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公開番号2024025599
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-26
出願番号2022137322
出願日2022-08-12
発明の名称フラッシング方法
出願人長岡石油株式会社
代理人個人
主分類B08B 9/032 20060101AFI20240216BHJP(清掃)
要約【課題】 切削装置に使用される切削液は経年劣化したり腐敗するので定期的に交換する必要があり、その際切削液が投入されているタンクやパイプ内を清掃する必要があったが適切に清掃する方法は存在しなかった。
【解決手段】 本発明は前記タンク内に非イオン界面活性剤を含む洗浄剤を投入する工程と、前記タンク内に前記洗浄剤が投入された状態で、使用後の前記金属加工液と共に、前記ポンプを発動して当該洗浄剤および前記金属加工液を循環させ当該タンク及び前記パイプ内を洗浄する工程と、洗浄後の前記洗浄剤と前記金属加工液を前記タンクの外部に排出する工程と、前記タンク内に残留する被加工物の一部を除去する工程と、前記タンク内部の壁面を拭う工程と、未使用の金属加工液を前記タンク内に投入する工程と、からなるフラッシング方法である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
金属加工時に加工部分の潤滑や冷却をするために当該部分に供給される金属加工液と、当該金属加工液を収納するタンクと、タンクに収納された前記金属加工液を前記加工部分に輸送するポンプおよびパイプと、前記金属加工液を加工部分から前記タンクに還流させるパイプとを有する金属加工装置の、前記タンク内を洗浄するフラッシング方法であって、
前記タンク内に非イオン界面活性剤を含む洗浄剤を投入する洗浄剤投入工程と、
前記タンク内に前記洗浄剤が投入された状態で、使用後の前記金属加工液と共に、前記ポンプを発動して当該洗浄剤および前記金属加工液を循環させ当該タンク及び前記パイプ内を洗浄する洗浄工程と、
洗浄後の前記洗浄剤と前記金属加工液を前記タンクの外部に排出する排出工程と、
前記タンク内に残留する被加工物の一部を除去する除去工程と、
前記タンク内部の壁面を拭う拭取工程と、
未使用の金属加工液を前記タンク内に投入する金属加工液投入工程と、
からなるフラッシング方法。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記洗浄剤をタンク内に投入し、1日ないし7日間前記洗浄剤を循環させ、洗浄後の前記洗浄剤と前記金属加工液を前記タンクの外部に排出する請求項1記載のフラッシング方法。
【請求項3】
前記洗浄剤をタンク内に投入し循環させて、洗浄工程を実行中に1日ないし7日間前記金属加工装置を駆動させた後に、洗浄後の洗浄剤と金属加工液を排出する請求項1記載のフラッシング方法。
【請求項4】
前記洗浄剤のpHは5ないし7である請求項1記載のフラッシング方法。
【請求項5】
もっぱらアルミニウムの加工に使用される請求項1記載のフラッシング方法。
【請求項6】
前記金属加工装置が旋盤、フライス盤、ボール盤、研削盤又はマシニングセンターである請求項1記載のフラッシング方法。
【請求項7】
前記金属加工液は水溶性の切削液もしくは研削液である請求項1記載のフラッシング方法。
【請求項8】
前記金属加工液は水溶性のものである請求項1記載のフラッシング方法。
【請求項9】
前記洗浄剤には、非イオン界面活性剤であるグリセリン脂肪酸エステル(RCOOCH

CH(OH)CH

OH)、脂肪アルコールエトキシレート(RO(CH

CH

O)

H)、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル(RC



O(CH

CH

O)

