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公開番号2024044105
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022149450
出願日2022-09-20
発明の名称配線基板
出願人イビデン株式会社
代理人弁理士法人朝日奈特許事務所
主分類H05K 1/02 20060101AFI20240326BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】表裏の導体層間の電気抵抗のばらつき及び各導体層の厚さのむらの抑制。
【解決手段】実施形態の配線基板1は、貫通孔4aを備える絶縁層2と、絶縁層2の2つの表面にそれぞれ形成されている第1導体層31及び第2導体層32と、貫通孔4aにそれぞれ形成されていて第1導体層31と第2導体層32とを接続する複数の層間導体4と、を含んでいる。配線基板1は、それぞれに複数の層間導体4の一部が形成されている第1領域A1及び第2領域A2を有し、複数の層間導体4は、第1領域A1に形成されている第1層間導体41と、第1層間導体41の密度よりも高い密度で第2領域A2に形成されている第2層間導体42と、を含み、第1層間導体41の端部の厚さは、第2層間導体42の端部の厚さと略同じか大きく、第1層間導体41の中央部の厚さは、第2層間導体42の中央部の厚さよりも大きい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
対向する2つの表面を有していて、前記2つの表面の間を貫く貫通孔を備える絶縁層と、
前記2つの表面の一方及び他方にそれぞれ形成されている第1導体層及び第2導体層と、
前記貫通孔を囲む壁面に沿ってそれぞれ膜状に形成されていて前記第1導体層と前記第2導体層とを接続する複数の層間導体と、
を含む配線基板であって、
前記配線基板は、それぞれに前記複数の層間導体の一部が形成されている第1領域及び第2領域を有し、
前記複数の層間導体は、前記第1領域に形成されている第1層間導体と、前記第1領域における前記第1層間導体の密度よりも高い密度で前記第2領域に形成されている第2層間導体と、を含み、
前記第1層間導体における前記絶縁層の厚さ方向の端部の厚さは、前記第2層間導体における前記厚さ方向の端部の厚さと略同じか大きく、
前記第1層間導体における前記厚さ方向の中央部の厚さは、前記第2層間導体における前記厚さ方向の中央部の厚さよりも大きい。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
請求項1記載の配線基板であって、前記第1層間導体の前記中央部の厚さと前記第2層間導体の前記中央部の厚さとの差である第1差異が、前記第1層間導体の前記端部の厚さと前記第2層間導体の前記端部の厚さとの差である第2差異よりも大きい。
【請求項3】
請求項2記載の配線基板であって、前記第1差異は、前記第2差異の2倍以上、5倍以下である。
【請求項4】
請求項1記載の配線基板であって、前記第1層間導体の前記中央部の厚さは、前記第2層間導体の前記中央部の厚さの1.5倍以上、3倍以下である。
【請求項5】
請求項1記載の配線基板であって、前記第1層間導体の前記中央部の厚さは、前記第1層間導体の前記端部の厚さの1.5倍以上、3倍以下である。
【請求項6】
請求項1記載の配線基板であって、
前記第1層間導体及び前記第2層間導体は、それぞれ、前記壁面に接する下層膜と、前記下層膜上に形成されていて電解めっき膜からなる上層膜とを含んでおり、
前記第1層間導体に含まれる前記上層膜の前記中央部での厚さと前記第2層間導体に含まれる前記上層膜の前記中央部での厚さとの差が、前記第1層間導体に含まれる前記上層膜の前記端部での厚さと前記第2層間導体に含まれる前記上層膜の前記端部での厚さとの差の2倍以上、5倍以下である。
【請求項7】
請求項1記載の配線基板であって、
前記第1領域における前記第1層間導体の密度は、0.6個/mm
2
以上、1.2個/mm
2
以下であり、
前記第2領域における前記第2層間導体の密度は、6個/mm
2
以上、10個/mm
2
以下である。
【請求項8】
請求項1記載の配線基板であって、前記絶縁層の厚さは、1.0mm以上、2.0mm以下である。
【請求項9】
請求項1記載の配線基板であって、前記貫通孔の内径は150μm以上、200μm以下である。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、配線基板に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、3つのスルーホール群が互いに異なる配列密度でコア基板のそれぞれの領域に配列されている配線基板が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-192432号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示の配線基板では、スルーホール群の配列密度の高い領域と低い領域との間で、互いに同じ大きさの導体パターンに接続されるスルーホールの数が異なっていると考えられる。そのため、スルーホール群の配列密度の高い領域と低い領域との間で、スルーホールによって接続されるコア基板の表裏の導体パターン間の電気抵抗が異なることがある。