TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024036417
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-15
出願番号2024011154,2019090765
出願日2024-01-29,2019-05-13
発明の名称偏光板、偏光板中間体、偏光板の製造方法および打ち抜き刃型
出願人日東電工株式会社
代理人個人,個人
主分類G02B 5/30 20060101AFI20240308BHJP(光学)
要約【課題】異形状の偏光板を低コストで製造し得る方法、当該製造方法に用いられる偏光板中間体、当該製造方法により得られる偏光板を提供すること。
【解決手段】本発明の偏光板は、平面視における外郭が、直線部分および異形部分から構成され、該直線部分の端面が、切削加工面であり、該異形部分の端面が、非切削加工面である。本発明の偏光板の製造方法は、上記偏光板中間体を複数枚重ねてワークを形成すること、該ワーク外周面に垂直な回転軸と該外周面側に突出して設けられた切削刃とを有する切削手段を回転させながら、該ワークおよび該切削手段を相対的に移動させて、該ワークにおける前記偏光板中間体の前記削りしろ部分を切削することを含む。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
平面視における外郭が、直線部分および異形部分から構成され、
該直線部分の端面が、切削加工面であり、
該異形部分の端面が、非切削加工面である、
偏光板。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記異形部分が、外側に凸の曲線状である、請求項1に記載の偏光板。
【請求項3】
異形部分と、切削加工が予定された削りしろ部分とを有し、
削りしろ部分が、広幅部と、広幅部の少なくとも一端で異形部分と広幅部との間に位置し、該異形部分の端部から広幅部に向けて拡幅しているテーパ部とから構成される、
偏光板中間体。
【請求項4】
前記広幅部の幅が、0.5mm以上である、請求項3に記載の偏光板中間体。
【請求項5】
前記テーパ部のテーパ角度が45°以下である、請求項3または4に記載の偏光板中間体。
【請求項6】
請求項3から5のいずれかに記載の偏光板中間体を複数枚重ねてワークを形成すること、
該ワーク外周面に垂直な回転軸と該外周面側に突出して設けられた切削刃とを有する切削手段を回転させながら、該ワークおよび該切削手段を相対的に移動させて、該ワークにおける前記偏光板中間体の前記削りしろ部分を切削することを含む、
請求項1または2に記載の偏光板の製造方法。
【請求項7】
異形状打ち抜き部と、直線状打ち抜き部とを有し、かつ、該異形状打ち抜き部と該直線状打ち抜き部との間に、テーパ打ち抜き部が配置されて構成される、打ち抜き刃を備える
偏光板打ち抜き用の打ち抜き刃型。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、偏光板、偏光板中間体、偏光板の製造方法および打ち抜き刃型に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ディスプレイは、様々な場面で用いられており、そのデザインも多様化している。それに伴い、ディスプレイに用いられる偏光板の形状を、矩形のみではなく異形(例えば、角部を丸くした形状)にすることが望まれている。異形の偏光板を得る方法としては、エンドミルにより端面を切削する方法、レーザー加工により所定形状の偏光板を切り出す方法等が挙げられる。しかしながら、これらの方法を用いる場合、多大な設備投資が必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-182658号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、異形状の偏光板を低コストで製造し得る方法、当該製造方法に用いられる偏光板中間体、当該製造方法により得られる偏光板を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の偏光板は、平面視における外郭が、直線部分および異形部分から構成され、該直線部分の端面が、切削加工面であり、該異形部分の端面が、非切削加工面である。
1つの実施形態においては、上記異形部分が、外側に凸の曲線状である。
本発明の別の局面によれば偏光板中間体が提供される。この偏光板中間体は、異形部分と、切削加工が予定された削りしろ部分とを有し、削りしろ部分が、広幅部と、広幅部の少なくとも一端で異形部分と広幅部との間に位置し、該異形部分の端部から広幅部に向けて拡幅しているテーパ部とから構成される。
1つの実施形態においては、上記広幅部の幅が、0.5mm以上である。
1つの実施形態においては、上記テーパ部のテーパ角度が45°以下である。
本発明のさらに別の局面によれば、上記偏光板の製造方法が提供される。この偏光板の製造方法は、上記偏光板中間体を複数枚重ねてワークを形成すること、該ワーク外周面に垂直な回転軸と該外周面側に突出して設けられた切削刃とを有する切削手段を回転させながら、該ワークおよび該切削手段を相対的に移動させて、該ワークにおける上記偏光板中間体の上記削りしろ部分を切削することを含む。