H)、アルキルグリコシド(RC


11


)のいずれか1種類もしくは複数種類のものが含まれている請求項1記載のフラッシング方法。
【請求項10】
前記洗浄剤中の非イオン界面活性剤の量は、排出する前の使用済みの切削液の量に対し0.5%ないし2%である請求項1記載のフラッシング方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、旋盤、フライス盤、ボール盤、研削盤、マシニングセンターなどの金属加工装置において、循環して使用される切削液や研削液などの金属加工液が汚損もしくは腐敗などにより劣化した場合に、当該金属加工液を交換する必要が生じる。その際前記金属加工液が収納されているタンクおよび前記金属加工液を前記タンクから加工部分に輸送するパイプや、当該加工部分からタンクに還流させるためのパイプの内部を洗浄するためのフラッシング方法に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、フラッシング方法としては種々の方法が採られているが、そこで使用されている洗浄剤はpHが7よりも大の9.5や12といった強い塩基性を呈するものが主であって、作業者に健康被害を与える虞があり、また洗浄剤を投入して加工を実行すると被加工物がアルミニウムや銅の場合は変色する虞があった。
またフラッシング方法を実行する工程はノウハウとして開示されず、各フラッシング業者がそれぞれ試行錯誤を繰り返し、なかなか理想的なフラッシング方法が実現できていなかった。
【0003】
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-149102
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の特許文献1には、pHが8ないし11.5という塩基性ないし強塩基性のアミン化合物が開示されているが、このようにpHが8ないし11.5であると、前述のように作業者に健康被害を与える虞があり、また洗浄剤を投入して加工を実行すると被加工物がアルミニウムや銅の場合変色する虞があった。
またこの特許文献1にはフラッシング方法は開示されていない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明は、金属加工時に加工部分の潤滑や冷却をするために当該部分に供給される金属加工液と、当該金属加工液を収納するタンクと、タンクに収納された前記金属加工液を前記加工部分に輸送するポンプおよびパイプと、前記金属加工液を加工部分から前記タンクに還流させるパイプとを有する金属加工装置の、前記タンク内を洗浄するフラッシング方法であって、
前記タンク内に非イオン界面活性剤を含む洗浄剤を投入する洗浄剤投入工程と、前記タンク内に前記洗浄剤が投入された状態で、使用後の前記金属加工液と共に、前記ポンプを発動して当該洗浄剤および前記金属加工液を循環させ当該タンク及び前記パイプ内を洗浄する洗浄工程と、洗浄後の前記洗浄剤と前記金属加工液を前記タンクの外部に排出する排出工程と、前記タンク内に残留する被加工物の一部を除去する除去工程と、前記タンク内部の壁面を拭う拭取工程と、未使用の金属加工液を前記タンク内に投入する金属加工液投入工程と、を有することを特徴とするフラッシング方法である。
【0007】
本発明では、前記タンク内に非イオン界面活性剤を含む洗浄剤を投入する洗浄剤投入工程と、前記タンク内に前記洗浄剤が投入された状態で、使用後の前記金属加工液と共に、前記ポンプを発動して当該洗浄剤および前記金属加工液を循環させ当該タンク及び前記パイプ内を洗浄する洗浄工程と、洗浄後の前記洗浄剤と前記金属加工液を前記タンクの外部に排出する排出工程と、前記タンク内に残留する被加工物の一部を除去する除去工程と、前記タンク内部の壁面を拭う拭取工程とを有するので、前記非イオン界面活性剤の効果により、作業者への健康被害を最低限に抑え且つタンク内を効果的に洗浄できる。
【0008】
(2)前記洗浄剤をタンク内に投入してから循環させ、1日ないし7日経過後に洗浄後の洗浄剤を排出することが望ましい。
洗浄剤をタンク内に投入してから、1日ないし7日が経過すると、汚損若しくは腐敗した金属加工液は前記タンクや前記パイプ内からより確実に除去される。
循環させる期間は金属加工液や金属加工装置の種類によって、また汚損の程度によって適宜選択する。
【0009】
(3)前記洗浄剤をタンク内に投入してから循環させ、1日ないし7日の間前記金属加工装置を駆動させた後に、洗浄後の洗浄剤を排出することが望ましい。
洗浄剤をタンク内に投入してから、1日ないし7日の間旋盤や研削盤など前記金属加工装置を駆動させて被加工物を加工すると、その間装置の稼働率は落ちず、より経済的である。
【0010】
(4)前記洗浄剤のpHは5ないし7であることが望ましい。
洗浄剤のpHは5ないし7であること即ち弱酸性ないし中性であると、作業者の人体に悪影響を及ぼす虞は少なく、またアルミニウムや銅を加工してもそれらを変色させる虞も少なくなる。
特に、前述のように、洗浄剤をタンク内に投入してから、1日ないし7日の間旋盤や研削盤などの金属加工装置を駆動させて被加工物を加工してもそれらを変色させる虞は少なくなる。
(【0011】以降は省略されています)

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