TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024048244
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-08
出願番号2022154173
出願日2022-09-27
発明の名称食缶洗浄方法及び食缶洗浄システム
出願人株式会社中西製作所
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類B08B 3/02 20060101AFI20240401BHJP(清掃)
要約【課題】開口面を上方に向けた食缶を、人手を介さず反転させてうつ伏せ姿勢とし、その姿勢のまま洗浄する。
【解決手段】食材を運搬するための開口を有した深底の容器である食缶5を反転し洗浄する食缶洗浄方法において、食缶を搬送する搬送面の所定の位置に載置された開口の縁である開口縁5bが形成する面である開口面を上方に向けた食缶の側面で、食缶の重心よりも下方を食缶の外側から挟んで回動自在に把持する食缶把持ステップと、食缶把持ステップで把持した食缶を上昇させつつ回動させて、開口面が下方を向いた傾斜した姿勢になるよう反転させる食缶上昇ステップと、食缶上昇ステップの後に、食缶を下降させつつ回動させて、開口面を下方としたうつ伏せ姿勢で食缶を搬送面に載置する食缶下降ステップと、うつ伏せ姿勢とした食缶に洗浄水を噴射して、食缶の内部を洗浄する洗浄ステップと、を順に実施する。
【選択図】図15
特許請求の範囲【請求項1】
食材を運搬するための開口を有した深底の容器である食缶を反転し洗浄する食缶洗浄方法において、
前記食缶を搬送する搬送面の所定の位置に載置された前記開口の縁である開口縁が形成する面である開口面を上方に向けた食缶の側面で、前記食缶の重心よりも下方を前記食缶の外側から挟んで回動自在に把持する食缶把持ステップと、
前記食缶把持ステップで把持した食缶を上昇させつつ回動させて、前記開口面が下方を向いた傾斜した姿勢になるよう反転させる食缶上昇ステップと、
前記食缶上昇ステップの後に、前記食缶を下降させつつ回動させて、前記開口面を下方としたうつ伏せ姿勢で前記搬送面に載置する食缶下降ステップと、
前記うつ伏せ姿勢とした食缶に洗浄水を噴射して、前記食缶の内部を洗浄する洗浄ステップと、
を順に実施する
ことを特徴とする食缶洗浄方法。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
食缶上昇ステップでは、
把持した食缶を上昇させる過程で、前記食缶の一部を搬送面に当接させた状態で、前記食缶を自重により回動させて前記搬送面に対して前記食缶の開口面が下方を向いた傾斜した姿勢にする
ことを特徴とする請求項1に記載の食缶洗浄方法。
【請求項3】
食缶下降ステップでは、
把持した食缶を下降させる過程で、前記食缶の一部が搬送面に当接し、前記食缶の開口面と搬送面とが所定の角度となった状態で、前記食缶を外側から挟んで把持する力を弱める
ことを特徴とする請求項1に記載の食缶洗浄方法。
【請求項4】
洗浄ステップは、
食缶の開口面を下方としたうつ伏せ姿勢で搬送面に載置された食缶の内部へ洗浄水を噴射して、前記食缶の内部を洗浄する予備洗浄ステップと、
前記予備洗浄ステップで洗浄した食缶へ洗浄水を噴射して、前記食缶を洗浄する本洗浄ステップと、
を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の食缶洗浄方法。
【請求項5】
食缶把持ステップの前に、食缶の内部に収納された残菜の重量を計量する計量ステップを更に含む
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の食缶洗浄方法。
【請求項6】
食材を運搬するための開口を有した深底の容器である食缶を反転し洗浄する食缶洗浄システムにおいて、
前記食缶を搬送面に載置して搬送する搬送部と、
前記搬送面に載置された前記開口の縁である開口縁が形成する面である開口面を上方に向けた食缶の側面を、前記食缶の重心よりも下方を外側から挟み、前記食缶を回動自在に把持する把持部と、
