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公開番号2024035264
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-14
出願番号2022139615
出願日2022-09-02
発明の名称磁選機の捕集部材の洗浄装置
出願人住友金属鉱山株式会社
代理人個人,個人
主分類B08B 3/02 20060101AFI20240307BHJP(清掃)
要約【課題】捕集用ディスクの洗浄作業における作業者の負担を軽減でき周囲環境の悪化も防止できる磁選機の捕集部材の洗浄装置を提供する。
【解決手段】軸Aに捕集ディスクDが取り付けられた捕集部材CLを洗浄する磁選機の捕集部材の洗浄装置1であって、上部に開口2aを有する中空な本体部2と、本体部2内に軸Aが水平になった状態となるように捕集部材CLを保持する軸保持部と、本体部2の開口2aを開閉可能に覆い、本体部2との間に捕集部材CLの捕集ディスクDを外部から隔離した状態で収容する洗浄空間を形成する蓋部3と、蓋部3内に設けられた、軸保持部に保持された捕集部材CLに向けて洗浄液および/または洗浄気体を噴きつけるノズルと、を備えている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
軸に捕集体が取り付けられた捕集部材を洗浄する磁選機の捕集部材の洗浄装置であって、
上部に開口を有する中空な本体部と、
該本体部内に前記軸が水平になった状態となるように前記捕集部材を保持する軸保持部と、
前記本体部の開口を開閉可能に覆い、該本体部との間に前記捕集部材の捕集体を外部から隔離した状態で収容する洗浄空間を形成する蓋部と、
該蓋部内に設けられた、前記軸保持部に保持された前記捕集部材に向けて洗浄液および/または洗浄気体を噴きつけるノズルと、を備えている
ことを特徴とする磁選機の捕集部材の洗浄装置。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記捕集部材における軸の一端が設置される捕集部材設置機構を備えており、
該捕集部材設置機構は、
前記捕集部材における軸の一端を保持する保持機構を有する設置部材を備えており、
該設置部材は、
該設置部材に保持された前記捕集部材の軸を鉛直にした状態とする待機位置と、該設置部材に保持された前記捕集部材の軸が水平になった状態とする洗浄位置と、の間で姿勢を変更可能に設けられており、
該捕集部材設置機構は、
前記設置部材を洗浄位置にすると、前記捕集部材が前記軸保持部に保持された状態となる位置に設置されている
ことを特徴とする請求項1記載の磁選機の捕集部材の洗浄装置。
【請求項3】
前記捕集部材から離脱した前記本体部内の磁性体を回収する回収手段を備えている
ことを特徴とする請求項1記載の磁選機の捕集部材の洗浄装置。
【請求項4】
前記軸保持部に保持された前記捕集部材を振動させる振動機構を備えている
ことを特徴とする請求項1記載の磁選機の捕集部材の洗浄装置。
【請求項5】
前記捕集体が、板状の捕集用ディスクであり、
前記ノズルを複数備えており、
該複数のノズルは、
前記複数枚の捕集用ディスクの表面に対して洗浄液または洗浄気体を噴きつける位置に配設されている
ことを特徴とする請求項1記載の磁選機の捕集部材の洗浄装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、磁選機の捕集部材の洗浄装置に関する。さらに詳しくは、非磁性粉体を製造するプラント等において非磁性粉体に含まれる鉄等の不純物磁性体を除去する磁選機の捕集部材の洗浄装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
電池材料等の非磁性粉体を製造するプラント等の設備では、製品である非磁性粉体に鉄等の不純物磁性体(以下単に磁性体という)が含まれていると、非磁性粉体を使用した製品に悪影響を与える可能性がある。そこで、非磁性粉体の製造工程では、永久磁石や電磁式磁石を使用した磁選機を使用し、永久磁石や電磁式磁石によって磁性体を吸着して磁性体を非磁性粉体から除去することが行われている。
【0003】
電磁式磁石の磁選機としては、特許文献1に記載された構造を有するものがある。特許文献1の磁選機では、磁性体を含む非磁性粉体を流す流路の周囲に励磁用コイルを配置し、流路内に強磁性マトリクスを配置したものが開示されている。この磁選機の場合、励磁用コイルに通電すれば流路内に磁界を発生させることができるので、この磁界によって強磁性マトリクスを磁化することができる。強磁性マトリクスを磁化した状態で流路内に磁性体を含む非磁性粉体を流せば、磁性体は強磁性マトリクスに吸着されるので、磁性体を非磁性粉体から除去することができる。
【0004】
また、強磁性マトリクスに吸着された磁性体が多くなると、強磁性マトリクスが磁性体を吸着する能力が低下するので、強磁性マトリクスに吸着した磁性体は、適宜、強磁性マトリクスから除去されて回収される。具体的には、励磁用コイルへの通電を中止すれば流路内の磁界がなくなり強磁性マトリクスが消磁されるので、強磁性マトリクスから磁性体を除去することができ、強磁性マトリクスから分離された磁性体を回収することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実開平01-048150号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、電磁式磁石の磁選機の場合、励磁用コイルへの通電を中止すれば流路内の磁界はなくなるものの、残留磁束により強磁性マトリクスから磁性体を完全に除去できず、磁性体が強磁性マトリクスに付着したまま残ってしまう場合がある。このような磁性体が多く付着した状態となれば、磁性体の除去効率が低下するので、定期的に強磁性マトリクスを洗浄して磁性体を除去する必要がある。
【0007】
強磁性マトリクスの洗浄には、ブラシによる洗浄や超音波洗浄などの方法が採用されている。具体的には、磁選機を分解して磁選機から人力で強磁性マトリクスを取り外したのち、強磁性マトリクスの洗浄が行われる。
【0008】
ここで、強磁性マトリクスが軸に複数枚の捕集用ディスクが取り付けられた構造を有している場合には、軸から複数枚の捕集用ディスクを取り外して洗浄が行われる。具体的には、養生シート等を敷いてその上に磁選機から取り外した強磁性マトリクスを置き、その状態で強磁性マトリクスの軸から捕集用ディスクを取り外し、養生シート等の上で各捕集用ディスクをブラシによって擦るなどして磁性体を除去している。
【0009】
このような洗浄作業は、作業者にとって非常に労力を要する作業であるし、捕集用ディスクから除去した磁性体によって周囲を汚したり周囲の環境を悪化させたりするという問題がある。
【0010】
本発明は上記事情に鑑み、磁性体を捕集する捕集部材の洗浄作業における作業者の負担を軽減でき周囲環境の悪化も防止できる磁選機の捕集部材の洗浄装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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