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公開番号2024086084
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022200992
出願日2022-12-16
発明の名称洗浄装置及び洗浄方法
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人きさ特許商標事務所
主分類B08B 9/032 20060101AFI20240620BHJP(清掃)
要約【課題】チューブ部材を洗浄するための洗浄装置及び洗浄方法において、洗浄終了の判定精度を向上させることを目的とする。
【解決手段】光透過性を有するチューブ部材を洗浄する洗浄装置であって、チューブ部材に洗浄液を供給する洗浄液供給部と、洗浄液供給部を制御してチューブ部材の洗浄を開始及び終了する制御部と、チューブ部材の内側の汚れを検知する汚れ検知部と、を備え、汚れ検知部は、チューブ部材の外面と対向して固定され、チューブ部材を透過する光を検知する第1検知部と、チューブ部材の外面に沿って周方向に移動し、チューブ部材を透過する光を検知する第2検知部と、を有し、制御部は、第1検知部及び第2検知部の検知結果に基づき、チューブ部材の洗浄を終了するか否かを判定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
光透過性を有するチューブ部材を洗浄する洗浄装置であって、
前記チューブ部材に洗浄液を供給する洗浄液供給部と、
前記洗浄液供給部を制御して前記チューブ部材の洗浄を開始及び終了する制御部と、
前記チューブ部材の内側の汚れを検知する汚れ検知部と、を備え、
前記汚れ検知部は、
前記チューブ部材の外面と対向して固定され、前記チューブ部材を透過する光を検知する第１検知部と、
前記チューブ部材の外面に沿って周方向に移動し、前記チューブ部材を透過する光を検知する第２検知部と、を有し、
前記制御部は、前記第１検知部及び前記第２検知部の検知結果に基づき、前記チューブ部材の洗浄を終了するか否かを判定する洗浄装置。
続きを表示（約 900 文字）【請求項２】
前記汚れ検知部は、前記チューブ部材を介して前記第１検知部と対向して配置された光源をさらに有する請求項１に記載の洗浄装置。
【請求項３】
前記光源は、前記光源から照射された光が前記チューブ部材の外面に対して垂直に入射するように配置されている請求項２に記載の洗浄装置。
【請求項４】
前記制御部は、前記第１検知部の検知値及び前記第２検知部の検知値のうちの最小値が予め設定された閾値範囲内となった場合、又は前記第１検知部の検知値及び前記第２検知部の検知値の時間変化率が予め設定された閾値以下となった場合に、前記チューブ部材の洗浄を終了すると判定する請求項１又は２に記載の洗浄装置。
【請求項５】
前記制御部は、前記第１検知部及び前記第２検知部の検知結果に基づき、前記チューブ部材の洗浄の条件を設定する請求項１又は２に記載の洗浄装置。
【請求項６】
前記チューブ部材に気体を供給する気体供給部をさらに備え、
前記制御部は、
前記チューブ部材の洗浄の終了後、前記気体供給部を制御して前記チューブ部材を乾燥させ、
前記第１検知部及び前記第２検知部の検知結果に基づき、前記チューブ部材の乾燥を終了するか否かを判定する請求項１又は２に記載の洗浄装置。
【請求項７】
光透過性を有するチューブ部材を洗浄する洗浄方法であって、
洗浄液供給部によって、前記チューブ部材に洗浄液を供給するステップと、
前記チューブ部材の内側の汚れを検知するステップと、
制御部によって、前記汚れの検知結果に基づき、前記チューブ部材の洗浄を終了するか否かを判定するステップと、を含み、
前記汚れを検知するステップは、
前記チューブ部材の外面と対向して固定された第１検知部によって、前記チューブ部材を透過する光を検知するステップと、
前記チューブ部材の外面に沿って周方向に移動する第２検知部によって、前記チューブ部材を透過する光を検知するステップと、を含む洗浄方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、チューブ部材を洗浄するための洗浄装置及び洗浄方法に関するものである。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、細径のチューブ部材の内側を洗浄する方法として、チューブ部材の内側に加圧した洗浄液を注入する方法が知られている。例えば、特許文献１では、チューブ部材の内側を通過する洗浄液の圧力又は流量を測定し、測定結果に基づいてチューブ部材の内側を通過する洗浄液の圧力又は流量を調節する洗浄装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２０－１６３２６１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１の洗浄装置では、チューブ部材を通過する前の洗浄液の水質と、チューブ部材を通過した後の洗浄液の水質とを測定し、測定結果を比較してチューブ部材の内側に残留する汚れ量を推測し、洗浄を終了するか否かを判定している。しかしながら、洗浄剤又はチューブ部材の内側に付着した汚れの種類によって水質の測定結果は異なるため、洗浄の終了を正しく判定できないことがある。
【０００５】
本開示は、上記のような課題を解決するものであり、チューブ部材を洗浄するための洗浄装置及び洗浄方法において、洗浄終了の判定精度を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示に係る洗浄装置は、光透過性を有するチューブ部材を洗浄する洗浄装置であって、チューブ部材に洗浄液を供給する洗浄液供給部と、洗浄液供給部を制御してチューブ部材の洗浄を開始及び終了する制御部と、チューブ部材の内側の汚れを検知する汚れ検知部と、を備え、汚れ検知部は、チューブ部材の外面と対向して固定され、チューブ部材を透過する光を検知する第１検知部と、チューブ部材の外面に沿って周方向に移動し、チューブ部材を透過する光を検知する第２検知部と、を有し、制御部は、第１検知部及び第２検知部の検知結果に基づき、チューブ部材の洗浄を終了するか否かを判定する。
【０００７】
本開示に係る洗浄方法は、光透過性を有するチューブ部材を洗浄する洗浄方法であって、洗浄液供給部によって、チューブ部材に洗浄液を供給するステップと、チューブ部材の内側の汚れを検知するステップと、制御部によって、汚れの検知結果に基づき、チューブ部材の洗浄を終了するか否かを判定するステップと、を含み、汚れを検知するステップは、チューブ部材の外面と対向して固定された第１検知部によって、チューブ部材を透過する光を検知するステップと、チューブ部材の外面に沿って周方向に移動する第２検知部によって、チューブ部材を透過する光を検知するステップと、を含む。
【発明の効果】
【０００８】
本開示における洗浄装置及び洗浄方法によれば、チューブ部材の外面に対して固定された第１検知部と、周方向に移動する第２検知部との検知結果に基づき、チューブ部材の洗浄を終了するか否かを判定することで、洗浄終了の判定精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
実施の形態１に係る洗浄装置の概略構成図である。
実施の形態１に係る汚れ検知部を上面視した場合の模式図である。
実施の形態１に係る汚れ検知部を側面視した場合の模式図である。
実施の形態１に係る洗浄装置によるチューブ部材の洗浄方法を示すフローチャートである。
実施の形態１に係る汚れ検知部の検知結果の一例を示すグラフである。
実施の形態１に係る洗浄装置の洗浄終了の判定を説明するグラフである。
実施の形態２に係る汚れ検知部を上面視した場合の模式図である。
実施の形態２に係る汚れ検知部を側面視した場合の模式図である。
変形例２－１に係る汚れ検知部による気泡の検知を説明する図である。
変形例２－１に係る第１検知部の検知値の一例を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、図面に基づいて実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。また、明細書全文に示す構成要素の形態は、あくまで例示であってこれらの記載に限定されるものではない。さらに、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
（【００１１】以降は省略されています）

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