前記把持部により把持した食缶を、前記搬送面に載置した状態から上昇させつつ前記食缶の開口面を下方に向けるよう回動させ、前記上昇させた食缶を、下降させつつ前記開口面が前記搬送面に載置された姿勢であるうつ伏せ姿勢で前記搬送面に載置する昇降手段と、
前記うつ伏せ姿勢の食缶の内部へと洗浄水を噴射することにより、前記食缶の内部を洗浄する洗浄部と、
を備え、
前記洗浄部で、前記食缶の開口面を上方に向けた状態から反転してうつ伏せ姿勢として前記搬送面に載置された食缶の内部へ、洗浄水を噴射することにより前記食缶の洗浄を行う
ことを特徴とする食缶洗浄システム。
【請求項7】
搬送部は、
開口面を上方に向けた食缶を搬送面に載置する位置である食缶載置位置と、
前記食缶載置位置よりも下流側で、把持部により前記開口面を上方に向けた食缶の側面を把持する位置である反転開始位置と、
前記反転開始位置よりも下流側で、洗浄部である予備洗浄部が、うつ伏せ姿勢の前記食缶の内部へと洗浄水を噴射する位置である予備洗浄位置とで、
搬送する前記食缶を停止させる間欠搬送を行うものである
ことを特徴とする請求項6に記載の食缶洗浄システム。
【請求項8】
昇降手段により下降させる食缶の開口縁の一部が搬送面に当接した状態で、前記食缶の開口面と前記搬送面とが所定の角度となる前記食缶の状態を検知するセンサを備え、
前記食缶の開口面と前記搬送面とが所定の角度となったとき、前記センサにより検知し、前記食缶を外側から挟んで把持する力を弱める
ことを特徴とする請求項6に記載の食缶洗浄システム。
【請求項9】
搬送部は、載置した食缶を摺動させて搬送する搬送レールと、前記搬送レールの上端部である搬送面に載置した食缶を押送する凸部を備えるチェーンコンベアと、を有し、
前記食缶の一部を前記搬送面に当接させた状態で、把持部により把持した前記食缶を昇降手段により上昇させて前記食缶の開口面を下方に向けるよう自重により回動させる
ことを特徴とする請求項6に記載の食缶洗浄システム。
【請求項10】
洗浄部は、
把持部及び昇降手段の下流側に、食缶の内部に向けて洗浄水を噴射して洗浄する予備洗浄部と、
前記予備洗浄部の下流側に、前記予備洗浄部で内部を洗浄した食缶に向けて洗浄水を噴射して洗浄する本洗浄部と、
を備える
ことを特徴とする請求項6に記載の食缶洗浄システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、食缶洗浄方法及び食缶洗浄システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、学校や企業等の大量喫食を前提とした施設で、食品の運搬や保管に使用した食缶は、給食センターへと運搬されて一括して洗浄される。喫食後に喫食が行われた場所から返却された食缶は、翌日の使用のために、洗浄後に熱風が循環する消毒保管庫にて長時間保管することにより消毒を行う必要があり、食缶を洗浄する時間は限られている。また、給食センターで洗浄する食缶は、大量喫食を前提としているがゆえに、その数は大量である。そのため、短い時間で大量の食缶を洗浄する必要があった。
【0003】
また、短い時間で大量の食缶を洗浄する必要がある上に、食缶に収納した食品によっては食缶を反転して食缶内に残った食品である残菜を排出するだけでは、食缶の内部に固着した残菜を排出しきることは困難な場合が多い。そのため、食缶を洗浄する際には食缶内を予備的に洗浄する予備洗浄を行っている。
【0004】
特許文献1に記載の角型容器の洗浄装置は、給食に使用する略直方体形状の容器である食缶を洗浄する前に、予備洗浄を行う装置である。この洗浄装置は、食缶の蓋を取り外して反転し、予備洗浄する姿勢であるうつ伏せ姿勢で装置に搬入することにより、下方から挿入されるシリコンゴム等の洗浄用ブラシと、噴射する洗浄水により食缶の内部を予備洗浄するものである。
【0005】
