TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024031577
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022135223
出願日2022-08-26
発明の名称電源装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類H02M 7/06 20060101AFI20240229BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】 雑音端子電圧規格に収まらない伝導ノイズの垂れ流しを防ぐ電源装置を提供する。
【解決手段】 電力供給経路に形成されたACフィルター回路301を持った電源装置122であり、ライブ側及びニュートラル側の給電パターンに各々実装されるYコンデンサー106、105に共通の接地用銅箔パターン107と、Yコンデンサー106、105の接地検出用銅箔パターン115が電源基板123を支持する支持板金124にビス125を締めることで、共に接地される様に構成される電源基板123を搭載した電源装置122に於いて、Yコンデンサー105、106の接地用銅箔パターン107とYコンデンサー106、105の接地検出用銅箔パターン115の複数の接地部202、203を電源基板123の半田面側に形成し、かつ、Yコンデンサー105、106の接地検出用銅箔パターン115が未接地である場合、電源出力109を停止する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
電子機器内部で使用する二次側の電源を生成する電源装置へ商用電源から電力を供給する供給経路に形成された、ACフィルター回路を持った電源装置であり、かつ、ライブ側の給電パターン及び、ニュートラル側の給電パターンに各々実装されるYコンデンサーに共通の接地用銅箔パターンと、Yコンデンサーの接地検出用銅箔パターンが電源基板を支持する支持板金にビスを締めることで、共に接地される様に構成される電源基板を搭載した電源装置に於いて、Yコンデンサーの接地用銅箔パターンとYコンデンサーの接地検出用銅箔パターンの複数の接地部を電源基板の半田面側に形成し、かつ、Yコンデンサーの接地検出用銅箔パターンが未接地である場合、Yコンデンサーの接地検出用銅箔パターンと接続される該電源装置を構成する電源ICの保護機能を用い、電源出力を停止することを特徴とした電源装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
請求項1記載の電源装置に於いて、電源ICの出力を停止制御する電源ICの保護機能が、過電圧検知機能であることを特徴とした電源装置。
【請求項3】
請求項1記載の電源装置に於いて、該Yコンデンサーの接地検出用銅箔パターンは、抵抗を介して該電源ICの過電圧検出回路に接続されており、該Yコンデンサーの接地検出用銅箔パターンが未接地であるか、或いは、電源ICの出力が過電圧状態である時に、該電源ICの過電圧検知機能を用いて該電源ICの出力を停止することを特徴とした電源装置。
【請求項4】
請求項1記載の電源装置に於いて、電源装置を構成する電源基板は、該電源基板を支持する支持板金に複数のビスを締めて固定することによって電源回路の接地を取るように構成され、更に、該支持板金上に設けたビス受け部に締めるビス用の電源基板の貫通孔の中央で、Yコンデンサーの接地用銅箔パターンとYコンデンサー接地検出用銅箔パターンが分断され、かつ、Yコンデンサーの接地用銅箔パターンとYコンデンサー接地検出用銅箔パターンがビスを締めることによって該ビス受け部に当接する接触部に、スリット状に絶縁膜を抜いて形成した複数の半田パターンを形成したことを特徴とした電源基板を持って構成された電源装置。
【請求項5】
請求項1記載の電源装置に於ける電源基板を支持する支持板金に設けた複数のビス受け部に於いて、該Yコンデンサーの接地用銅箔パターンと該Yコンデンサー接地検出用銅箔パターンをビスによって接地状態とする該支持板金上に設けたビス受け部の高さが、電源基板を固定する他のビス受け部のビス受け面の高さより、所定寸法hだけ低く形成され、ビスが未実装の時、該Yコンデンサーの接地用銅箔パターンと該Yコンデンサー接地検出用銅箔パターンに設けた該接触部とビス受け部が非接触状態となる様に構成された電源装置。
【請求項6】
請求項1記載の電源装置に於いて、該電源装置を搭載する電子機器が画像形成装置であることを特徴とする電源装置。
【請求項7】
