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公開番号2024062201
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-09
出願番号2022170053
出願日2022-10-24
発明の名称付着物除去装置および付着物除去方法ならびにスラリ回収装置
出願人リックス株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B08B 5/02 20060101AFI20240430BHJP(清掃)
要約【課題】壁面に付着する付着物を固化前に除去し、壁面での付着固化を防止する。
【解決手段】スラリを回収する回収タンク11の内壁面に付着する付着物を除去する付着物除去装置1であって、回収タンク11の内壁面12A,13A,14Aに向かって噴射するノズル2A,2Bと、所定の溶媒量の溶媒が充填される溶媒タンク3A,3Bと、溶媒タンク3A,3Bの上部とノズル2A,2Bとを接続する配管6A,6Bと、溶媒タンク3A,3Bの下部に圧縮エアを供給するエア供給部4であり、圧縮エアの供給の初期においては溶媒タンク3A,3B内の溶媒をノズル2A,2Bから噴射させ、中期においては溶媒タンク3A,3B内に残った溶媒と圧縮エアとが混在した液滴をノズル2A,2Bから噴射させ、溶媒タンク3A,3B内の溶媒が無くなった終期においては圧縮エアをノズル2A,2Bから噴射させるように圧縮エアの圧力が設定されるエア供給部4とを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
スラリを回収する回収タンクの内壁面に付着する付着物を除去する付着物除去装置であって、
前記回収タンクの内壁面に向かって噴射するノズルと、
所定の溶媒量の溶媒が充填される溶媒タンクと、
前記溶媒タンクの上部と前記ノズルとを接続する配管と、
前記溶媒タンクの下部に圧縮エアを供給するエア供給部であり、前記圧縮エアの供給の初期においては前記溶媒タンク内の溶媒を前記ノズルから噴射させ、中期においては前記溶媒タンク内に残った溶媒と前記圧縮エアとが混在した液滴を前記ノズルから噴射させ、前記溶媒タンク内の溶媒が無くなった終期においては前記圧縮エアを前記ノズルから噴射させるように前記圧縮エアの圧力が設定されるエア供給部と
を含む付着物除去装置。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記ノズルは、前記回収タンク内の上部に配設される第1ノズルと、前記回収タンク内の下部に配設される第2ノズルとを有し、
前記溶媒タンクは、前記第1ノズルに供給される溶媒が充填される第1溶媒タンクと、前記第2ノズルに供給される溶媒が充填される第2溶媒タンクとを有し、
前記配管は、前記第1溶媒タンクの上部と前記第1ノズルとを接続する第1配管と、前記第2溶媒タンクの上部と前記第2ノズルとを接続する第2配管とを有する
請求項1記載の付着物除去装置。
【請求項3】
前記溶媒タンクに所定量の溶媒を供給する溶媒供給部を含む請求項1または2に記載の付着物除去装置。
【請求項4】
スラリを回収する回収タンクの内壁面に付着する付着物を除去する付着物除去方法であって、
所定の溶媒量の溶媒が充填される溶媒タンクの下部に所定の圧力に設定された圧縮エアを供給することにより、前記圧縮エアの供給の初期においては前記溶媒タンク内の溶媒を、前記溶媒タンクの上部と前記ノズルとを接続する配管を通じ、前記回収タンクの内壁面に向かってノズルから噴射させ、中期においては前記溶媒タンク内に残った溶媒と前記圧縮エアとが混在した液滴を前記ノズルから噴射させ、前記溶媒タンク内の溶媒が無くなった終期においては前記圧縮エアを前記ノズルから噴射させる
ことを特徴とする付着物除去方法。
【請求項5】
請求項1または2に記載の付着物除去装置を備えたスラリ回収装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、壁面に付着する付着物を除去する付着物除去装置および付着物除去方法ならびにスラリ回収装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
固体粒子を含む液体を気体流によって加速して流動状態の微小液滴とし、この微小液滴を衝突部に衝突させることにより、固体粒子を微細粒子に微粒化する装置として、例えば特許文献1に記載された微粒化装置がある。また、衝突部への衝突により微粒化が行われた後の微小液滴をスラリとして回収する装置として、例えば特許文献2に記載されたスラリ回収装置がある。
