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公開番号2024048236
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-08
出願番号2022154163
出願日2022-09-27
発明の名称パルス電源装置
出願人株式会社ダイヘン
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H02M 3/155 20060101AFI20240401BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電圧値および発生時間を様々なパターンで出力する。
【解決手段】パルス電源装置は、N個のDC-DCコンバータと、N個のインバータとを備える。N個のDC-DCコンバータは、第1端子と第2端子との間に直流電圧を発生する。N個のインバータのそれぞれは、対応するDC-DCコンバータにおける第1端子と出力端子との間を短絡または切断する第1スイッチと、対応するDC-DCコンバータにおける第2端子と出力端子との間を短絡または切断する第2スイッチとを含む。N個のDC-DCコンバータのうちの第1のDC-DCコンバータの第2端子は、基準電位に接続される。N個のDC-DCコンバータのうちの第n(nは、2以上、N以下の整数)のDC-DCコンバータの第1端子は、N個のインバータのうちの第(n-1)のインバータにおける出力端子に接続される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
それぞれが第1端子および第2端子を有し、前記第1端子と前記第2端子との間に直流電圧を発生するN個(Nは2以上の整数)のDC-DCコンバータと、
それぞれが出力端子を有し、前記N個のDC-DCコンバータに一対一で対応して設けられるN個のインバータと、
を備え、
前記N個のインバータのそれぞれは、前記N個のDC-DCコンバータのうちの対応するDC-DCコンバータにおける前記第1端子と前記出力端子との間を短絡または切断する第1スイッチと、前記対応するDC-DCコンバータにおける前記第2端子と前記出力端子との間を短絡または切断する第2スイッチとを含み、
前記第1スイッチおよび前記第2スイッチは、相補的にスイッチング動作し、
前記N個のDC-DCコンバータのうちの第1のDC-DCコンバータの前記第2端子は、基準電位に接続され、
前記N個のDC-DCコンバータのうちの第n(nは、2以上、N以下の整数)のDC-DCコンバータの前記第1端子は、前記N個のインバータのうちの第(n-1)のインバータにおける前記出力端子に接続され、且つ、前記第nのDC-DCコンバータの2次側整流回路に対して直流的に切断されている
パルス電源装置。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記N個のインバータのスイッチングタイミングを制御するパルス制御部をさらに備え、
前記N個のDC-DCコンバータのそれぞれは、スイッチング電源装置であり、
前記第nのDC-DCコンバータのそれぞれは、前記パルス制御部による前記N個のインバータのスイッチングタイミングに基づき、前記第1端子が前記基準電位となったタイミングにおける前記第2端子の電圧を検出し、検出した前記第2端子の電圧に基づき、前記第1端子と前記第2端子との間に発生する直流電圧を安定化させる
請求項1に記載のパルス電源装置。
【請求項3】
前記第1のDC-DCコンバータは、前記第nのDC-DCコンバータから発生される直流電圧よりも絶対値が小さい直流電圧を発生する
請求項1に記載のパルス電源装置。
【請求項4】
前記第nのDC-DCコンバータの前記第2端子は、前記第1のDC-DCコンバータの前記第1端子とは逆極性の電圧を発生する
請求項3に記載のパルス電源装置。
【請求項5】
前記第nのDC-DCコンバータの前記第1端子は、キャパシタを介して前記第nのDC-DCコンバータの前記第2端子に接続されている
請求項1~請求項4のいずれか1項に記載のパルス電源装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、パルス電源装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
3レベル以上の電圧を周期的に切り替えて出力するパルス電源装置として、バイポーラ方式のマルチレベルインバータ(特許文献1)が知られている。バイポーラ方式のマルチレベルインバータは、0Vを出力する短絡スイッチと、正側電圧と負側電圧とを切り替えるフルブリッジインバータとを備える。バイポーラ方式のマルチレベルインバータは、0Vと、正側電圧と、負側電圧とを周期的に切り替えることができる。しかし、バイポーラ方式のマルチレベルインバータは、正側電圧と負側電圧の絶対値が同一であり、デューティ比も50%である。このため、バイポーラ方式のマルチレベルインバータは、発生する電圧値およびデューティ比が限定されてしまっていた。
