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公開番号2024046084
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-03
出願番号2022151256
出願日2022-09-22
発明の名称熱処理システム
出願人日本碍子株式会社,エヌジーケイ・キルンテック株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類F27B 9/26 20060101AFI20240327BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約【課題】匣鉢を上下方向に重ねる際に、所望の順番で重ねる。
【解決手段】熱処理システムは、熱処理炉と供給装置と段積み装置と第1搬送装置と段ばらし装置と回収装置と第2搬送装置を備えている。熱処理炉は、上下方向に段積みされた匣鉢に収容された被処理物を熱処理する。供給装置は、匣鉢に被処理物を供給する。段積み装置は、複数の匣鉢を段積みする。第1搬送装置は、段積みされた匣鉢を熱処理炉の搬入口に搬送する。段ばらし装置は、段積みされた複数の匣鉢を段ばらしする。回収装置は、匣鉢から被処理物を回収する。第2搬送装置は、熱処理炉の搬出口から搬出された匣鉢を段ばらし装置まで搬送する。少なくとも回収装置及び供給装置は、匣鉢を第1搬送経路に沿って搬送する第1搬送機構と、匣鉢を第2搬送経路に沿って搬送する第2搬送機構を少なくとも備えている。第1搬送経路と第2搬送経路のそれぞれに回収部又は供給部が設けられている
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
搬入口と搬出口とを備え、前記搬入口から前記搬出口に匣鉢を搬送する間に、上下方向に段積みされた前記匣鉢に収容された被処理物を熱処理する熱処理炉と、
前記被処理物が収容されていない前記匣鉢に、熱処理前の前記被処理物を供給する供給装置と、
前記供給装置で前記被処理物が供給された複数の前記匣鉢を上下方向に段積みする段積み装置と、
前記段積み装置で上下方向に段積みされた前記匣鉢を、前記熱処理炉の前記搬入口に搬送する第1搬送装置と、
前記熱処理炉の前記搬出口から搬出される上下方向に段積みされた複数の前記匣鉢を段ばらしする段ばらし装置と、
前記段ばらし装置で段ばらしされた前記匣鉢から前記熱処理炉で熱処理された前記被処理物を回収する回収装置と、
前記熱処理炉の前記搬出口から搬出された前記匣鉢を前記段ばらし装置まで搬送する第2搬送装置と、を備えており、
前記回収装置及び前記供給装置の少なくとも1つは、前記匣鉢を第1搬送経路に沿って搬送する第1搬送機構と、前記匣鉢を前記第1搬送経路とは異なる第2搬送経路に沿って搬送する第2搬送機構と、を少なくとも備えており、
前記第1搬送経路と前記第2搬送経路のそれぞれに、前記匣鉢内の前記被処理物を回収する回収部又は前記匣鉢内に前記被処理物を供給する供給部が設けられている、熱処理システム。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記第1搬送経路及び前記第2搬送経路の上流に設けられ、前記匣鉢を前記第1搬送経路及び前記第2搬送経路のいずれか一方に分岐させる分岐部と、
前記第1搬送経路及び前記第2搬送経路の下流に設けられ、前記第1搬送経路を搬送された匣鉢と前記第2搬送経路を搬送された匣鉢を合流させる合流部と、をさらに備えている、請求項1に記載の熱処理システム。
【請求項3】
前記第1搬送経路と前記第2搬送経路の少なくとも一方には、前記第1搬送経路を搬送された匣鉢と前記第2搬送経路を搬送された匣鉢について、前記合流部に搬入される順番を調整する調整機構がさらに設けられている、請求項2に記載の熱処理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示する技術は、被処理物を熱処理する技術に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
熱処理炉(例えば、ローラーハースキルンやプッシャーキルン等)を用いて、被処理物を熱処理することがある。例えば、粉体等の被処理物を熱処理炉で熱処理する際には、被処理物は匣鉢に収容された状態で熱処理される。匣鉢は、再利用して繰り返し用いられる。例えば、特許文献1には、匣鉢に被処理物を供給する供給装置と、匣鉢内の被処理物を熱処理する熱処理炉と、匣鉢内から被処理物を回収する回収装置を備える熱処理システムの一例が開示されている。匣鉢は、供給装置と熱処理炉と回収装置との間を搬送されて、熱処理炉での被処理物の熱処理に繰り返し使用される。
【0003】
