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公開番号2024051335
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022157446
出願日2022-09-30
発明の名称清掃用リング
出願人株式会社神鋼環境ソリューション
代理人弁理士法人藤本パートナーズ
主分類B08B 9/032 20060101AFI20240404BHJP(清掃)
要約【課題】清掃される対象物をより清浄な状態にするのに適した状態となるように作製することが容易な清掃用リングの提供。
【解決手段】部材に対して流体を吹き付けて当該部材を清掃するために用いられる清掃用リングであって、前記流体の流路となる空間部を内部に備えた中空リング状の本体部を備え、該本体部の径方向内側には、前記空間部に連通し、前記空間部に供給された前記流体を吹き出すための貫通孔が設けられており、該本体部が金属製である清掃用リングを提供する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
部材に対して流体を吹き付けて当該部材を清掃するために用いられる清掃用リングであって、
前記流体の流路となる空間部を内部に備えた中空リング状の本体部を備え、
該本体部の径方向内側には、前記空間部に連通し、前記空間部に供給された前記流体を吹き出すための貫通孔が設けられており、
該本体部が金属製である清掃用リング。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記本体部の中心軸が延びる方向である第1方向を有し、
前記本体部には複数の前記貫通孔が備えられ、
該複数の貫通孔には、前記第1方向に沿う第1方向視での前記流体の吹き出し方向が、前記中心軸に向けた方向となる第1貫通孔と、前記中心軸に向けた方向に対して傾斜する方向となる第2貫通孔とが含まれている請求項1記載の清掃用リング。
【請求項3】
前記第2貫通孔が1又は複数備えられ、
少なくとも1つの前記第2貫通孔は、前記流体の吹き出す方向に当該第2貫通孔から延ばした直線が、他の前記貫通孔から前記流体の吹き出す方向に延ばした直線と交点を持たないように設けられている請求項2記載の清掃用リング。
【請求項4】
前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とのそれぞれは、
前記第1方向が垂直方向となるように前記本体部を配した時に前記流体の吹き出し方向が斜め上向きとなるように設けられており、
前記本体部よりも上方に配される前記部材の清掃に用いられる請求項2又は3記載の清掃用リング。
【請求項5】
前記本体部が、前記貫通孔の設けられた内側リングと、該内側リングの径方向外側に配された外側リングとを備え、
前記内側リングが筒状で、
前記外側リングは、
前記内側リングを囲繞するように配された筒状の外周壁部と、
前記外周壁部の軸方向での一方の端部から径方向内向きに延びる第1鍔部と、
前記外周壁部の他方の端部から径方向内向きに延びる第2鍔部とを有し、
前記外周壁部、前記第1鍔部、及び、前記第2鍔部が周方向に直交する平面での断面形状がコの字状となるように配されており、
前記第1鍔部と前記第2鍔部との径方向内側の端縁部がそれぞれ前記内側リングに溶接されている請求項1記載の清掃用リング。
【請求項6】
前記本体部の中心軸が延びる方向である第1方向を有し、
前記空間部を通じて前記貫通孔から吹き出す前記流体が液体であり、
前記空間部を画定する前記本体部の内面には、前記第1方向が垂直方向となるように前記本体部を配した時に底面となる部位に径方向内向きに下り傾斜となるテーパー面が設けられている請求項1記載の清掃用リング。
【請求項7】
前記空間部の下部の前記液体を排出するドレン孔が設けられている請求項6記載の清掃用リング。
【請求項8】
前記本体部は、前記第1方向が垂直方向に対して傾いた傾斜姿勢で用いられ、
前記第1方向が垂直方向となる水平姿勢での水平面に対する前記テーパー面の角度を第1の角度とし、
前記傾斜姿勢で前記第1方向が垂直方向に対して傾いた角度を第2の角度としたときに、
該第1の角度が前記第2の角度を超えるように用いられる請求項6又は7記載の清掃用リング。
【請求項9】
前記本体部に供給される前記流体の圧力がゲージ圧で100kPa以上となるように用いられる請求項1記載の清掃用リング。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は清掃用リングに関し、より詳しくは、部材に対して流体を吹き付けて清掃するために用いられる清掃用リングに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、配管どうしの接続部に配管と同程度の内径を有する清掃用リングを介在させ、配管内を液体や粉末が通過した後に清掃用リングから配管の内壁に固体(粉体)や液体の洗浄材やエアなどを吹き付けて配管を清掃することが行われている。なかでも液体の洗浄材(洗浄液)を用いた清掃が広く行われている(下記特許文献1、2参照)。このような清掃用リングは、内周面にエアや洗浄液を吹き出すための貫通孔を有し、配管だけでなく、タンクの除き窓の清掃などにも用いられている。また、このような清掃用リングは、リング状であるために内側に棒状体を挿通して該棒状体の外表面を清掃する目的でも用いられる。例えば、反応槽などでは槽の天井部に開口部を設けて該開口部を通じて上下に延びる回転軸を配置し、該回転軸の下端部に攪拌翼を設けて反応物を攪拌するようなことが行われているが、清掃用リングは、この開口部に配置して回転軸や攪拌翼を清掃するためにも用いることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6542561号公報