電子機器内部で使用する二次側の電源を生成する電源装置へ商用電源から電力を供給する供給経路に形成された、ACフィルター回路を持った電源装置であり、かつ、ライブ側の給電パターン及び、ニュートラル側の給電パターンに各々実装されるYコンデンサーに共通の接地用銅箔パターンと、Yコンデンサーの接地検出用銅箔パターンが電源基板を支持する支持板金にビスを締めることで、共に接地される様に構成される電源基板を搭載した電源装置に於いて、Yコンデンサーの接地用銅箔パターンとYコンデンサーの接地検出用銅箔パターンの複数の接地部を電源基板の部品面側に形成し、かつ、Yコンデンサーの接地検出用銅箔パターンが未接地である場合、Yコンデンサーの接地検出用銅箔パターンと接続される該電源装置を構成する電源ICの保護機能を用い、電源出力を停止することを特徴とした電源装置。
【請求項8】
請求項7記載の電源装置に於いて、電源ICの出力を停止制御する電源ICの保護機能が、過電圧検知機能であることを特徴とした電源装置。
【請求項9】
請求項7記載の電源装置に於いて、該Yコンデンサーの接地検出用銅箔パターンは、抵抗を介して該電源ICの過電圧検出回路に接続されており、該Yコンデンサーの接地検出用銅箔パターンが未接地であるか、或いは、電源ICの出力が過電圧状態である時に、該電源ICの過電圧検知機能を用いて該電源ICの出力を停止することを特徴とした電源装置。
【請求項10】
請求項7記載の電源装置に於いて、電源装置を構成する電源基板は、該電源基板を支持する支持板金に複数のビスを締めて固定することによって電源回路の接地を取るように構成され、更に、該支持板金上に設けたビス受け部に締めるビス用の電源基板の貫通孔の中央で、Yコンデンサーの接地用銅箔パターンとYコンデンサー接地検出用銅箔パターンが分断され、かつ、該Yコンデンサーの接地用銅箔パターンとYコンデンサー接地検出用銅箔パターンの複数の接地部としてアース金具を用い、ビスを締めた際に、ビス頭とアース金具が当接し、支持板金を介して接地することを特徴とした電源基板を持って構成された電源装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、商用電源を給電することにより動作する、あらゆる電子機器に於ける電源装置のACフィルター回路及び、電源制御に関する。
続きを表示(約 4,200 文字)【背景技術】
【0002】
一般家庭、及びオフィス、工場に於いて、コンセントから供給される商用電源を使用する上で、電子機器からコンセントに一定レベル以上のノイズが漏れ出さない様に、雑音端子電圧の規格が定められている。商用電源は、ライブ線、ニュートラル線及び、グランド線からなり、ACケーブルを介して電子機器に導かれる。電子機器の設計に於いて、電子機器の誤作動防止の為、商用電源から電子機器に侵入する外来ノイズを抑制すると共に、電子機器側から商用電源側へのノイズの流出に対しても抑制しなければならない。コピー機、プリンター等の画像形成装置に於いても、商用電源を供給し、装置内で用いる二次側のDC電圧を生成する電源装置の動作、若しくは、電子機器の負荷の動作に伴い商用電源側に漏れ出すノイズを抑制すべく、ACフィルターを備えている。
【0003】
なお、関連する技術として、例えば特許文献1に示すものがある。特許文献1では、雷サージ等の高電圧ノイズによってYコンデンサーが破損したことを検出し、Yコンデンサーが破損した状態で伝導ノイズが電子機器の外に漏れだすことを防止する為に、ACフィルターの異常を通知し、修理を促している。
【0004】
本件では、雷サージに対しては、バリスタを用いた対策を行う為、特殊なケースを除き、市場でYコンデンサーが破損に至るケースは想定していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010-110089号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ノイズ規格の一つである、雑音端子電圧は、Xコンデンサー、Yコンデンサー、コモンモードチョークコイル等を用いて構成されたACフィルターを用い、ノイズレベルを規格内に抑えている。商用電源であるAC電源は差動伝送路であり、Xコンデンサー、コモンモードチョークコイルはGNDに接続(以降、接地と記載する。)することなくノイズ低減効果を得ることができるが、Yコンデンサーは接地しないとノイズ低減効果を得ることができない。電源基板は、電源基板を支持する支持板金(以降、支板と記載する。)にビス止めすることで、電源基板内の回路の接地を行っており、Yコンデンサーも同様に支板に接地を取って使用する。工程で電源装置を組む際、若しくは、市場でサービスマンが電源装置の組みバラシを行う際に、Yコンデンサーの接地用ビスを締め忘れると、ノイズ低減効果を得られず、雑音端子電圧規格内に収まらない不具合を生じるケースがある。
