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公開番号2024032193
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-12
出願番号2022135712
出願日2022-08-29
発明の名称洗浄装置
出願人富士電機株式会社
代理人インフォート弁理士法人,個人,個人,個人,個人
主分類B08B 5/00 20060101AFI20240305BHJP(清掃)
要約【課題】洗浄対象となるフレーム部材の内周面に付着した塵埃を良好に除去して洗浄できる洗浄装置を提供すること。
【解決手段】洗浄装置(1)は、フレーム部材(F)の内周面(F4)に付着した塵埃を除去する。フレーム部材は、頂壁(F3)と、頂壁が一端側に連設されて頂壁と共に内周面を形成する周壁(F2)と、周壁の他端側に形成される主開口(F1)とを備えている。洗浄装置は、フレーム部材の主開口側を保持する保持部(40)と、フレーム部材の内周面にエアを吹き付けるノズル(30)と、ノズルにより吹き付けられたエアによってフレーム部材の内周面から離れた塵埃を吸い込むダクト(10)とを備えている。保持部は、ダクトの集塵方向上流端に装着される。ノズルは、フレーム部材、保持部及びダクトにより囲まれた空間内にてエアを吹き付ける。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
洗浄対象となるフレーム部材の内周面に付着した塵埃を除去する洗浄装置であって、
前記フレーム部材は、頂壁と、前記頂壁が一端側に連設されて該頂壁と共に前記内周面を形成する周壁と、前記周壁の他端側に形成される開口とを備え、
前記フレーム部材の前記開口側を保持する保持部と、
前記内周面にエアを吹き付けるノズルと、
前記ノズルにより吹き付けられたエアによって前記内周面から離れた塵埃を吸い込むダクトとを備え、
前記保持部は、前記ダクトの集塵方向上流端に装着され、
前記ノズルは、前記フレーム部材、前記保持部及び前記ダクトにより囲まれた空間内にてエアを吹き付けることを特徴とする洗浄装置。
続きを表示（約 440 文字）【請求項２】
前記フレーム部材における前記頂壁及び前記周壁の少なくとも一方には副開口が形成され、
前記保持部は、前記フレーム部材の前記開口側との間を閉塞した状態で保持することを特徴とする請求項１に記載の洗浄装置。
【請求項３】
前記フレーム部材は、前記開口を除く領域にて閉塞した状態に形成され、
前記保持部は、前記フレーム部材の前記開口側との間に、前記ダクトの吸い込みによる空気が流れる流路を形成することを特徴とする請求項１または請求項２に記載の洗浄装置。
【請求項４】
前記ダクトにおける軸中心の延出方向に沿って、前記ノズルの前記フレーム部材に対する相対移動を案内する移動補助機構を備えていることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の洗浄装置。
【請求項５】
前記ノズルは、前記ダクトの軸中心位置に設けられ、且つ、該軸中心周りに回転可能に設けられていることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の洗浄装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、袋状や箱状に形成されたフレーム部材の内周面に付着した塵埃を除去することができる洗浄装置に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１に開示されるように、各種のワークに付着した粉塵類を除去するため、ワークに対しノズルから圧縮空気を吹き付ける作業が行われている。特許文献１では、粉塵類を除去するにあたって集塵フードを用いている。特許文献１は、集塵フードの開口部に配置されたワークに圧縮空気を吹き付け、吹き飛ばされて浮遊する粉塵類を含む空気を集塵フードの排出口を通じて排出させている。
【０００３】
また、特許文献２は、洗浄対象となるワークがケース内に支持され、ケース内で複数のエアノズルからエアを吹き付けてワークに付着した異物を吹き飛ばしている。特許文献２にあっては、ケースによってワークの外側全周を囲みつつケース内の空気を吸引して異物を除去している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
実用新案登録第３１３４２１５号公報
特開２００５－４０７４４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、ワークが袋状や箱状に形成されたフレーム部材である場合、該フレーム部材の内周面に粉塵類が付着する場合がある。かかる粉塵類を除去するため、フレーム部材の内周面に対し、特許文献１及び２のように圧縮空気を吹き付けることが考えられる。ところが、特許文献１及び２における集塵フードやケースでの空気の吸引では、フレーム部材の内部に十分な吸引力が作用し難くなる、という問題がある。このため、フレーム部材の内側の入隅にて渦流が発生して粉塵類が滞留したり、吹き飛ばした粉塵類がフレーム部材の内周面に再付着したりし、フレーム部材の内周面の洗浄が不十分になる、という問題がある。
【０００６】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、洗浄対象となるフレーム部材の内周面に付着した塵埃を良好に除去して洗浄することができる洗浄装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明における一態様の洗浄装置にあっては、洗浄対象となるフレーム部材の内周面に付着した塵埃を除去する洗浄装置であって、前記フレーム部材は、頂壁と、前記頂壁が一端側に連設されて該頂壁と共に前記内周面を形成する周壁と、前記周壁の他端側に形成される開口とを備え、前記フレーム部材の前記開口側を保持する保持部と、前記内周面にエアを吹き付けるノズルと、前記ノズルにより吹き付けられたエアによって前記内周面から離れた塵埃を吸い込むダクトとを備え、前記保持部は、前記ダクトの集塵方向上流端に装着され、前記ノズルは、前記フレーム部材、前記保持部及び前記ダクトにより囲まれた空間内にてエアを吹き付けることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、ダクトの集塵方向上流側にフレーム部材を保持しつつ、フレーム部材を含む囲まれた空間でフレーム部材の内周面にエアを吹き付けることができる。これにより、フレーム部材の内周面からエアによって離れた塵埃を含む空気に対しダクトによる吸引力が作用し易くなり、且つ、該内周面から塵埃が離れると略同時にダクトにて吸い込むようになる。この結果、フレーム部材の内側の入隅にて渦流が発生して塵埃が滞留することを防いで集塵方向下流側に流れるようになり、また、吹き飛ばした塵埃がフレーム部材の内周面に再付着することを回避でき、フレーム部材の内周面を良好に洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
第１の実施の形態に係る洗浄装置の概略正面図である。
第１の実施の形態に係る洗浄装置の概略平面図である。
図１の一部構成を断面視した正面断面図である。
ノズルからのエア噴射開始直後の状態を示す図３と同様の断面図である。
第２の実施の形態に係る洗浄装置の図３と同様の断面図である。
第２の実施の形態に係る洗浄装置の図４と同様の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本発明の実施の形態に係る洗浄装置について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施することができるものである。以下の図においては、説明の便宜上、一部の構成を省略することがある。
（【００１１】以降は省略されています）

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