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公開番号2024048862
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022154995
出願日2022-09-28
発明の名称反射防止フィルム及びその製造方法、並びに画像表示装置
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人はるか国際特許事務所
主分類G02B 1/11 20150101AFI20240402BHJP(光学)
要約【課題】引張応力を付与した状態で加熱しても、反射防止層にクラックが生じ難い反射防止フィルム及びその製造方法、並びに当該反射防止フィルムを用いた画像表示装置を提供する。
【解決手段】反射防止フィルム10は、透明フィルム基材11、ハードコート層12及び反射防止層13をこの順に有する。反射防止フィルム10は、耐熱性試験前後の第1方向及び第2方向の寸法変化率が、いずれも-0.10%以上0.10%以下である。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
透明フィルム基材、ハードコート層及び反射防止層をこの順に有する反射防止フィルムであって、
前記反射防止層は、屈折率の異なる2層以上の薄膜からなり、
温度120℃の環境下で5分間保持する耐熱性試験を行った際、前記耐熱性試験前後のいずれか1つの辺の方向の寸法変化率、及び前記辺の方向と直交する方向の寸法変化率が、いずれも-0.10%以上0.10%以下である、反射防止フィルム。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記透明フィルム基材は、トリアセチルセルロースフィルムである、請求項1に記載の反射防止フィルム。
【請求項3】
前記反射防止層の厚みが、100nm以上300nm以下である、請求項1に記載の反射防止フィルム。
【請求項4】
前記ハードコート層と前記反射防止層との間に配置されたプライマー層を更に備える、請求項1に記載の反射防止フィルム。
【請求項5】
前記反射防止層の前記ハードコート層側とは反対側に配置された防汚層を更に備える、請求項1に記載の反射防止フィルム。
【請求項6】
前記透明フィルム基材の前記ハードコート層側とは反対側に配置された粘着剤層を更に備える、請求項1に記載の反射防止フィルム。
【請求項7】
画像表示パネルと、前記画像表示パネルの視認側に配置された、請求項1に記載の反射防止フィルムとを備える、画像表示装置。
【請求項8】
請求項1に記載の反射防止フィルムの製造方法であって、
前記ハードコート層の前記透明フィルム基材側とは反対側に、ロールトゥロール方式のスパッタ成膜装置により前記反射防止層を成膜する工程Saと、
前記工程Saの後、前記反射防止層が形成された積層体を加熱する工程Sbとを備える、反射防止フィルムの製造方法。
【請求項9】
前記工程Sbにおいて、温度110℃以上の条件で前記積層体を加熱する、請求項8に記載の反射防止フィルムの製造方法。
【請求項10】
前記工程Saで使用される前記透明フィルム基材は、温度120℃の環境下で5分間保持する耐熱性試験を行った際、前記耐熱性試験前後のいずれか1つの辺の方向の寸法変化率、及び前記辺の方向と直交する方向の寸法変化率が、いずれも0.00%以上0.25%以下である、請求項8に記載の反射防止フィルムの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、反射防止フィルム及びその製造方法、並びに画像表示装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の画像表示装置の視認側には、外光の反射による画質低下の防止、コントラスト向上等を目的として、反射防止フィルムが配置されている。反射防止フィルムは、透明フィルム基材上に、屈折率の異なる複数の薄膜の積層体からなる反射防止層を備える。
【0003】
例えば、特許文献1には、ハードコートフィルム上にSiOプライマー層を備え、その上に、高屈折率層としての酸化ニオブ(Nb



)層と低屈折率層としての酸化シリコン(SiO

)層との交互積層体からなる反射防止層を備える反射防止フィルムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-47876号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年では、例えば車載用ディスプレイ等において、曲面形状の画像表示面を有する画像表示装置が実用化されている。曲面形状の画像表示面に反射防止フィルムを貼り合わせる際は、反射防止フィルムを画像表示面(曲面)に追従させるため、反射防止フィルムに対して全方向に引張応力を付与した状態で、反射防止フィルムを、温度120℃程度に加熱しながら上記曲面に貼り合わせる必要がある。反射防止フィルムに対して全方向に引張応力を付与した状態で加熱すると、反射防止層に微細なクラックが発生する場合がある。反射防止層の微細なクラックは、ディスプレイの視認性低下の原因となっている。
【0006】
このため、反射防止フィルムのいずれか1つの辺の方向に引張応力を付与した状態及び上記方向と直交する方向に引張応力を付与した状態(以下、これらをまとめて「引張応力を付与した状態」と記載することがある)で加熱した際に、いずれについても反射防止層にクラックが生じ難い反射防止フィルムが望まれている。
【0007】
上記に鑑み、本発明は、引張応力を付与した状態で加熱しても、反射防止層にクラックが生じ難い反射防止フィルム及びその製造方法、並びに当該反射防止フィルムを用いた画像表示装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
<本発明の態様>
本発明には、以下の態様が含まれる。
【0009】
[1]透明フィルム基材、ハードコート層及び反射防止層をこの順に有する反射防止フィルムであって、
前記反射防止層は、屈折率の異なる2層以上の薄膜からなり、
温度120℃の環境下で5分間保持する耐熱性試験を行った際、前記耐熱性試験前後のいずれか1つの辺の方向の寸法変化率、及び前記辺の方向と直交する方向の寸法変化率が、いずれも-0.10%以上0.10%以下である、反射防止フィルム。
【0010】
[2]前記透明フィルム基材は、トリアセチルセルロースフィルムである、前記[1]に記載の反射防止フィルム。
(【0011】以降は省略されています)

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