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公開番号2024050788
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2024015435,2022158300
出願日2024-02-05,2018-02-28
発明の名称円偏光板
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人
主分類G02B 5/30 20060101AFI20240403BHJP(光学)
要約【課題】液晶化合物が硬化した層を含む位相差フィルムを備える円偏光板において、カバーガラスなどの前面板を貼合した状態で高温環境下においた後の、初期状態からの反射光の色の変化が抑制できる円偏光板を提供すること。
【解決手段】偏光子の一方の面に第1の保護フィルムが積層され、当該偏光子のもう一方の面に第2の保護フィルムが積層された偏光板と、重合性液晶化合物が硬化した層を含む位相差フィルムとを備え、以下の条件1及び条件2の内、少なくとも一方を満たす円偏光板。
条件1:
前記第1の保護フィルムの透湿度をx(g/m2・24hr)とし、前記第2の保護フィルムの透湿度をy(g/m2・24hr)としたときに、式(1)を満たす。
1/x+1/y≧0.0030 式(1)
条件2:
前記偏光板の水分率が3.00%以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
偏光子の一方の面に第1の保護フィルムが積層され、当該偏光子のもう一方の面に第2の保護フィルムが積層された偏光板と、重合性液晶化合物が硬化した層を含む位相差フィルムとを備え、
以下の条件1及び条件2の内、少なくとも一方を満たす円偏光板。
条件1:前記第1の保護フィルムの透湿度をx(g/m

・24hr)とし、前記第2の保護フィルムの透湿度をy(g/m

・24hr)としたときに、式(1)を満たす。
1/x+1/y≧0.0030 式(1)
条件2:前記偏光板の水分率が3.00%以下である。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
条件1及び条件2を両方満たす請求項1に記載の円偏光板。
【請求項3】
前記偏光板における前記位相差フィルムが積層された側とは反対側に、前面板を備える請求項1または2に記載の円偏光板。
【請求項4】
前記偏光子の厚みが13μm以下である請求項1~3のいずれかに記載の円偏光板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、円偏光板に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、有機エレクトロルミネッセンス(以下、有機ELともいう。)表示装置に代表される画像表示装置が急速に普及している。有機EL表示装置には、偏光子及び位相差フィルム(λ/4板)を備える円偏光板が搭載される。円偏光板を配置することにより、外光の反射を防止し、画面の視認性を向上させることができる。
【0003】
有機EL表示装置の台頭により、画像表示装置の薄型化への要望が強くなるに伴って、円偏光板についても薄型化が求められている。従来の樹脂フィルムを成形した位相差フィルムから、薄型化が可能な液晶化合物を材料にして形成した位相差フィルムへ変更することが検討されている(例えば、特許文献1参照)。重合性液晶化合物を使用した位相差フィルムは、重合性液晶化合物を基材上に塗工し配向させ、必要により光照射をして配向状態を固定することで製造される。重合性液晶化合物から形成される位相差フィルムを有する円偏光板を前面板付きで高温環境下におくと、円偏光板中央部において初期状態から反射光の色変化が生じる、具体的には反射光が赤くなるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-54093号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、液晶化合物が硬化した層を含む位相差フィルムを備える円偏光板において、カバーガラスなどの前面板を貼合した状態で高温環境下においた後の、初期状態からの反射光の色の変化が抑制できる円偏光板を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]偏光子の一方の面に第1の保護フィルムが積層され、当該偏光子のもう一方の面に第2の保護フィルムが積層された偏光板と、重合性液晶化合物が硬化した層を含む位相差フィルムとを備え、
以下の条件1及び条件2の内、少なくとも一方を満たす円偏光板。
条件1:前記第1の保護フィルムの透湿度をx(g/m

・24hr)とし、前記第2の保護フィルムの透湿度をy(g/m

・24hr)としたときに、式(1)を満たす。
1/x+1/y≧0.0030 式(1)
条件2:前記偏光板の水分率が3%以下である。
[2]条件1及び条件2を両方満たす請求項1に記載の円偏光板。
[3]前記偏光板における前記位相差フィルムが積層された側とは反対側に、前面板を備える請求項1または2に記載の円偏光板。
[4]前記偏光子の厚みが13μm以下である請求項1~3のいずれかに記載の円偏光板。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、液晶化合物が硬化した層を含む位相差フィルムを備える円偏光板において、カバーガラスなどの前面板を貼合した状態で高温環境下においた後の、初期状態からの反射光の色の変化が抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
円偏光板の層構成を示す概略断面図の一例である。
円偏光板の層構成を示す概略断面図の一例である。
有機EL表示装置の層構成を示す概略断面図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<円偏光板>
本発明の円偏光板は、偏光板と位相差フィルムとを備える。偏光板と位相差フィルムとは、例えば接着層を介して積層することができる。接着層としては、例えば後述の粘着剤層や接着剤層が挙げられる。本発明において偏光板とは、偏光子と、偏光子の両面にそれぞれ貼合された保護フィルムとからなる積層体のことをいう。
【0010】
以下、図1を参照して、本発明の円偏光板の層構成の一例を説明する。なお、図1において偏光子10と保護フィルム11,12とをそれぞれ貼合するための接着剤層は図示していない。図1(a)に示す円偏光板100は、偏光子10の一方の面に第1の保護フィルム11が積層され、偏光子10のもう一方の面に第2の保護フィルム12が積層された偏光板1と、重合性液晶化合物が硬化した層20を含む位相差フィルム2とが、粘着剤層13を介して積層された層構成を有する。さらに、円偏光板100は、位相差フィルム2における偏光板1とは反対側の面に粘着剤層14を有する。粘着剤層14は、有機EL表示素子等へ貼合するための粘着剤層であることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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