【0003】
図3は特許文献2に記載のスラリ回収装置を示す一部省略垂直断面図である。図3に示すように、スラリ回収装置100では、微粒化装置150において気体供給配管152を経由して気体流(空気流)を供給するとともに、液体供給配管151を経由して固体粒子を含む液体を供給すると、液体供給配管151を経由して供給される固体粒子を含む液体は、気体供給配管152を経由して供給される気体流によって加速され、流動状態の微小液滴となって微細化処理部153に送り込まれる。
【0004】
微細化処理部153においては、送り込まれた微小液滴を衝突部材155に衝突させることにより固体粒子が微細粒子に微粒化され、固体粒子を含む液体であるスラリがミスト状に交じり合った空気流S100となって気体流動空間154を経由してスラリ回収装置100の給気経路105へ供給される。給気経路105へ供給された空気流S100は、エルボ105bによって進行方向が90度曲げられ、チャンバ101の軸心101cとねじれの位置関係をなす方向へ吹き出し、チャンバ101の内周面101dに衝突するので、チャンバ101および回収部103の内部には軸心101cの周りを螺旋状に回転する旋回流が発生し、サイクロン効果が生じる。
【0005】
このサイクロン効果により、空気流S100に含まれている固体粒子を含む液体であるスラリは遠心力でチャンバ101の内周面101dに接近する方向へ移動して内周面101dに付着した後、重力により内周面101dに沿って回収部103の内周面103dに向かって下降し、内周面103dに到達した後は内周面103dに沿って下降して排液管108に流れ込み、所定の回収容器(図示せず)に回収される。また、サイクロン効果により、チャンバ101内の軸心101c近傍の旋回流はスラリの含有量が著しく低下した状態となった後、排気経路104の下端開口部4bから排気経路104内へ吸い込まれ、排気経路104を経由して排気ユニット109へ流入する。
【0006】
また、スラリ回収装置100においては、チャンバ101の蓋体102の下面側にスプレー106が設けられ、チャンバ101の周壁101wにスプレー107が設けられている。チャンバ101内において、スプレー106,107を3秒~60秒の間隔で、1秒~2秒ずつ交互に運転させることにより、チャンバ101の内周面101dならびに回収部103の内周面103dに付着するスラリを速やかに排液管108に向かって流下させ、チャンバ101の内周面101dならびに回収部103の内周面103dへのスラリなどの付着を減らすことができるので、スラリ消失量を低減することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第4447042号公報
特許第7039666号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、スラリ回収装置10では、スラリをエアで噴射するので、スラリ中の溶媒は一定量気化し、スラリ固形分濃度を濃縮させる。一方、チャンバ101の内周面101dならびに回収部103の内周面103dの洗浄に使用する溶媒量は、スラリに混入するので、スラリ固形分濃度を希釈させる。スラリ回収装置10により回収するスラリは、品質維持のために固形分濃度を変えられないため、蒸発量と同量の溶媒量を洗浄に使用する。そこで、細かい微細液滴を散布して、壁面での固化を防止しているが、固形分濃度が高いスラリの場合は、壁面での付着固化が発生しやすいという問題がある。
【0009】
そこで、本発明においては、壁面に付着する付着物を固化前に除去し、壁面での付着固化を防止することが可能な付着物除去装置および付着物除去方法ならびにスラリ回収装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の付着物除去装置は、スラリを回収する回収タンクの内壁面に付着する付着物を除去する付着物除去装置であって、回収タンクの内壁面に向かって噴射するノズルと、所定の溶媒量の溶媒が充填される溶媒タンクと、溶媒タンクの上部とノズルとを接続する配管と、溶媒タンクの下部に圧縮エアを供給するエア供給部であり、圧縮エアの供給の初期においては溶媒タンク内の溶媒をノズルから噴射させ、中期においては溶媒タンク内に残った溶媒と圧縮エアとが混在した液滴をノズルから噴射させ、溶媒タンク内の溶媒が無くなった終期においては圧縮エアをノズルから噴射させるように圧縮エアの圧力が設定されるエア供給部とを含むものである。
(【0011】以降は省略されています)

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