【0007】
本発明の目的は、雑音端子電圧規格に収まらない伝導ノイズの垂れ流しを防ぐことができる電源装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の電源装置は、電子機器内部で使用する二次側の電源を生成する電源装置122へ商用電源304(ライブ(L)、ニュートラル(N)及び、アース)から電力を供給する供給経路に形成されたACフィルター回路301を持った電源装置122であり、かつ、ライブ側の給電パターン103及び、ニュートラル側の給電パターン104に各々実装されるYコンデンサー106、105に共通の接地用銅箔パターン107と、Yコンデンサー106、105の接地検出用銅箔パターン115が電源基板123を支持する支持板金124にビス125を締めることで、共に接地される様に構成される電源基板123を搭載した電源装置122に於いて、Yコンデンサー105、106の接地用銅箔パターン107とYコンデンサー106、105の接地検出用銅箔パターン115の複数の接地部202、203を電源基板123の半田面側に形成し、かつ、Yコンデンサー105、106の接地検出用銅箔パターン115は、抵抗114を介して該電源IC 101の保護機能である過電圧検出回路に接続される。そして、Yコンデンサー105、106の接地検出用銅箔パターン115が未接地であるか、或いは、電源IC 101の出力109が過電圧状態である時に、該電源IC 101の過電圧検知機能を用いて該電源IC 101の出力109を停止する。電源装置122を構成する電源基板123は、該電源基板123を支持する支持板金124に複数のビスを締めて固定することによって電源回路の接地を取るように構成している。更に、該支持板金124上に設けたビス受け部108に締めるビス125用の電源基板の貫通孔215の中央で、Yコンデンサー105、106の接地用銅箔パターン107とYコンデンサー接地検出用銅箔パターン115が分断され、かつ、Yコンデンサー105、106の接地用銅箔パターン107とYコンデンサー接地検出用銅箔パターン115がビス125を締めることによって該ビス受け部108に当接する接触部に、スリット状に絶縁膜を抜いて形成した複数の半田パターン202,203を形成している。電源基板123を支持する支持板金124に設けた複数のビス受け部108,211,212,213は、該Yコンデンサー105、106の接地用銅箔パターン107と該Yコンデンサー106、105接地検出用銅箔パターン115をビス125によって接地する該支持板金124上に設けたビス受け部108の高さが、電源基板123を固定する他のビス受け部211、212、213のビス受け面の高さより、所定寸法hだけ低く形成され、ビス125が未実装の時、該Yコンデンサー105、106の接地用銅箔パターン107と該Yコンデンサー106、105接地検出用銅箔パターン115に設けた該接触部 202、203とビス受け部108が非接触状態となる様に配慮している。
【0009】
第2の解決手段として、電子機器内部で使用する二次側の電源を生成する電源装置122へ商用電源304から電力を供給する供給経路に形成された、ACフィルター回路301を持った電源装置122であり、かつ、ライブ側の給電パターン103及び、ニュートラル側の給電パターン104に各々実装されるYコンデンサー106、105に共通の接地用銅箔パターン107と、Yコンデンサー106、105の接地検出用銅箔パターン115が電源基板123を支持する支持板金124にビス125を締めることで、共に接地される様に構成されている。Yコンデンサー105、106の接地用銅箔パターン107とYコンデンサー106、105の接地検出用銅箔パターン115の複数の接地部401,402を電源基板123の部品面側に形成し、かつ、Yコンデンサー105、106の接地検出用銅箔パターン115は、抵抗114を介して該電源IC 101の過電圧検出回路に接続される。そして、Yコンデンサー105、106の接地検出用銅箔パターン115が未接地であるか、或いは、電源IC 101の出力109が過電圧状態である時に、該電源IC 101の保護回路である過電圧検知機能を用いて該電源IC 101の出力109を停止する。電源基板123は、該電源基板123を支持する支持板金124に複数のビスを締めて固定することによって電源回路の接地を取るように構成され、更に、支持板金124上に設けたビス受け部108に締めるビス125用の電源基板の貫通孔215の中央で、Yコンデンサー105、106の接地用銅箔パターン107とYコンデンサー106、105接地検出用銅箔パターン115が分断され、かつ、該Yコンデンサー105、106の接地用銅箔パターン107とYコンデンサー106、105接地検出用銅箔パターン115の複数の接地部としてアース金具401,402を用い、ビス125を締めた際に、ビス頭410とアース金具401、402が当接し、支持板金124を介して接地する。