熱処理炉で熱処理する際には、生産性を向上させるために、被処理物を収容した複数の匣鉢を上下方向に段積みして熱処理されることがある。一方で、匣鉢内に被処理物を供給したり、匣鉢内の被処理物を回収したりするときには、匣鉢は段積みされてない状態にされる。このため、熱処理炉内において段積みされて搬送された匣鉢は、熱処理炉から搬出された後に段ばらしされ、回収装置で各匣鉢から被処理物が回収される。そして、供給装置で匣鉢内に再び被処理物が供給された後、匣鉢は再び段積みされて、熱処理炉内に搬入される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7041300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の熱処理システムでは、匣鉢は、供給装置と熱処理炉と回収装置との間を搬送される。このような熱処理システムにおいて被処理物を段積みして熱処理する場合には、一般的に、段ばらしや段積みは、匣鉢を搬送する搬送機構(例えば、搬送ローラを用いた搬送機構等)を利用して行われる。すなわち、段ばらしの際には、上の匣鉢を把持した状態で下の匣鉢を先に搬送した後、把持していた匣鉢を搬送機構上に載置する。このため、下に配置されていた匣鉢が先に搬送され、上に積まれていた匣鉢が続いて搬送される。続いて、回収装置において匣鉢内の被処理物が回収され、供給装置において未処理の被処理物が匣鉢に供給された後、匣鉢は段積みされる。段積みの際には、先に搬送される匣鉢を持ち上げて把持した状態で次の匣鉢を搬送し、次の匣鉢が把持されている匣鉢の下方に来ると、把持されている匣鉢が次の匣鉢の上に積まれる。したがって、先に搬送される匣鉢が上方に積まれ、後に搬送される匣鉢が下方に位置する。このように、段ばらし前と段積み後では、匣鉢の上下の順番が入れ替わることになる。
【0006】
しかしながら、段積みする匣鉢の上下の順番を、ユーザの所望の順番にしたいことがある。例えば、匣鉢の上面に蓋をして熱処理を行う場合は、段積みされた匣鉢のうち一番上の匣鉢のみ、その上面に蓋を載せることになる。このため、匣鉢を複数回にわたって熱処理に用いると、熱変形によって一番上の匣鉢と、下に配置される匣鉢の形状が異なってくることがある。このような場合には、蓋を載せるための形状を有する匣鉢を、必ず一番上に積む必要がある。従来の熱処理システムでは、段ばらし前と段積み後で匣鉢の上下の順番が入れ替わるため、蓋を載せる匣鉢を必ず一番上に積むことはできない。このように、従来の熱処理システムでは、段積みする匣鉢の上下の順番を所望の順番にすることができないという問題があった。
【0007】
本明細書は、匣鉢を上下方向に重ねる際に、所望の順番で重ねることが可能な技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書に開示する技術の第1の態様では、熱処理システムは、熱処理炉と供給装置と段積み装置と第1搬送装置と段ばらし装置と回収装置と第2搬送装置と、を備えている。熱処理炉は、搬入口と搬出口とを備え、搬入口から搬出口に匣鉢を搬送する間に、上下方向に段積みされた匣鉢に収容された被処理物を熱処理する。供給装置は、被処理物が収容されていない匣鉢に、熱処理前の被処理物を供給する。段積み装置は、供給装置で被処理物が供給された複数の匣鉢を上下方向に段積みする。第1搬送装置は、段積み装置で上下方向に段積みされた匣鉢を、熱処理炉の搬入口に搬送する。段ばらし装置は、熱処理炉の搬出口から搬出される上下方向に段積みされた複数の匣鉢を段ばらしする。回収装置は、段ばらし装置で段ばらしされた匣鉢から熱処理炉で熱処理された被処理物を回収する。第2搬送装置は、熱処理炉の搬出口から搬出された匣鉢を段ばらし装置まで搬送する。回収装置及び供給装置の少なくとも1つは、匣鉢を第1搬送経路に沿って搬送する第1搬送機構と、匣鉢を第1搬送経路とは異なる第2搬送経路に沿って搬送する第2搬送機構と、を少なくとも備えている。第1搬送経路と第2搬送経路のそれぞれに、匣鉢内の被処理物を回収する回収部又は匣鉢内に被処理物を供給する供給部が設けられている。
【0009】
上記の熱処理システムでは、回収装置及び供給装置の少なくとも1つにおいて、第1搬送経路と第2搬送経路が設けられることにより、回収装置及び/又は供給装置では、匣鉢が並列に搬送される。これにより、段ばらしして匣鉢から熱処理後の被処理物を回収し、さらに匣鉢に未処理の被処理物を供給した後、再び匣鉢を段積みする際に、匣鉢の上下方向の順番が固定されず、所望の順番に積むことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1に係る熱処理システムの概略構成を示す図。
実施例1に係る熱処理システムの制御系を示すブロック図。
熱処理炉の概略構成を示す図であり、匣鉢の搬送方向に平行な平面で熱処理炉を切断したときの縦断面図。
図3のIV-IV線における断面図。
段積み装置で匣鉢を段積みする動作を説明するための側面図。
段積みされた匣鉢を段ばらし装置で段ばらしする動作を説明するための側面図。
実施例1の回収装置の制御系を示すブロック図。
第1搬送経路と第2搬送経路を示す図。
実施例2に係る熱処理システムの概略構成を示す図。
実施例3に係る熱処理システムの概略構成を示す図。
(【0011】以降は省略されています)

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