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公開番号2024044926
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022150760
出願日2022-09-21
発明の名称通気フィルタユニット
出願人NTN株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H05K 5/06 20060101AFI20240326BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】簡易な構造でありつつシール性に優れる挿入型の通気フィルタユニットを提供する。
【解決手段】
通気フィルタユニット1は、フィルタ部材2と、該フィルタ部材を内部に収容するケース3とを備えてなり、ケース3の少なくとも一部が相手部材の貫通孔に挿通されて固定され、相手部材の内部空間と外部空間を繋ぐフィルタ部材2を介在させた通気経路を形成し、ケース3においてフィルタ部材2が収容される収容部31の開口部を閉塞する蓋部材4を有し、蓋部材4が、収容部31の外周を覆う硬質樹脂の成形体であり、ケース3が、熱可塑性エラストマーを主成分とする樹脂材料の成形体であり、蓋部材4に圧入されて固定される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
フィルタ部材と、該フィルタ部材を内部に収容するケースとを備えてなり、前記ケースの少なくとも一部が相手部材の貫通孔に挿通されて固定され、前記相手部材の内部空間と外部空間を繋ぐ前記フィルタ部材を介在させた通気経路を形成する通気フィルタユニットであって、
前記ケースにおいて前記フィルタ部材が収容される収容部の開口部を閉塞する蓋部材を有し、
前記蓋部材が、前記収容部の外周を覆う硬質樹脂の成形体であり、
前記ケースが、熱可塑性エラストマーを主成分とする樹脂材料の成形体であり、前記蓋部材に圧入されて固定されることを特徴とする通気フィルタユニット。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記ケースは、前記収容部と、該収容部から延出し前記相手部材へ装着される装着部とを有し、
前記収容部は、前記フィルタ部材と前記装着部との間に隙間を形成する段部を有し、
前記段部の内径が、前記収容部の内径よりも小さく、前記装着部の内径よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の通気フィルタユニット。
【請求項3】
前記蓋部材は、開口部側の端部に中心軸方向へ突出した凸部を有し、該凸部が前記収容部に係合して前記ケースに固定されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の通気フィルタユニット。
【請求項4】
前記蓋部材は、底部と、該底部の周縁に設けられた側部とを有し、
前記側部の内径が、前記収容部の外径よりも小さく、
前記側部における前記底部側の内周には前記側部の内径を縮径する縮径部が形成され、
前記通気フィルタユニットの中心軸方向断面において、前記縮径部の下端位置が、前記フィルタ部材の下端位置よりも上であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の通気フィルタユニット。
【請求項5】
前記蓋部材は、底部と、該底部の周縁に設けられた側部とを有し、
前記側部の内径が、前記収容部の外径よりも小さく、
前記側部における前記底部側の内周には前記側部の内径を縮径する縮径部が形成され、
前記通気フィルタユニットの中心軸方向断面において、前記縮径部の下端位置が、前記フィルタ部材の下端位置よりも上であることを特徴とする請求項3記載の通気フィルタユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、屋外通信機器筐体、無線ボックス、エレクトロニックコントロールユニット、パワーコントロールユニット、ヘッドライトなどに付属の装置の内圧調整を行う通気フィルタユニットに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、屋外通信機器筐体、無線ボックス、ヘッドライト、エレクトロニックコントロールユニット(以下、「ECU」ともいう)、パワーコントロールユニット(以下、「PCU」ともいう)などの電気/電子回路を含む電気制御装置類には、結露や、内圧変動によるゆがみを防止するため、通気性と防水性が求められる。通気性と防水性の付与のため、ECUやヘッドライトなどのケーシングには、内圧調整用の通気フィルタユニットが設けられている。
【0003】
従来の通気フィルタユニットでは、ケース(筐体)としてナイロンや、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)といった高剛性、高硬度の樹脂材料が使用されることが多い。このような材料でケースを製作した場合、ケースが形状変化しにくいため、通気フィルタユニットが取り付けられる相手部材との接合部でのシール性が不足し、通気フィルタユニットの外側からのエアー漏れや、装置内への水分などの液体の侵入が発生するおそれがあった。
【0004】
特許文献1には、電子部品などを収容する筐体の内外での通気を確保しつつ筐体内への異物の侵入を防ぐために、筐体との間にOリングが設けられた通気部材が記載されている。この通気部材は、従来の通気フィルタユニットとして一般的な構造である。
【0005】
特許文献2には、弾性を有するとともに凹部を有し、かつ凹部と外部とを連通する孔を有する第一部材と、第一部材の凹部に保持されるとともに、連続気泡を有する第二部材によって構成されるシール部材が記載されている。このシール部材は部品点数が少なく、防水通気フィルタユニットの生産性に優れると考えられる。
【0006】
特許文献3には、テーパが形成された開口部を有する筐体と、開口部に取り付けられた通気部材とを備え、該通気部材がゴム弾性を有する材料からなるOリングを含む通気構造が記載されている。この通気部材は優れた防水性を備えることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第5122347号公報
特開2021-92317号公報
特許第5558761号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1には、樹脂材料を射出成形して通気部材の支持体を製作することが記載されている。この場合、支持体を精度よく製作でき、ハンドリング性や検査が容易である。一方、筐体の貫通孔へ通気フィルタユニットのみを直接取り付けても、通気部材の支持体が相手部材に十分に密着しにくく、シール性の確保が容易ではない。そのため、シール性確保のため支持体と相手部材の間を介在させるOリング(シールリング)などの弾性体を使用する必要があり、部品点数の増加や、製造工数の増大による組立工程の煩雑化などの課題があった。
【0009】
また、特許文献2に記載の通気部材は、フィルタのハウジング(筐体)に弾性体を使用し、その弾性力でフィルタを保持することにより防水通気フィルタユニットの生産性の向上が期待できるが、フィルタサイズが取り付け部の穴径に制約されるため設計上、通気性の調整自由度が小さい。また、この通気部材は、相手部材に取り付けることで相手部材/筐体間および筐体/フィルタ間の保持力およびシール性を高める構成である。そのため、防水通気フィルタユニットの取り付け時や、取り付け前の搬送時にはフィルタの保持力が不足する可能性があり、ハウジングからフィルタが欠落するおそれがある。
【0010】
特許文献3に記載の通気部材は、筐体の取り付け穴にテーパを形成し、シール部材であるOリングを変形させることによる防水性の向上が期待できる反面、テーパを形成する加工のための工数が増加する課題があった。
(【0011】以降は省略されています)

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