監視ICで検出された各電池セルのセル電圧値を取得する電圧取得部(S12)と、
取得した前記セル電圧値を記憶する記憶部(S13)と、
前記監視ICの故障診断を行う診断部(S14)と、を備えており、
前記診断部は、現在の前記セル電圧値である現在値と、前回起動中に記憶した前記セル電圧値である前回値とを比較し、前記現在値と前記前回値とが所定の対応関係を満たさない場合は前記監視ICが故障していると判定する請求項1~3のいずれか1項に記載の車載電池制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車載電池制御装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、組電池を制御する車載電池制御装置の一例として組電池監視システムがある(特許文献1)。
【0003】
組電池監視システムは、組電池における各電池セルの電圧を監視する電圧監視装置と、各電池セルと電圧監視装置との間にそれぞれ接続される放電用抵抗素子およびRCフィルタと、対応する電池セルを放電させる放電用スイッチとを備えている。
【0004】
電圧監視装置には、1つの電池セルに対応して3つ以上の接続端子が設けられている。それらの内2つ接続端子は、RCフィルタの出力端子を介して電池セルの電圧を監視するために使用されている。残りの1つ以上の接続端子は、放電用スイッチがオンされた際に電池セルの放電経路を形成するために使用されている。組電池監視システムは、放電経路において、放電用抵抗素子が、RCフィルタを構成するコンデンサの充電電荷を放電させない位置に配置されている。また、制御装置は、放電用スイッチのオンオフを制御して各電池セルの電圧均等化処理を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-112677号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、近年の車両では、多くのECUが搭載されている。このため、各ECUに電源供給する補機バッテリに対する消費電流は、削減が求められている。
【0007】
また、特許文献1では、隣接する充放電スイッチを共にオンさせた場合、隣接するRCフィルタ分の電流が流れるため電流値が増大し、発熱やECUに相当する電圧監視装置の不具合につながる可能性がある。このため、特許文献1では、電圧均等化を実施するために、電圧監視装置を起動させて奇数スイッチと偶数スイッチの切り替えを実施する必要が生じる。したがって、特許文献1では、電圧監視装置の起動回数が増加するため消費電流が大きくなるという問題がある。
【0008】
本開示は、上記問題点に鑑みなされたものであり、消費電流の増大を抑制できる車載電池制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本開示は、
複数の偶数セルと複数の奇数セルを含む複数の電池セル(201~20n)を備えた組電池(20)の制御を行う車載電池制御装置であり、
組電池と接続されて電源供給され、直列接続された複数の均等化スイッチ(111~113)を含み、複数の電池セルの電圧均等化を行う複数の監視IC(21~2n)と、
補機バッテリ(30)から電源供給され、複数の監視ICに対して制御指示を行うマイコン(1)と、を備えており、
監視ICは、
複数の均等化スイッチとして、偶数セルに対応して設けられた複数の偶数スイッチと、奇数セルに対応して設けられた複数の奇数スイッチとを含み、
マイコンから均等化指示がなされると、マイコンが起動していない状況において、カウント値に基づいて所定時間ごとに、オンオフの制御対象を偶数スイッチと奇数スイッチとで切り替えて電圧均等化を行う。
【0010】
このように、本開示は、マイコンが起動していない状況であっても、監視ICがオンオフの制御対象を偶数スイッチと奇数スイッチとで切り替えて、電圧均等化を行うことができる。よって、本開示は、電圧均等化のためにマイコンが起動する回数を減らすことができ、補機バッテリの消費電流を削減できる。
(【0011】以降は省略されています)

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