【0010】
第3の解決手段として、電子機器内部で使用する二次側の電源を生成する電源装置122へ商用電源304から電力を供給する供給経路に形成された、ACフィルター回路301を持った電源装置122であり、かつ、ライブ側の給電パターン103及び、ニュートラル側の給電パターン104に各々実装されるYコンデンサー106、105に共通の接地用銅箔パターン107と、Yコンデンサー106、105の接地検出用銅箔パターン115が電源基板123を支持する支持板金124にビス125を締めることで、共に接地する。Yコンデンサー105、106の接地用銅箔パターン107とYコンデンサー106、105の接地検出用銅箔パターン115の複数の接地部202、203を電源基板123の部品面側と半田面側の両面に形成し、かつ、Yコンデンサー105、106の接地検出用銅箔パターン115は、抵抗114を介して該電源IC 101の保護機能である過電圧検出回路に接続される。そして、Yコンデンサー105、106の接地検出用銅箔パターン115が未接地であるか、或いは、電源IC 101の出力が過電圧状態である時に、該電源IC 101の過電圧検知機能を用いて該電源IC 101の出力109を停止する。電源基板123は、支持板金124に複数のビスを締めて固定することによって電源回路の接地を取るように構成される。支持板金124上に設けたビス受け部108の全面と接触する接地部502をYコンデンサー105、106の接地用銅箔パターン107、若しくは、Yコンデンサー105、106接地検出用銅箔パターン115のどちらかに形成し、かつ、該ビス受け部108の全領域と交わらない部分でYコンデンサー105、106の接地用銅箔パターン107とYコンデンサー105、106接地検出用銅箔パターン115を分断する。接地部を設けなかった方の銅箔パターン側にビス125を締めた際に、ビス頭410と当接することで、接地するアース金具501を用い、Yコンデンサー105、106の接地用銅箔パターン107とYコンデンサー105、106接地検出用銅箔パターン115を接地する様に構成する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
2軸モーター
3日前
ニデック株式会社
モータ
18日前
個人
バッテリーの補助装置
11日前
個人
磁力のみを動力とするモーター
12日前
株式会社アイドゥス企画
モータシリンダ
18日前
日産自動車株式会社
発電装置
11日前
オムロン株式会社
電力変換装置
4日前
株式会社ミツバ
回転電機
11日前
株式会社ミツバ
回転電機
11日前
ブラザー工業株式会社
制御装置
18日前
株式会社ミツバ
制動装置
4日前
ヴィガラクス株式会社
電気供給システム
5日前
矢崎総業株式会社
電気接続箱
5日前
ニチコン株式会社
電源装置
11日前
個人
超電導ロータリー式発電原動機
4日前
富士電機株式会社
半導体モジュール
4日前
株式会社日立製作所
電気機器
11日前
トヨタ紡織株式会社
ロータの製造方法
12日前
株式会社デンソー
電力変換装置
5日前
株式会社デンソー
電力変換装置
5日前
株式会社日立製作所
電気機器
11日前
トヨタ自動車株式会社
駆動装置
5日前
株式会社ダイフク
非接触給電設備
5日前
住友電装株式会社
配線部材
6日前
ダイハツ工業株式会社
グロメット
4日前
株式会社テイエルブイ
発電装置
5日前
ボーンズ株式会社
放電回路
11日前
株式会社テイエルブイ
発電装置及び蒸気システム
5日前
株式会社テイエルブイ
発電装置及び蒸気システム
5日前
株式会社アイシン
給電補助システム
4日前
オムロン株式会社
自律作業システム及び自律作業機
14日前
株式会社アイシン
回路モジュール構造
18日前
株式会社アドヴィックス
電気モータ制御装置
6日前
株式会社デンソー
回転電機
6日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
電力供給装置
6日前
三菱電機株式会社
電力変換器
14日前
続きを見る