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公開番号2024094161
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2022210942
出願日2022-12-27
発明の名称ショベル
出願人住友建機株式会社
代理人個人,個人
主分類E02F 9/22 20060101AFI20240702BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】操作性を向上させる。
【解決手段】一態様に係るショベルは、アタッチメントと、アタッチメントを駆動させるシリンダと、上部旋回体を旋回させる旋回モータと、油圧ポンプと、旋回モータとアタッチメントの駆動とを組み合わせた操作が行われた場合、旋回モータに供給される作動油の所定流量と、アタッチメントの駆動の操作に対応してシリンダに供給される作動油の流量の推定値と、に基づいて、油圧ポンプを制御するように構成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
アタッチメントと、
前記アタッチメントを駆動させるシリンダと、
上部旋回体を旋回させる旋回モータと、
油圧ポンプと、
前記旋回モータと前記アタッチメントの駆動とを組み合わせた操作が行われた場合、前記旋回モータに供給される作動油の所定流量と、前記アタッチメントの駆動の操作に対応して前記シリンダに供給される作動油の流量の推定値と、に基づいて、前記油圧ポンプを制御するように構成されている、
ショベル。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記旋回モータに対して制動を行う旋回ブレーキをさらに備え、
前記所定流量は、前記旋回ブレーキで制動を行った場合に所定の旋回量で前記上部旋回体が停止可能に設定されている、
請求項1に記載のショベル。
【請求項3】
前記旋回の操作が行われた場合、前記旋回ブレーキの所定の制動力により前記所定の旋回量で前記上部旋回体が停止可能にするように前記油圧ポンプを制御し、
前記旋回と前記アタッチメントの駆動とを組み合わせた操作が行われた場合、前記所定の制動力により前記所定の旋回量で前記上部旋回体が停止可能にしつつ、且つ、前記アタッチメントの前記駆動を確保するために、前記旋回モータに供給される前記作動油の前記所定流量と、前記駆動の操作に対応して前記シリンダに供給される前記作動油の流量の前記推定値と、に基づいて、前記油圧ポンプを制御する、
請求項2に記載のショベル。
【請求項4】
前記油圧ポンプから前記シリンダを構成する複数の室のうちいずれか一方までの経路に絞りが設けられ、
前記シリンダに供給する前記作動油の流量の前記推定値は、前記シリンダのいずれか一方の室の圧力、前記油圧ポンプの圧力、前記絞りの開口面積に基づいて算出される、
請求項1乃至3のいずれか一つに記載のショベル。
【請求項5】
前記絞りは、開口面積が固定されている固定絞り、又は入力される電流値に応じて開口面積を調整可能な可変絞りである、
請求項4に記載のショベル。
【請求項6】
旋回動作と前記アタッチメントの閉じ動作を維持している場合に、前記シリンダに供給される前記作動油の流量の前記推定値が低下していくに従って、前記油圧ポンプから供給される前記作動油の吐出量を低くする制御を行うように構成されている、
請求項1乃至3のいずれか一つに記載のショベル。
【請求項7】
前記油圧ポンプによる前記作動油の吐出量と吐出圧との積で表される力がエンジンの最大出力以下となるように定められた吐出量と、前記所定流量と前記推定値とに基づいて定められた吐出量と、のうち小さい方で前記油圧ポンプの制御を行うように構成されている、
請求項1乃至3のいずれか一つに記載のショベル。
【請求項8】
前記油圧ポンプは、2つ設けられ、
2つの前記油圧ポンプのうち、直進走行するか否かに応じて、制御対象となる前記油圧ポンプが切り替えるように構成されている、
請求項1乃至3のいずれか一つに記載のショベル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ショベルに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、油圧ポンプから供給される作動油によって、ショベルの各構成を動作させる油圧回路を備えるショベルが知られている。油圧ポンプは、例えばエンジンによって駆動される。
【0003】
ショベルにおいては、油圧ポンプから、油圧回路に作動油を供給することで、各構成を動作させる。このため油圧回路から供給される作動油による動作に関して様々な技術が提案されている。例えば、特許文献1においては、旋回動作を行う場合に作動油が供給される油圧ポンプにおいて回生エネルギが発生するので、当該回生エネルギを吸収する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-148801号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ショベルの上部旋回体の旋回動作において、旋回とアタッチメントの駆動との複合操作を行う際には、より多くの作動油の供給が必要になるので流量を調整する必要がある。旋回とアタッチメントの駆動とを行うために流量が大きくなった後、アタッチメントの駆動に用いられる流量の変化に応じて、旋回に用いられる流量が増加して、旋回速度が上昇することで、停止するまでの旋回量が増加して操作性が低下する可能がある。しかしながら、特許文献1等に記載された従来技術においては、複合操作を行う場合の油圧ポンプの制御について考慮されていない。
【0006】
本発明の一態様は、油圧ポンプから供給される油の流量を調整することで、ショベルの上部旋回体の回転速度を調整して、旋回停止するまでのブレーキ量を抑制することで、操作性を向上させる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係るショベルは、アタッチメントと、アタッチメントを駆動させるシリンダと、上部旋回体を旋回させる旋回モータと、油圧ポンプと、旋回モータとアタッチメントの駆動とを組み合わせた操作が行われた場合、旋回モータに供給される作動油の所定流量と、アタッチメントの駆動の操作に対応してシリンダに供給される作動油の流量の推定値と、に基づいて、油圧ポンプを制御するように構成されている。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、旋回とアタッチメントの駆動とを組み合わせた動作を行う場合に、当該アタッチメントのシリンダに供給される油の流量の推定値を考慮して、油圧ポンプを制御することで、旋回停止するまでのブレーキ量を抑制することで、操作性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態に係るショベルの側面図である。
図2は、実施形態に係るショベルに搭載される駆動システムの構成例を示す図である。
図3は、実施形態に係る吐出量制御機能を実現するコントローラの構成例を示した図である。
図4は、実施形態に係る旋回速度制御部における指令値を出力するまでの制御を示したフローチャートである。
図5は、旋回とアーム開閉との複合動作が行われた場合にメインポンプの吐出量の従来の制御を説明した図である。
図6は、旋回とアーム開閉との複合動作が行われた場合にメインポンプの吐出量の実施形態に係る旋回速度制御部が行う制御を説明した図である。
図7は、変形例に係るショベルにおける、操作装置及び油圧システムの一部の構成を例示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。また、以下で説明する実施形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施形態に記述される全ての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。なお、各図面において同一の又は対応する構成には同一の又は対応する符号を付し、説明を省略することがある。
(【0011】以降は省略されています)

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