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公開番号2024048280
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-08
出願番号2022154236
出願日2022-09-27
発明の名称エンジン制御装置
出願人株式会社SUBARU
代理人弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類F02D 41/04 20060101AFI20240401BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】エンジンの状態に応じて噴射段数を多段化した場合であっても点火時期を好適化できる、エンジン制御装置を提供する。
【解決手段】エンジン制御装置の制御システムには、エンジン運転点ごとに点火時期が設定されている点火時期マップとして、インジェクタの第1噴射段数に対応する第1点火時期マップと、前記第1噴射段数よりも多い第2噴射段数に対応する第2点火時期マップと、が記憶されており、制御システムは、インジェクタの噴射段数を判定し(S15、S16)、噴射段数が第1噴射段数である場合に、第1点火時期マップに基づいて点火プラグの点火時期を制御し(S17、S20、S21)、噴射段数が第2噴射段数である場合に、第2点火時期マップに基づいて点火プラグの点火時期を制御する(S18又はS19、S20、S21)。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
燃焼室内に燃料を噴射するインジェクタと、前記燃焼室内の混合気に点火する点火プラグと、を備えるエンジンを制御するエンジン制御装置であって、
互いに通信可能に接続されるメモリおよびプロセッサを有し、前記点火プラグの点火時期を制御する制御システムを有し、
前記制御システムには、エンジン運転点ごとに点火時期が設定されている点火時期マップとして、前記インジェクタの第1噴射段数に対応する第1点火時期マップと、前記第1噴射段数よりも多い第2噴射段数に対応する第2点火時期マップと、が記憶されており、
前記制御システムは、
前記インジェクタの噴射段数を判定し、
前記インジェクタの噴射段数が前記第1噴射段数である場合に、前記第1点火時期マップに基づいて前記点火プラグの点火時期を制御し、
前記インジェクタの噴射段数が前記第2噴射段数である場合に、前記第2点火時期マップに基づいて前記点火プラグの点火時期を制御する、
エンジン制御装置。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
請求項1に記載のエンジン制御装置において、
前記第2点火時期マップの点火時期は、前記第1点火時期マップの点火時期よりも、進角側に設定されている、
エンジン制御装置。
【請求項3】
請求項1に記載のエンジン制御装置において、
前記制御システムは、前記エンジンの冷却水温に応じて、前記インジェクタの噴射段数を制御する、
エンジン制御装置。
【請求項4】
請求項1に記載のエンジン制御装置において、
前記エンジンは、前記燃焼室を有する気筒を複数備え、
前記制御システムは、前記インジェクタの噴射段数を前記気筒ごとに判定する、
エンジン制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンを制御するエンジン制御装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、燃焼室内に燃料を多段噴射して、燃料の気化潜熱で燃焼室内の温度を下げることにより圧縮比を高めた、ガソリン直噴エンジンが知られている。このエンジンでは、エンジン回転数とエンジン負荷とで定められるエンジン運転点に応じて、燃料の噴射段数が設定されており、またエンジン運転点に応じて、燃料への点火時期が設定されているので、噴射段数に適した点火時期となるように制御されている。特許文献1~4には、噴射段数を切り替える際に、点火時期を進角側又は遅角側にシフトさせる、エンジン制御装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-227706号公報
特開2009-121255号公報
特開2016-121539号公報
特開2016-053322号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、エンジンの状態(例えば冷却水温)に応じて噴射段数を多段化すると、MBT(Minimum advance for the Best Torque)がシフトすることが判明した。図10は、縦軸にトルク、横軸にクランク角を取ったグラフであり、アクセル開度一定かつエンジン回転速度一定のもとで理論混合気が供給されているとしたときの、点火時期とトルクとの関係を示している。図10において、1段噴射(L1)の場合のMBTは、ピストンの上死点(TDC:Top Dead Center)よりも進角したMBT1である。これが多段噴射(L2)になると、MBTは、MBT1よりも進角側にシフトしたMBT2となる。この多段噴射の場合に、1段噴射の場合と同じ時期に点火を行うと、MBT2となる点火時期から見てリタードしていることになるため、好適な点火時期とならない。
本発明の目的は、エンジンの状態に応じて噴射段数を多段化した場合であっても点火時期を好適化できる、エンジン制御装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態のエンジン制御装置は、燃焼室内に燃料を噴射するインジェクタと、前記燃焼室内の混合気に点火する点火プラグと、を備えるエンジンを制御するエンジン制御装置であって、互いに通信可能に接続されるメモリおよびプロセッサを有し、前記点火プラグの点火時期を制御する制御システムを有し、前記制御システムには、エンジン運転点ごとに点火時期が設定されている点火時期マップとして、前記インジェクタの第1噴射段数に対応する第1点火時期マップと、前記第1噴射段数よりも多い第2噴射段数に対応する第2点火時期マップと、が記憶されており、前記制御システムは、前記インジェクタの噴射段数を判定し、前記インジェクタの噴射段数が前記第1噴射段数である場合に、前記第1点火時期マップに基づいて前記点火プラグの点火時期を制御し、前記インジェクタの噴射段数が前記第2噴射段数である場合に、前記第2点火時期マップに基づいて前記点火プラグの点火時期を制御する。
【発明の効果】
【0006】
一実施形態のエンジン制御装置によれば、噴射段数に応じた点火時期マップに基づいて点火時期が制御されるので、エンジンの状態に応じて噴射段数を多段化した場合であっても点火時期を好適化できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
エンジンが搭載される車両の一例を示す図である。
エンジンの一例を示す図である。
制御システムの一例を示す図である。
エンジン制御ユニットの基本構造の一例を示す図である。
通常運転中における噴射段数マップの一例を示す図である。
低水温中における噴射段数マップの一例を示す図である。
1段噴射用点火時期マップの一例を示す図である。
2段噴射用点火時期マップの一例を示す図である。
3段噴射用点火時期マップの一例を示す図である。
点火制御の一例を示すフローチャートである。
各気筒におけるクランク角と噴射および点火の確定タイミングとの関係を示す図である。
低水温中における噴射段数マップの変形例を示す図である。
3段噴射用点火時期マップの変形例を示す図である。
点火時期とトルクとの関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一または実質的に同一の構成や要素については、同一の符号を付して繰り返しの説明を省略する。
【0009】
[車両]
図1は、エンジン10が搭載される車両11の一例を示す図である。図1に示すように、車両11には、エンジン10を備えたパワートレイン12が搭載されている。エンジン10には、燃料噴射装置13が設けられている。車両11には、ガソリン等の燃料を溜める燃料タンク14が設けられている。燃料タンク14とエンジン10とは、燃料供給経路15を介して互いに接続されている。なお、図示するエンジン10は、水平対向エンジンであるが、これに限られることはなく、直列エンジンや、V型エンジンであってもよい。また、エンジン10は、4気筒エンジンであるが、これに限られることはなく、5気筒以上のエンジンや、3気筒以下のエンジン(単気筒エンジンを含む)であってもよい。
【0010】
[エンジン]
図2は、エンジン10の一例を示す図である。図2に示すように、エンジン10は、一方のシリンダバンクを構成するシリンダブロック20と、他方のシリンダバンクを構成するシリンダブロック21と、一対のシリンダブロック20,21に支持されるクランク軸22と、を有している。各シリンダブロック20,21には、シリンダ(気筒)23が形成されており、各シリンダ23にはピストン24が収容されている。クランク軸22とピストン24とは、コネクティングロッド25を介して互いに連結されている。
(【0011】以降は省略されています)

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