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公開番号
2024025044
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-02-26
出願番号
2022128145
出願日
2022-08-10
発明の名称
取水装置
出願人
ベルテクス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
E02B
9/04 20060101AFI20240216BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】用水路から取水路に導かれる水量を適宜に調節できる取水装置を提供する。
【解決手段】取水装置1は、用水路Caから分岐した取水路Cbの取水口Ciに取り付けられるものであって、取水口Ciに対して枢動自在に設けられて用水路Caを流れる水の一部を取り込む取込部30と、取込部30の枢動先端側部分から取水路Cbの下流側に向かって延設されて取込部30に取り込まれた水を取水路Cbに案内する周側板33とを有し、取込部30を用水路Ca側に枢動させることにより、取込部30とともに周側板33が用水路Caの内側に突出する。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
用水路から分岐した取水路の取水口に取り付けられる取水装置であって、
前記取水口に対して枢動自在に設けられて前記用水路を流れる水の一部を取り込む取込部と、
前記取込部の枢動先端側部分から前記取水路の下流側に向かって延設されて前記取込部に取り込まれた水を前記取水路に案内する案内部とを有し、
前記取込部を前記用水路側に枢動させることにより、前記取込部とともに前記案内部が前記用水路の内側に突出する
取水装置。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
前記案内部は、前記取水口の用水路上流側端縁の近接側に中心を有する円弧形状である
請求項1に記載の取水装置。
【請求項3】
前記取水口の用水路上流側端縁の近接側から前記案内部の底端部分に連接される底側案内部を有する
請求項1又は請求項2に記載の取水装置。
【請求項4】
前記取込部の枢動基端側部分と枢動先端側部分の間にある中途位置から前記取水路の下流側に向かって延設される中途案内部を有する
請求項1又は請求項2に記載の取水装置。
【請求項5】
複数枚の前記中途案内部を有し、
前記取込部の枢動基端側部分から枢動先端側部分に向かうにつれて前記中途案内部が前記取水路の下流側に向かって次第に長く形成された
請求項4に記載の取水装置。
【請求項6】
前記取込部は、前記用水路を流れる水に混入した異物を捕集する捕集構造を有する
請求項1に記載の取水装置。
【請求項7】
前記捕集構造は、上下方向に所定の間隔を隔てて配置される前記用水路の上下流方向に延設された複数の棒材を有する
請求項6に記載の取水装置。
【請求項8】
前記棒材の断面形状が前記捕集構造の入水側から出水側に向かって細くなる楔形状である
請求項7に記載の取水装置。
【請求項9】
互いに隣接する前記棒材の隙間が1.0mm~4.0mmであってもよい。
請求項7又は請求項8に記載の取水装置。
【請求項10】
前記捕集構造を第一捕集部とし、
前記第一捕集部の入水側に配置される第二捕集部を有する
請求項6に記載の取水装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、用水路から分岐した取水路の取水口に取り付けられる取水装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、用水路を流れる水は、用水路から取水路に導かれ、種々の目的に利用される。用水路の側壁には、用水路を流れる水を取り込むべく取水口が設けられている。そして、かかる取水口に取水装置が取り付けられている(特許文献1参照)。
【0003】
ところで、水の利用状況を鑑み、用水路から取水路に導かれる水量を適宜に調節したいという要望がある。しかし、既存の取水装置では、用水路を流れる水の水量に応じて取水路に導かれる水量が変化するにすぎず、適宜に調節することは不可能であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-291449号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
用水路から取水路に導かれる水量を適宜に調節できる取水装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明は、用水路から分岐した取水路の取水口に取り付けられる取水装置であって、前記取水口に対して枢動自在に設けられて前記用水路を流れる水の一部を取り込む取込部と、前記取込部の枢動先端側部分から前記取水路の下流側に向かって延設されて前記取込部に取り込まれた水を前記取水路に案内する案内部とを有し、前記取込部を前記用水路側に枢動させることにより、前記取込部とともに前記案内部が前記用水路の内側に突出することを特徴としている。
なお、本発明における枢動先端側部分とは、取込部が枢動軸を中心として枢動したときの枢動半径が大きくなる外周端部分を意味している。但し、取込部の外周端縁に限定するものではない。例えば、外周端縁の近傍であってもよい。
【0007】
この発明により、用水路から取水路に導かれる水量を適宜に調節できる。
詳述すると、本発明に係る取水装置は、用水路から分岐した取水路の取水口に取り付けられる。かかる取水装置は、取水口に対して枢動自在に設けられて用水路を流れる水の一部を取り込む取込部と、取込部の枢動先端側部分から取水路の下流側に向かって延設されて取込部に取り込まれた水を取水路に案内する案内部とを有している。そして、取込部を用水路側に枢動させることにより、取込部とともに案内部が用水路の内側に突出する。このような構成により、取込部の枢動動作に応じて用水路の内側に案内部を突出させることができる。さらには取込部の枢動角度に応じて案内部の突出量を自在に調節することができる。そのため、案内部に沿って取水路に導かれる水量を適宜に調節することが可能となる。
【0008】
具体的には、取込部を用水路側に枢動させると、案内部が取水路の内側から移動して用水路の内側に突出する。そして、取込部の枢動角度を大きくすると、それに応じて案内部の突出量が増え、用水路の上流側から視た案内部の投影面積が大きくなる。そのため、かかる案内部に沿って取水路に導かれる水量を増量させることが可能となる。反対に、取込部の枢動角度を小さくすると、それに応じて案内部の突出量が減り、用水路の上流側から視た案内部の投影面積が小さくなる。そのため、かかる案内部に沿って取水路に導かれる水量を減少させることが可能となる。こうして、用水路から取水路に導かれる水量を適宜に調節することが可能となる。
【0009】
この発明の態様として、前記案内部は、前記取水口の用水路上流側端縁の近接側に中心を有する円弧形状であってもよい。
なお、本発明における用水路上流側端縁とは、取水口を形成する開口端縁のうちの用水路の上流側に位置する端縁を意味している。また、用水路上流側端縁の近接側に中心を有する円弧形状とは、枢動中心軸に沿う方向から視て用水路上流側が凹面となる円弧形状を意味している。但し、曲率が一定の円弧形状に限定するものではない。例えば、徐々に曲率が変化する円弧形状であってもよい。
【0010】
この発明により、案内部に沿って流れる水が乱れたり淀んだりすることなく、円滑に取水路に導かれることとなる。そのため、用水路を流れる水の一部を効率よく取水路に導くことが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
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