【0003】
このようなパルス電源装置として、NPC(Neutral Point Clamped)方式のマルチレベルインバータも知られている。NPC方式のマルチレベルインバータは、スイッチと、ダイオードとを利用したNPC回路または双方向スイッチ(TタイプNPC)を利用する。NPC方式のマルチレベルインバータは、複数のDC-DCコンバータを用いて複数の直流電圧を発生させることにより、絶対値の異なる正側電圧および負側電圧を出力したり、50%以外のデューティ比で電圧を切り替えたりすることができる。しかし、NPC方式のマルチレベルインバータは、絶対値の小さい正側電圧と絶対値の大きい負側電圧を出力するような場合であっても、絶対値の小さい正側電圧をスイッチングするスイッチの耐圧を、絶対値の大きい負側電圧をスイッチングするスイッチと同様に、高くしなければならなかった。正側電圧と負側電圧との大小関係が逆であっても同様である。このため、NPC方式のマルチレベルインバータは、スイッチのコストが高くなってしまっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2009/145092号公報
特許第6225418号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易に且つ少ないコストで、電圧値および発生時間を様々なパターンで出力することができるパルス電源装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るパルス電源装置は、それぞれが第1端子および第2端子を有し、前記第1端子と前記第2端子との間に直流電圧を発生するN個(Nは2以上の整数)のDC-DCコンバータと、それぞれが出力端子を有し、前記N個のDC-DCコンバータに一対一で対応して設けられるN個のインバータと、を備え、前記N個のインバータのそれぞれは、前記N個のDC-DCコンバータのうちの対応するDC-DCコンバータにおける前記第1端子と前記出力端子との間を短絡または切断する第1スイッチと、前記対応するDC-DCコンバータにおける前記第2端子と前記出力端子との間を短絡または切断する第2スイッチとを含み、前記第1スイッチおよび前記第2スイッチは、相補的にスイッチング動作し、前記N個のDC-DCコンバータのうちの第1のDC-DCコンバータの前記第2端子は、基準電位に接続され、前記N個のDC-DCコンバータのうちの第n(nは、2以上、N以下の整数)のDC-DCコンバータの前記第1端子は、前記N個のインバータのうちの第(n-1)のインバータにおける前記出力端子に接続され、且つ、前記第nのDC-DCコンバータの2次側整流回路に対して直流的に切断されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、簡易に且つ少ないコストで、電圧値および発生時間を様々なパターンを組み合わせて出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態に係るパルス電源装置の構成を示す図である。
図2は、第1実施形態のシミュレーション波形の第1例を示す図である。
図3は、第1実施形態のシミュレーション波形の第2例を示す図である。
図4は、第1実施形態のシミュレーション波形の第3例を示す図である。
図5は、第2実施形態に係るパルス電源装置の構成を示す図である。
図6は、第2実施形態のシミュレーション波形を示す図である。
図7は、第nのDC-DCコンバータの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、第1実施形態に係るパルス電源装置10の構成を示す。パルス電源装置10は、負荷100に複数のレベルに周期的に変化するパルス出力電圧V
OUT
を供給する。パルス電源装置10は、負荷100のインピーダンスの変動に関わらず目標の電位に安定化されたパルス出力電圧V
OUT
を出力する。例えば、パルス電源装置10は、プラズマ発生装置にスイッチングパルスを供給するパルス発生装置として用いられる。
【0010】
パルス電源装置10は、第1のDC-DCコンバータ20-1と、第2のDC-DCコンバータ20-2と、第1のインバータ22-1と、第2のインバータ22-2と、パルス制御部24とを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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