各導体層内の領域ごとに導体パターンの電気的特性に差異が生じ、配線基板を用いる機器において所望の性能が得られないことがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の配線基板は、対向する2つの表面を有していて、前記2つの表面の間を貫く貫通孔を備える絶縁層と、前記2つの表面の一方及び他方にそれぞれ形成されている第1導体層及び第2導体層と、前記貫通孔を囲む壁面に沿ってそれぞれ膜状に形成されていて前記第1導体層と前記第2導体層とを接続する複数の層間導体と、を含んでいる。そして、前記配線基板は、それぞれに前記複数の層間導体の一部が形成されている第1領域及び第2領域を有し、前記複数の層間導体は、前記第1領域に形成されている第1層間導体と、前記第1領域における前記第1層間導体の密度よりも高い密度で前記第2領域に形成されている第2層間導体と、を含み、前記第1層間導体における前記絶縁層の厚さ方向の端部の厚さは、前記第2層間導体における前記厚さ方向の端部の厚さと略同じか大きく、前記第1層間導体における前記厚さ方向の中央部の厚さは、前記第2層間導体における前記厚さ方向の中央部の厚さよりも大きい。
【0006】
本発明の実施形態によれば、配線基板の表裏の導体層同士を接続する層間導体の領域間での配置密度の差異による表裏の導体層間の電気抵抗の領域間でのばらつき及び各導体層の厚さのむらが小さいことがある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一実施形態の配線基板の一例を示す断面図。
図1の配線基板の平面図。
図1のIIIA部の拡大図。
図1のIIIB部の拡大図。
一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。
一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。
一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。
一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。
一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。
一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。
一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。
一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の一実施形態の配線基板が図面を参照しながら説明される。図1には、本実施形態の配線基板の一例である配線基板1の断面図が示されている。図2には、図1の配線基板1の平面図が示されている。図1は、配線基板1の図2に示されるI-I線での断面図である。図3Aには、図1のIIIA部の拡大図が示されており、図3Bには、図1のIIIB部の拡大図が示されている。なお、配線基板1は実施形態の配線基板の一例に過ぎない。例えば、実施形態の配線基板に含まれる導体層及び絶縁層それぞれの数は、図1の配線基板1に含まれる導体層及び絶縁層それぞれの数に限定されない。すなわち、実施形態の配線基板は、配線基板1が有する絶縁層及び導体層に加えて、任意の数の絶縁層及び導体層を含み得る。なお、以下の説明で参照される各図面では、開示される実施形態が理解され易いように特定の部分が拡大して描かれていることがあり、大きさや長さに関して、各構成要素が互いの間の正確な比率で描かれていない場合がある。
【0009】
図1に示されるように、配線基板1は、絶縁層2と、絶縁層2の表面にそれぞれ形成されている導体層31(第1導体層)及び導体層32(第2導体層)と、導体層31と導体層32とを接続する複数の層間導体4と、を含んでいる。絶縁層2は、配線基板1の厚さ方向と略直交すると共に互いに対向する2つの表面として第1面2a及び第2面2bを有している。導体層31は第1面2a上に形成されており、導体層32は第2面2b上に形成されている。絶縁層2は、さらに、第1面2aと第2面2bとの間を貫く複数の貫通孔4aを備えている。複数の層間導体4は、それぞれ、複数の貫通孔4aそれぞれを囲む内壁に沿って膜状に形成されている。すなわち、各層間導体4は、部分的に膜状の形体を有していて全体的には中空部を有する筒状の形体を有している。筒状の各層間導体4の中空部は、例えばエポキシ樹脂のような任意の樹脂からなる充填体5で充填されている。図1の例の配線基板1には、部品Eが実装される。
【0010】
絶縁層2を貫通して2つの導体層(図1の例において導体層31と導体層32)同士を接続する層間導体4は、所謂スルーホール導体であり得る。層間導体4はビア導体と称されることもある。しかし、層間導体4は、絶縁層2によって覆われる導体層と他のいずれかの導体層とを接続しているのではなく、厚さ方向と交差する絶縁層2の2つの表面それぞれの上に直接形成されている導体層同士を接続する導電体である。
(【0011】以降は省略されています)

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