特許文献1に記載の食缶等容器の洗浄装置は、出願人より出願されたものであり、短い時間で大量の食缶を効果的に予備洗浄することができるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2003-266040号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の洗浄装置は、短い時間で大量の食缶を効果的に予備洗浄することができるものの、前準備として、洗浄する食缶を反転し、予備洗浄する姿勢であるうつ伏せ姿勢で洗浄装置へと搬入する必要があり、短い時間で大量の食缶を反転させるという作業が、作業者に大きな負担を強いていたという課題があった。
【0008】
本発明は、開口面を上方に向けた状態の食缶を、人手を介さず反転させてうつ伏せ姿勢とし、その姿勢のまま食缶を洗浄することができる食缶洗浄方法、及び食缶洗浄システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明に係る食缶洗浄方法は、
食材を運搬するための開口を有した深底の容器である食缶を反転し洗浄する食缶洗浄方法において、
前記食缶を搬送する搬送面の所定の位置に載置された前記開口の縁である開口縁が形成する面である開口面を上方に向けた食缶の側面で、前記食缶の重心よりも下方を前記食缶の外側から挟んで回動自在に把持する食缶把持ステップと、
前記食缶把持ステップで把持した食缶を上昇させつつ回動させて、前記開口面が下方を向いた傾斜した姿勢になるよう反転させる食缶上昇ステップと、
前記食缶上昇ステップの後に、前記食缶を下降させつつ回動させて、前記開口面を下方としたうつ伏せ姿勢で前記搬送面に載置する食缶下降ステップと、
前記うつ伏せ姿勢とした食缶に洗浄水を噴射して、前記食缶の内部を洗浄する洗浄ステップと、
を順に実施する
ことを特徴とする。
【0010】
また、上記目的を達成するために、本発明に係る食缶洗浄システムは、
食材を運搬するための開口を有した深底の容器である食缶を反転し洗浄する食缶洗浄システムにおいて、
前記食缶を搬送面に載置して搬送する搬送部と、
前記搬送面に載置された前記開口の縁である開口縁が形成する面である開口面を上方に向けた食缶の側面を、前記食缶の重心よりも下方を外側から挟み、前記食缶を回動自在に把持する把持部と、
前記把持部により把持した食缶を、前記搬送面に載置した状態から上昇させつつ前記食缶の開口面を下方に向けるよう回動させ、前記上昇させた食缶を、下降させつつ前記開口面が前記搬送面に載置された姿勢であるうつ伏せ姿勢で前記搬送面に載置する昇降手段と、
前記うつ伏せ姿勢の食缶の内部へと洗浄水を噴射することにより、前記食缶の内部を洗浄する洗浄部と、
を備え、
前記洗浄部で、前記食缶の開口面を上方に向けた状態から反転してうつ伏せ姿勢として前記搬送面に載置された食缶の内部へ、洗浄水を噴射することにより前記食缶の洗浄を行う
ことを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
エアブロー装置
14日前
アタム技研株式会社
多目的自動洗浄機
1か月前
ジー・オー・ピー株式会社
洗浄装置
2か月前
株式会社TOWING
管内清掃機器
2か月前
ヤマト科学株式会社
洗浄装置
2か月前
株式会社ノーブルマテリアル
人孔内壁洗浄装置
11日前
株式会社ディスコ
洗浄ガン
2か月前
VEEma株式会社
配管などの洗浄方法及び洗浄装置
1か月前
株式会社ディスコ
洗浄装置
28日前
PVJレントオール株式会社
太陽光パネル清掃装置
1か月前
ジャパン・フィールド株式会社
被洗浄物の洗浄装置
1か月前
若水技研株式会社
除塵装置
1か月前
三菱重工業株式会社
フジツボ除去装置
26日前
株式会社鶴見製作所
敷板洗浄装置および敷板配置方法
1か月前
バンドー化学株式会社
クリーニング装置
2か月前
株式会社プロテリアル
洗浄方法及び洗浄装置
1か月前
ジェコス株式会社
鋼材洗浄装置および鋼材の洗浄方法
28日前
三洋化成工業株式会社
フレキシブルホース用洗浄装置
1か月前
株式会社鶴見製作所
洗浄装置、それに用いられる台座及び洗浄方法
1日前
三菱電機株式会社
超音波洗浄機器およびそれを有する超音波洗浄装置
2か月前
有限会社ワインデング福島
回転機構及びそれを備えるダクト内壁面清掃装置
26日前
株式会社吉原鉄工所
清掃ルーム
2か月前
三菱重工業株式会社
レーザークリーニング装置、レーザークリーニングシステム、及びレーザークリーニング方法
1か月前