本発明のさらに別の局面によれば、偏光板打ち抜き用の打ち抜き刃型が提供される。この偏光板打ち抜き用の打ち抜き刃型は、異形状打ち抜き部と、直線状打ち抜き部とを有し、かつ、該異形状打ち抜き部と該直線状打ち抜き部との間に、テーパ打ち抜き部が配置されて構成される、打ち抜き刃を備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、異形状の偏光板を低コストで製造し得る方法、当該製造方法に用いられる偏光板中間体、当該製造方法により得られる偏光板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の1つの実施形態による偏光板の概略平面図である。
本発明の1つの実施形態による偏光板中間体の概略平面図である。
本発明の1つの実施形態における偏光板中間体が有する削りしろ部分の部分拡大平面図である。
本発明の1つの実施形態における打ち抜き刃型の概略平面図である。
本発明の製造方法における切削加工を説明するための概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。なお、見やすくするために図面は模式的に表されており、さらに、図面における長さ、幅、厚み等の比率、ならびに角度等は、実際とは異なっている。また、本明細書において、「異形」とは直線状以外の形状を意味する。
【0009】
A.偏光板
図1は、本発明の1つの実施形態による偏光板の概略平面図である。偏光板10は、異形部分12を含む異形状の偏光板である。偏光板10の平面視における外郭は、直線部分11および異形部分12から構成される。代表的には、直線部分11と異形部分12とは連続している。1つの実施形態においては、図1に示すように、偏光板10の平面視における外郭は、2組の対向する直線部分11を含み、各直線部分11間は、異形部分12を介して連結し、曲線状のコーナーを有する矩形に近い形状である。
【0010】
1つの実施形態においては、上記異形部分12は、外側に凸の曲線状であり、好ましくは円弧状である。異形部分が円弧状であるとき、円弧状異形部分の半径は、例えば、1mm~50mmであり、好ましくは2mm~20mmであり、より好ましくは3mm~10mmであり、さらに好ましくは3mm~6mmである。また、円弧状異形部分の中心角は、例えば、30°~150°であり、好ましくは30°~110°であり、より好ましくは40°~100°であり、さらに好ましくは50°~90°である。なお、円弧状異形部分の半径および中心角は、所望とする偏光板の形状に応じて適切な値とされ得る。また、偏光板が複数の異形部分を有する場合、各異形部分は同じ形状であってもよく、異なる形状であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日東電工株式会社
複層構造体
16日前
日東電工株式会社
粘着シート
17日前
日東電工株式会社
光学積層体
2日前
日東電工株式会社
光学積層体
2日前
日東電工株式会社
光学積層体
16日前
日東電工株式会社
複層構造体
16日前
日東電工株式会社
光学粘着シート
17日前
日東電工株式会社
情報コード付シート
2日前
日東電工株式会社
粘着シート及び積層体
16日前
日東電工株式会社
光学積層体の製造方法
2日前
日東電工株式会社
光学部材および照明装置
17日前
日東電工株式会社
粘着剤および粘着シート
17日前
日東電工株式会社
粘着剤および粘着シート
17日前
日東電工株式会社
封止シートおよび電子装置
2日前
日東電工株式会社
封止シートおよび電子装置
2日前
日東電工株式会社
封止シートおよび電子装置
2日前
日東電工株式会社
積層体および画像表示装置
11日前
日東電工株式会社
封止用シートおよび素子装置
2日前
日東電工株式会社
分離膜の製造方法及び分離膜
17日前
日東電工株式会社
マーク付フィルムチップの製造方法
2日前
日東電工株式会社
光半導体素子封止用シートおよび表示体
12日前
日東電工株式会社
粘着剤層を有する積層フィルムの製造方法
16日前
日東電工株式会社
粘着剤層を有する積層フィルムの製造方法
16日前
日東電工株式会社
粘着剤層を有する積層フィルムの製造方法
16日前
日東電工株式会社
粘着剤層を有する積層フィルムの製造方法
16日前
日東電工株式会社
光学粘着シートおよび粘着剤層付き光学フィルム
16日前
日東電工株式会社
真贋判定方法、隠蔽シールおよび真贋判定システム
17日前
日東電工株式会社
積層シートの製造方法および光学積層体の製造方法
2日前
日東電工株式会社
通気部品
4日前
日東電工株式会社
通気部品
17日前
日東電工株式会社
積層位相差フィルム、位相差層付偏光板および画像表示装置
16日前
日東電工株式会社
積層位相差フィルム、位相差層付偏光板および画像表示装置
16日前
日東電工株式会社
インダクタ
8日前
日東電工株式会社
画像表示装置
17日前
日東電工株式会社
位相差層付偏光板および位相差層付偏光板を有する画像表示装置
16日前
日東電工株式会社
情報コード付シートの製造方法およびフィルムチップの製造方法
2日前
続きを見る