独国特許出願公開第102009049296号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
清掃用リングや清掃用リングによって清掃される配管などを有する清掃機能付装置では、清掃の対象となる部材がより清浄な状態となるように清掃されることが求められている。そのため、清掃用リングは、対象となる部材を清掃するのに適した形状を付与することが容易であることが望ましい。しかしながら、これまでそのような要望が満たされる状況にはなっていない。そこで本発明は、清掃される対象物をより清浄な状態にするのに適した状態となるように作製することが容易な清掃用リングを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために本発明は、
部材に対して流体を吹き付けて当該部材を清掃するために用いられる清掃用リングであって、
前記流体の流路となる空間部を内部に備えた中空リング状の本体部を備え、
該本体部の径方向内側には、前記空間部に連通し、前記空間部に供給された前記流体を吹き出すための貫通孔が設けられており、
該本体部が金属製である清掃用リング、を提供する。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一側面においては、上記のような手段により課題が解決され得る。本発明での一つの側面においては、本体部を金属製とすることで孔開け加工や切削加工などが容易で、且つ、加工精度にも優れるため、清掃される対象物に適した形状への加工が容易に行われ得る。また、この一側面に係る発明によれば金属製の本体部を有することで流体を高圧で吹き出させることができる。また、本体部が樹脂製である場合、樹脂を膨潤させるおそれのある親油性の高い流体や樹脂を軟化させるおそれのある高温の流体などは使用することが困難であるがこの一側面に係る発明ではそのような流体も使用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、清掃機能付装置である反応装置を示した概略正面図である。
図2は、清掃用リングの概略斜視図である。
図3は、清掃用リングの断面形状を示した概略断面図(図2のIII-III線矢視断面図)である。
図4は、清掃用の流体が吹き出す様子を示した概略正面図である。
図5Aは、清掃用の流体が吹き出す様子を示した概略平面図である(図4でのブロック矢印V方向に本体部の様子を観察した概略図)。
図5Bは、リング本体の中心軸と第1貫通孔の貫通方向とに平行な平面で第1貫通孔の形成箇所を切断した際の断面形状を表した概略断面図(図5AでのB-B線矢視断面図)である。
図5Cは、リング本体の中心軸と第2貫通孔の貫通方向とに平行な平面で第2貫通孔の形成箇所を切断した際の断面形状を表した概略断面図(図5AでのC-C線矢視断面図)である。
図6は、清掃用リングのリング本体の構成を示した概略斜視図である。
図7Aは、テーパー面の配置について示した概略図である。
図7Bは、テーパー面の別の配置について示した概略図である。
図7Cは、テーパー面の別の配置について示した概略図である。
図7Dは、傾斜姿勢でのテーパー面の状態を示した概略図である。
図8は、図1とは異なる使用形態で清掃用リングを用いた反応装置を示す概略正面図である。
図9は、清掃用リングと仮想面とを示した概略斜視図である。
図10は、図9での仮想面に洗浄液が到達する様子を示した模式図である。
図11は、図10とは異なる貫通孔を有する場合の模式図である。
図12Aは、他の態様の清掃用リングを示した概略断面図である。
図12Bは、図12Aの清掃用リングの本体部を構成部材ごとに分解した様子を示した概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、図を参照しつつ本発明の一つの実施の形態について説明する。本実施形態では、清掃用リングを設ける装置が反応装置であり、グラスライニングが施された反応槽を有する装置である場合を例示するが本実施形態の清掃用リングはグラスライニング製品以外にも使用でき、反応装置以外にも、例えば、濾過装置や乾燥装置といったその他の装置などにも使用可能なものである。
【0009】
図1は、本実施形態における清掃機能付装置である反応装置1を示したもので、反応装置1は、反応槽10を備え、該反応槽10に接続される配管を通じて原材料が供給されるように構成されている。反応装置1は、反応装置1に外部から原材料を供給するための配管(以下、「装置外配管PX」という)を接続可能な配管(以下、「装置配管11a」ともいう)を有している。本実施形態の装置配管11aは、前記反応槽10から短く延びるように設けられている。本実施形態の反応装置1は、前記装置配管11aの端部に着脱自在に装着される清掃用リング20をさらに備えている。即ち、前記清掃用リング20は、装置外配管PXの接続時に当該装置外配管PXと前記装置配管11aとの間に介装されるように備えられている。
【0010】
本実施形態の清掃用リング20は、上記の通り2つの部材の間に介装させて用いられる。本実施形態では、2つの部材の内の一部材が他部材よりも上方に位置し、清掃用リング20が、2つの部材で上下方向から挟まれるようにして用いられる。本実施形態では、2つの部材の内の上方に位置する前記一部材が装置外配管PXであり、下方に位置する他部材が装置配管11aである場合を例示するが、清掃用リング20を間に介装させる2つの部材は、このような特定の部材に限定されない。
(【0011】以降は省略されています)

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